BOSEスピーカー塗装承ってます

先日到着しておりましたBOSE Acoustimass 5 Series IIIスピーカーシステムのウーファー(低音用スピーカー)です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ボディはMDF材に白いシートが貼られ、樹脂素材のフロントパネルも元々はこれくらい白かったとのk十ですが、経年劣化で黄ばみが出てしまったとの事で、

ボディの白に合わせて色を作成し(非調色)、改めてフロントパネルをそちらで塗り直すよう承っています。

裏側(リヤ)のパネルも同じように黄ばみは出ているのですが、今回はフロントパネルのみで承っています。裏側は見えないですしね。

改めて室内で撮影しました。こちらの方が黄ばみは判りやすいですね。

今回のご依頼にあたってオーナー様からもご質問を頂いたのですが、当店で施工する塗装は「自動車ボディの塗膜」と同様の物ですので、屋外保管=紫外線に長く当たっても色が褪色(変色)するような事はまずありません。特に当店でも使っている自動車補修用塗料=アクリルポリウレタン系樹脂は耐候性が高いのが特徴です(逆に新車時で一部に採用されているメラミン樹脂系は耐候性が低く褪色するケースが見受けられます。郵便局の赤い車などがそうですね)。

今回と似たようなケースとしては、住宅室内に取り付けられている換気口カバーの変色で、私の自宅に着いているそれも最初は白かったのですが今はすっかり黄ばんでいます。室内でそれですから、屋外だったら褪色どころかボロボロになっていると思います(洗濯ばさみとかがまさにそれですね)。

尚、今回の塗装でこちらの「BOSE」と、

その下にある「ACOUSTIMASS SYSTEM」のロゴは消えてしまいますから、

同じように再現が出来るよう、データを作成しました。

ちなみに「BOSE」のロゴは元々あった物を、「ACOUSTIMASS SYSTEM」は一から作るのは大変ですから、似たようなフォントを選び、多少縦横比や字間を調整してそれらしくしています。

実際にプリントアウトして確認します。画像ではコピー用紙にレーザープリンターで印刷した物を切り取って当てているだけで、本番ではデカールにグレー色で印刷、それをベースコート(白)とクリアーコート(艶消しクリアー)の間に挟みます。

こちらも元と同じような感じに本番では赤色で再現します。

BOSEのスピーカー塗装はお問合せは時々あるのですが(1年に一回くらい)、ご依頼に至るのは今回が初めてです。

ちなみに趣味として私個人の物は何度か塗っていて、参考までにそちらを紹介します。

こちらは元々黒いボディだった物を、CORSAIRのPCケース塗装に採用したPANTONE322(初音ミクのグリーン)に塗装に、「BOSE」のロゴは蛍光ピンクにしました。今回ご依頼頂いている内容と同じく艶消しクリアー仕上げです。

サランネットは蛍光ピンクの布地に張り直しています。ロゴデータはこの時作った物ですね。今回ようやく役に立つ時が来たという感じです(笑)。

その後はアンプも同じ配色で塗装したり、

他にはステーを蛍光ピンクに塗ったオールピンク仕様なども塗っています。

101MMのスピーカーはロングセラーヒット商品で、それ故に中古品が比較的安価で手に入るので改造したりして楽しんでいます。高校生だった頃にこれの車載用モデル(101RD)をアルバイト先のオートバックスで月々¥5,000の12回ローンにして貰い買った事を今でも覚えていて、無骨なデザインやロゴの格好良さが当時から大好きでした。

ちなみに今回ご依頼頂いたウーファーの黒いタイプは私も持っていて、

サテライトスピーカーは自宅のデスクトップパソコンに使っています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

スバルエンブレムアクリルプレート本塗り

先日アクリルプレートの裏側にキャンディーレッドの塗装を施しておいたスバルエンブレムです。画像右下のシルバー&黒メタリックに塗ったエンブレムは別に紹介しますが、下地処理は一緒に行っています。

表面には既にクリアーが塗ってあって、それが表面張力でフチに溜まって盛り上がっていますから、

当て板と#800の水研ぎでそれを平滑にし、その後#1500でペーパー目を均しておきます。

改めて芯棒に固定して台にセットしたら本塗り準備完了です。

クリアーが塗ってあるのでこの時点でプラスチックプライマーを塗る必要はありません。しっかり脱脂清掃し、エアーブローを行って埃を飛ばしたら本塗り開始です。

この時の画像を参考にスモークを重ねていきます。

比較的薄いスモークですが、ムラ・ダマの防止と濃度の微調整の為、スモーク含有量を落とした(極薄くした)ベースコートを4回に分けて塗っています。ここまで来て失敗したら相当ダメージが大きいですからね(想像しただけで吐き気が…)。

濃度が決まったら最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

こちらは前後のサイズが同じくらいのエンブレムですね。

こちらはSKフォレスターのエンブレム(H様)ですね。

メッキの枠は先日艶ありの黒で本塗りを終えています。

こちらは前後のサイズが同じくらいのM様のエンブレムですね。

こちらのメッキの枠も先日艶あり黒で本塗りを終えています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ダイハツミラ(L700)テールランプ塗装承ってます

先日到着しておりましたダイハツミラ(L700)の純正テールランプです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

御依頼内容はスモーク塗装ベタ塗りで、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーに、濃度については以下の施工事例を参考にしようと思います。

こちらのページで他の画像も見られますので宜しければご参照くださいませ。

また今回はレンズだけでは無く、

フチの黒い枠部分の塗装も御依頼頂いています。

画像だと判り難いのですが、経年劣化で表面が白っぽくなっている箇所があり、これを解消すべくこの部分もレンズと一緒にスモーク~クリアーコートしてしますようにします。

似たような感じで以前施工した事例がありますのでそちらを紹介しますね。

こちらのシルビアのテールランプも枠の黒い部分が劣化して白っぽくなっていましたが、一緒にスモーク塗装を行なう事で深みのある黒になっています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

スバルエンブレム(93033AG043)メッキ枠 本塗り

少し前に下準備を行っていたスバルエンブレムのメッキ枠です。その後60℃40分程の熱を何度か掛けて塗膜を硬化させ、ガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラと塗っておきました。

スバルエンブレムは現在3台分(5個)を並行して作業していて、それぞれのメッキ枠も一緒に作業しているのですが、内容が分かり易いようそれぞれを別けて紹介させて頂きます(一部の説明は使い回しをさせて頂きます)。こちらは今まで施工例の無いエンブレムで、比較的小さいサイズで土台が貫通していないタイプの物となります。

スバルエンブレム(93033AG043)塗装承ってます

今回並行して作業を行っているスバルエンブレムのメッキ枠は全て「艶あり黒」なので、これらの本塗りは一緒に行っています(紹介はそれぞれ別にするようにしています)。

こちらの中央に嵌るアクリルプレートは、先日裏側の本塗りを終えています。次は表側の塗装ですが、その間にこちらの土台部分を塗ってしまいます。

裏側は塗らないので、「だったら両面テープを剥がさなくても良かったのでは?」と思うかも知れませんが、アクリルプレートを外す為に裏側から穴を開ける必要があるので一旦両面テープを剥がすようにしています。

最終脱脂処理を行ったらエアーブローで埃を飛ばし、まずはベースコートの黒を塗布します。

そしてクリアーを塗って本塗り完了です。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

次はいよいよアクリルプレートの表面に透過性の赤=レッドキャンディー塗装ですね。施工事例の無い内容なのでどうなるのか楽しみです。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スバルエンブレム(SKフォレスター)メッキ枠 本塗り

少し前に下準備を行っていたスバルエンブレムのメッキ枠です。その後60℃40分程の熱を何度か掛けて塗膜を硬化させ、ガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラと塗っておきました。

スバルエンブレムは現在3台分(5個)を並行して作業していて、それぞれのメッキ枠も一緒に作業しているのですが、内容が分かり易いようそれぞれを別けて紹介させて頂きます(一部の説明は使い回しをさせて頂きます)。今回は5月にお預かりしていた以下リンク先のエンブレムです。一方がとても大きく、もう一方は穴が貫通していないタイプの組み合わせですね。

スバルエンブレム(表スモーク裏赤:枠艶黒)塗装承ってます

2液のウレタンサーフェサーはプラモデル等に使う1液の物とは違って比較的固いのでいきなり#1500とかで研いでも歯は立たなく、なので最初は#600~#800で凸凹した塗り肌を削り落とし、その後#1200~#1500でペーパー目を均し、最後にペーパーの入り難い箇所や下地が露出しやすいフチを当たりの柔らかい布状研磨副資材(アシレックスレモン)で足付け処理を行います。

今回並行して作業を行っているスバルエンブレムのメッキ枠は全て「艶あり黒」なので、これらの本塗りは一緒に行っています(紹介はそれぞれ別にするようにしています)。

車体を塗っていた時は裏側などは気にしなかったので台にそのまま置いて塗ったりしましたが、

小物専門になった現在は、こういったパーツは車体に取り付けない状態でオーナー様にお渡しするので、裏側も比較的見れるように仕上げるようにしています。実際よくあるのですが、部品番号が記載されたシールや両面テープが残ったまま塗ったり、触ると粉が落ちるようなバサバサのミスト状態で仕上げたりする塗装屋さんも少なくはありません(確かに車体に装着されれば見える事は無いのでそれでコストや環境負荷を下げているのであれば一概に悪い事とは言い切れないのですが)。

まずはベースコートを塗布し、

クリアーを塗ったら本塗り完了です。

ちなみに近年はソリッドカラー(メタリックでもパールでも無い色)でも「ベースコート+トップコート」の2コート仕上げが一般となっていますが(多分)、ゴミの付着等を気にする環境(ブースが無い場所での塗装)では「1コートソリッドが主流だと思います。むしろ昔ながらの塗装屋さんなら「なんでわざわざ2コートで塗るの?」と思うかも知れません。私が業界に入った時はディーラーの内製工場(集中センター)でもそうでした。

当店では1コートソリッド用の塗料=STANDOX VOC 2Kエナメルもあって、確かにそれを使えば今回の本塗りの時間も10分の1くらいまで短縮できるのですが(2時間が10分くらい)、それ以外に余りメリットを感じられないので余程の事が無ければ2コート仕上げとしています。特に今回のようにクリアーの種類をご指定頂いた場合は2コート仕上げでしか対応が出来ないですしね(2Kエナメルの上にさらにクリアーを重ねるという事も可能ですが、超高温多湿の今の時期にそれを行うとワキが出るのでそれこそメリットが無いですよね)。

尚、こちらも中央に嵌るアクリルプレートは現在裏側のキャンディーレッドまで塗装が終わっていて、次はいよいよ表面のスモーク塗装となります。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!