先日本塗りを終えていたスバル WRX STIの純正シフトパネルです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきましたので、最後にトレー部分を艶消し黒で塗装します。元々ザラザラだったからか艶引けが凄いですよね。
ここはゴムマットが敷かれて見えなくなる箇所なので、新車時(新品時)の状態では塗料ミストでザラザラとした仕上がりになっているのですが、そのままだとタオルの繊維が引っ掛かって気持ち悪いので一旦一緒にクリアーを塗ってそれを抑え、新たにベースコートのみの艶消し黒=【激安コース】の仕様で塗り直すようにしています(ちなみにゴムマットは別売りのようです)。
艶消しクリアーを塗る2コート塗装とは違い、ベースコート(黒)に直接ハードナーを添加して塗っています。
塗り分けの箇所の仕上がりも気になったのでこちらも塗っておく事にしました。
ベースコートの黒単体だと半艶のような仕上がりになりますが、艶消し効果のあるベースコート原色(STANDOX MIX008)を添加する事で周りのシボ模様の箇所と同じくらいの艶消し黒になって境界線の仕上がりが良くなります。
マスキングを剥がして最後にもう一度熱を入れておきます。
そして完成です。お待たせしました!
最初の状態も紹介します。
元々はシルバーの艶消し仕上げ(艶消しクリアー塗装無し)の状態だった箇所に、
艶あり黒の塗装を施しました。
クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。
各完成画像はサイズの縮小以外は未加工となります(作業時の画像の何枚かは明るさを上げています)。
艶あり黒と、
艶消し黒のコントラストで、
重厚感のある見た目に変わったと思います。
最初の状態でもこの谷の部分で塗り分けがされていて、
再塗装の際に同じ箇所で塗り分けをしようとすると仕上がりが悪くなるので、一旦クリアーで覆ってしまい、再度艶消し黒を塗り直す事でラインを整えています。
マスク型の不良(メーカーとしては規定範囲内)で食み出ていたシルバーも、
虱潰しにしっかり黒で覆うようにしています。
ただ今回はその食み出方が酷かったので一度の塗装ではちょっと違和感があり、
最後にもう一度ベースコートの艶消し黒のみで仕上がりを整えたという訳です。
よく見てもシルバーが食み出ていた事は判らなくなったと思います。
それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!