audio technica AT2020マイク 本塗り①

先日お預かりしておりましたオーディオテクニカaudio technica/AT2020コンデンサーマイクです。

今回メッシュ部(網)の部分は塗らないようにと承っていますので、まずはその部分をマスキングします。

ちなみにこういった場面でのマスキングの場合、余分(端)をカッターで切ったりするような事を想像するかも知れませんが、自動車補修塗装の場合はまずそういう事はしません。素地に傷をつけるとそこから錆等の問題が生じる為、実用が前提となる自動車ボディの塗装ではそういった事は非常にタブーであり、今の小物塗装になってもその癖は変わりません。なので今回のような場合は予めハサミ等で切り取ったマスキングテープを少しずつ隙間に差し込んでいくような感じに貼っています。

その後被塗面を#800相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン)で研磨して足付け処理を行います。

足付け作業の際に金属素地が露出してしまった箇所にはプライマーを塗布しておきます。先ほどのカッターと同じく、今回塗装する事で現状より悪くなる箇所があってはならないというような感じですね。

まずは隠蔽力の高いシルバー=具体的にはVW社のリフレックスシルバー(LA7W)を塗布します。

ここでしっかり下地の黒を完全隠蔽させ、

続けて粗目のシルバー=STANDOX MIX598を塗布します。

粗目のシルバーはこの後に塗るキャンディーカラーの発色を良くしますが、これ単体だと隠蔽力が弱く無用に膜厚が大きくなってしまう為、隠蔽力の高いシルバーを下塗りしています。

続けて透過性のマゼンタカラー=キャンディーマゼンタを塗布します。下色のシルバーに加えて膜厚が大きくなるのでハードナーも添加しています。

今回はパープル~マゼンタのグラデーションで承っていますので、事前に色板でテストを行ってから本塗り=マイクを塗っています。

使うのは紫系キャンディーカラーでは無く青系=ハウスオブカラーのKk-13=BERPLEを採用しています。赤味のある青ですね。

マゼンタの上に青が重なる事で紫色になっています。

マゼンタまでのスプレーガンは口径0.8mm~1.0mmを使い、グラデーションで塗っている青(紫)は口径0.5mmのエアーブラシを使用しています。

そして最後にクリアーを塗って本塗り(下塗り)完了です。

今回は正面にロゴ入れも承っていまして、ただ一度にやると失敗した時のリスクが高すぎるので(シルバーからやり直しで塗膜厚限界を超えてしまいます)、今回は二回に分ける事にしました。

メッシュ部のマスキングはそのままだとクリアーがくっついて固着してしまう恐れがあったので、2コート目のクリアーが終わったら直ぐに剥がしています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化、再び足付け処理をして今度はデカール貼り付け→クリアーコートを行う予定です。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!