スバルエンブレム(93033AG043)塗装 完成

先日本塗りを終えていたスバルエンブレムです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておいたので、最後に予め作成しておいた両面テープを貼って組付けます。

そして完成です。大変お待たせしました!

最初の状態も紹介します。

元々はこの様な状態だった物に、

メッキの枠(土台)を艶あり黒に塗装し、

アクリルプレートは裏側の青い被膜と六連星のメッキを剥がし、

一旦透明な樹脂状態にしてからさらに全体(表と裏)を包むようにクリアーで下塗りを行い、

まずはアクリルプレートの裏側から六連星の部分を粗目のシルバーメタリック(MIX598)で塗装、その後周り(背面)黒メタリックで塗装しています。

そして最後に表側から透過性の赤=レッドキャンディー塗装を施しています。

この状態だと判り難いのですが、六連星がメッキの状態で同じく上に透過性の赤=レッドキャンディーを塗った物と見比べると違いが判り易いかと思います。メッキでは無くなった事でしっとりと落ち着いた感じになっています。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

スバルエンブレムの中でもサイズは小さい方になるのですが、今回はかなり手間を掛けた内容となっています。

ちなみに撮影したのが夕方近く(午後4時頃)だったので太陽光は強く無く、ぱっと見は背面は単なる黒に見えますが、

改めて工場内のスポットライト下で撮影してみると、背面のメタリック粒子が輝いて見えるのが判るかと思います。こちらも画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

なお、背面に塗った黒メタリックはメルセデス「マグノナイトブラック」(カラーコード:056)で、これには六連星の所に使った物と同じ粗目のメタリック顔料(MIX598)が採用されています。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

スバルエンブレム(SKフォレスター)塗装 完成

先日本塗りを終えていた現行スバルフォレスター(SK)後期型のスバル純正前後エンブレムです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、予め作成しておいた両面テープを貼って組付けます。

そして完成です。大変お待たせしました!

最初の状態も紹介します。

元々はこの様な状態だった物に、

メッキの枠を艶ありの黒に、

アクリルプレートは裏側の青い被膜を削り落として透過性の赤→シルバーメタリックを塗装したキャンディーレッドに仕上げています(クリアーも塗っています)。

その後最後に表側から薄くスモーク塗装を施しています。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります(撮ったそのままで明度や彩度やコントラスト等の調整は一切していません)。

アクリルプレートの塗装は数回に一回の割合でトラブルが生じていたのですが、それの改善として少し前から「クリアーの下塗り」を行う事によりほぼこれを解消できるようになっています(その分かなり手間が増えましたが…)。

ただそれでも一度問題が起きた事があり、その時は「中古品」だった為、既に紫外線でアクリル樹脂が劣化していた事が原因であると考え、現在は新品のみのお受付となっています。以前お客様から聞いた話なのですが、純正エンブレムは経年劣化(主に紫外線)で表面にクラックが入ってしまうようで、それが塗装をきっかけにして表れてしまったのだと思います。

ちなみにトラブルが生じたエンブレムはこちらで新品を買い直していて、そんな事なら受付を辞めてしまうのが一般的(正攻法)だと思うのですが、私的にそういったトラブルの改善が結構好きなので、何とか対応出来るようにした次第です。ちなみに当初はこの下塗りについては公にしていなかったのですが、ここまでの手間を掛けられるなら(同業者の方で同じようにやって貰えるなら)という事で作業内容を紹介するようにしました。尚これと同じような事で、メッキ素地への塗装や塗装不可能とされたPE=ポリエチレン樹脂への塗装方法もいずれは紹介しようかと思っています(ちなみに完全秘密主義と言う訳では無く、知り合い等には普通にオープンにしています。誰でも簡単に見れるウェブ上での紹介を控えているだけといった感じです)。

アクリルプレート塗装の順番としては、「裏側研磨→裏側クリアー塗装→表側クリアー塗装→裏側上塗り→表側上塗り」となっています。表裏を同時に塗れないので計4工程(4コート4ベイク)、これにメッキ枠の塗装2工程(下塗り→上塗り)が含まれ、計6回分の塗装工程となっています。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度も当店をご利用頂きまして誠に有難う御座いました!

スバルエンブレム(表スモーク/裏赤+枠艶黒)塗装 完成

先日アクリルプレートの本塗りを終えていたスバル純正エンブレムです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、予め作成しておいた両面テープを貼ってそれぞれのパーツを組付けます。

そして完成です。大変お待たせしました!

最初の状態も紹介します。

元々はこの様な状態で、車種はVA型WRX S4との事でした。

メッキの枠はそのまま上塗りを行っても十分に密着しませんので、下地処理を行った上で艶あり黒に塗装を施しています。

アクリルプレートは元々あった裏側の青い被膜を削り落とし、

透過性の赤→シルバーメタリック(MIX598)→クリアーを塗ってキャンディーレッドカラーに仕上げています。

その後表側から薄くスモーク塗装を施しています。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

少し立てた状態にして撮影しました。

前後で同じくらいのサイズになっています(ただし全て違う部品です)。

メッキ素地の下地処理はまあまあ面倒ですが(むしろ上塗りの方が全然楽です)、3セット(今回は5個)まとめて作業をする事でコストを下げています(ですので「下地処理のみ」といったご依頼は基本的にお受付しておりません)。

エンブレムに使っている透過性の赤の塗料は、普段テールランプに使っている物と同じ物となります。その他マイクの塗装でもキャンディーレッドを使う事が多いですが、あちらは別の物となります。後者は発色が良いのですが耐候性が不安なのでそれぞれ使い分けている感じですね。

下色のメタリックはスタンドックスの原色で最も粒子が粗い物=MIX598を使っています。これ以上に粗いメタリック(ラメ)も趣味で使っていたりするのですが、耐久性の面で考えると自動車ボディのように過酷な状況(雨・風・炎天下の直射日光への長期間暴露)の塗膜に使うのはトラブルの元なので使用しないようにしています。顔料(ラメ)が大きすぎると塗膜中で樹脂と剥離が起きてしまう為ですね(某メーカーは見本帳で既にそれが生じていたりします)。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

スバルエンブレム(93033AG043)本塗り

先日下準備をしておいたスバル純正エンブレムです。レッドキャンディーに塗ったアクリルプレートは、先日表側にスモーク塗装の本塗りを終えています。

裏側からの粗目シルバーメタリックと黒メタリックの塗装は先日終えています。

表面は既にクリアーで下塗りを終えていて、それを#800~#1500で研磨足付け処理してあります。

プラスチック素地(PMMA=アクリル樹脂素地)は露出していないのでここでプラスチックプライマーを塗る必要は無く、

脱脂処理をしたら直接ベースコートを塗布します。ここでは透過性の赤=レッドキャンディーを塗っています。

レッドキャンディーも一度に塗るとムラ・ダマが出来てしますので、敢えて含有量を低く抑え、4コート程に分けて塗り重ねています。

しっかり塗って色味が決まったら、最後にトップコート=クリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

ぱっと見はこの時の仕様と余り変わり無く見えるのですが、

六連星がメッキからシルバーメタリックになった事で派手さが抑えられ、

また背面は光が当たるとメタリックの輝きを感じられるようになっています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めてご連絡を差し上げます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スバルエンブレムアクリルプレート本塗り

先日アクリルプレートの裏側にキャンディーレッドの塗装を施しておいたスバルエンブレムです。画像右下のシルバー&黒メタリックに塗ったエンブレムは別に紹介しますが、下地処理は一緒に行っています。

表面には既にクリアーが塗ってあって、それが表面張力でフチに溜まって盛り上がっていますから、

当て板と#800の水研ぎでそれを平滑にし、その後#1500でペーパー目を均しておきます。

改めて芯棒に固定して台にセットしたら本塗り準備完了です。

クリアーが塗ってあるのでこの時点でプラスチックプライマーを塗る必要はありません。しっかり脱脂清掃し、エアーブローを行って埃を飛ばしたら本塗り開始です。

この時の画像を参考にスモークを重ねていきます。

比較的薄いスモークですが、ムラ・ダマの防止と濃度の微調整の為、スモーク含有量を落とした(極薄くした)ベースコートを4回に分けて塗っています。ここまで来て失敗したら相当ダメージが大きいですからね(想像しただけで吐き気が…)。

濃度が決まったら最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

こちらは前後のサイズが同じくらいのエンブレムですね。

こちらはSKフォレスターのエンブレム(H様)ですね。

メッキの枠は先日艶ありの黒で本塗りを終えています。

こちらは前後のサイズが同じくらいのM様のエンブレムですね。

こちらのメッキの枠も先日艶あり黒で本塗りを終えています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!