ダッジラムコーナーレンズ シーリング

先日本塗りを終えていたダッジラムの社外品コーナーレンズです。

元々シーリングは為されていなかったのですが、レンズと枠にかなりの隙間が空いていること、また以前行った同型の製品ではシーラーが塗られていたという事もあり、今回こちらのご依頼も承りました。

枠とレンズのフチをマスキングし、

シーラーを塗り込みます。

塗る時は最初にある程度盛り付け、それを指やヘラ、綿棒等で隙間の奥に押し込むようにして何度か往復し、余分は外(マスキングテープ上)に除けるような感じにします。

その後直ぐにマスキングテープを剥がします。シリコーンは塗装の大敵なので、その辺に付着しないよう気を付けて作業を行っています。

時々外側にタップリ食み出たシーリングを見かけますが、シーラーは接着剤程に密着しない為、フチが経年でベロベロとし、そこをきっかけにして剥がれてしまいます。なので量を塗るよりも隙間の奥までしっかり充填させる事が重要ですかね。

その後は自然乾燥でもOKなのですが、丁度ZX6Rのウィンカーの外枠を塗っていたので、そちらと一緒に恒温機に入れて熱を掛けさせていただく事にしました。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ホンダフリードリヤメッキガーニッシュ塗装承ってます

先日到着しておりましたホンダ フリードGB5のリアガーニッシュです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

素材はABS樹脂の上に装飾クロムメッキが施された物で、これにそのまま(密着剤などを使って)上塗りを行っても塗膜は密着しませんから(いずれ経年でペリペリと剥がれます)、通常の塗装と同様の密着が得られる下地を作ってからの上塗りとします。

色はホンダ純正色の「クリスタルブラックパール」(カラーコード:NH731P )で、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様への変更で承っております。

裏側にはビビリ音防止の為のゴムとクッションテープが貼ってあるので、

それらを剥がします。

大変なのは残った両面テープの処理で、そのままだと厚すぎるので溶剤等を使っても剥がれてくれませんから、ある程度の所までは爪やヘラを使ってネチネチと剥がします。

こういった両面テープを剥がす工具(両面テープトレーサー)もあるのですが、小物パーツでそういった物を使うと簡単に破損してしまったりするので、基本的には全て手作業です。先日は両方の親指が深爪になって大変でした・・・。

尚、こちらのパーツは以前施工事例がありますので、そちらも紹介させて頂きます。

この時はの色はホンダ純正の「MODERN STEEL」となります。

ちなみに装飾クロムメッキへの塗装について、かなり昔に紹介していた記事を見つけましたので、そちらも紹介させて頂きます。先日社外記で紹介したキャメルトロフィー仕様のMINIの時に紹介していたようです。

ローバーミニのバンパーはスチールに装飾クロムメッキが施された物で、素材(母材)は違いますが被塗面としては今回のフリードのリヤガーニッシュと同じ物となります。

以下より記事中の文面となります。


メッキが施された物には通常塗装は難しい事です。簡単に剥がれたりします。メッキにも色々と種類はありますが、ミニのバンパーへの塗装は既に塗装工程が確立されています。密着性の基準としては、JIS碁盤目テストをクリアーしています。

【JIS碁盤目テストとは】
カッターナイフで一定間隔で碁盤目を入れた試験片上の塗膜に「JIS Z1522」に規定する幅18mmまたは24mm、粘着力2.94N/10mm{300gf/10mm}以上のセロハン粘着テ-プをはり(私の場合はガムーテープです)、はがした後の塗膜の付着状態を観察するテストです。
塗膜のはがれ具合によって、塗料の付着度合いを0~10点で点数評価します。10点とは、切り傷1本ごとが、細かくて両側が滑らかで、切り傷の交点と正方形の1目1目にはがれが無い状態をいいます。(画像内参照)

ポリエチレン素材への塗装と同様、メッキへの塗装方法はまだ公には出来ないのですが(経営上の理由で)、いつか皆様に公表したいと思っております。 理論的に考えれば解明出来る事なのですが、やはり通常使わない材料も使用しますので、これが見つけられれば難しい事では無いと思います(しかしポリエチレンへの塗装は相当難しく面倒です。また、どちらも非常に高コストな作業でもあります・・・)

ちなみに、メッキ・ポリエチレン共に、「密着剤」を使用している訳ではありません。密着剤を使用してもある程度は食い付く(密着する)のですが、経年数により剥がれたり、今回のバンパーの場合は飛び石により簡単に無数の飛び石傷が出来てしまったりします。


といった感じになります。知り合いの塗装屋さんには普通に内容を教えているのですが、不特定多数で見れてしまうウェブでの紹介は一応控えています。何卒御理解頂ければと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います。

スーパーセブン カーボンフェンダー 旧塗膜剥離

先日お預かりしておりましたロータススーパーセブンのプリプレグカーボン(ドライカーボン)のリヤフェンダーです。

当店で塗装する前に塗られていたクリアー層は、カーボン素地に密着しておらず、ストレスが大きく掛かる所から剥がれて来てしまっています。

ただそれのお陰で塗装の剥離は思っていたよりも簡単で、ヘラとエアーブローでバリバリと剥がれていってくれます。

カーボン素地の凸凹を埋める為に恐らく5回分くらいのクリアーが塗られていて、その上に当店で施工した透明なグリーンメタリックが重ねられています。

出てきた素地は全体に艶が出たような状態で、所々ペーパーが当たった後はあるのですが、もしかしたらちゃんと足付け処理がされていないのかも知れません。

表面は少しヌルヌルするようなベタベタするような感じがします。密着剤は最初の数年は問題無いのですが、経年でそれが劣化すると密着力が低下し、何かのきっかけでペリペリと剥がれて来たりします。ただここまで簡単に(そして綺麗に)剥がれるとなると、使われている材料自体に問題があるのかも知れません(恐らくはポリエステル系かと思います)。

と言う訳で、全体に#180~#240のダブルアクションサンダーを当て、角やフチは#240の手研ぎで研磨~足付け処理を行います。

その後裏側を清掃します。

続けて表側もスコッチとピンク石鹸で繊維の隙間の不純物(主に離型剤)を掻き出すように擦り、水を流して弾かない状態になるまでこれを何度も繰り返します。新品だと10回以上行う場合もありますが、今回は3回で大丈夫でした(恐らく剥がれた塗装面の方にくっ付いてくれたのではと)。

最後に新しいスコッチ#320とウォッシュコンパウンドで満遍なく研磨・足付け処理を行います。最初からウォッシュコンパウンドを使わないのはコスト的に勿体ないからですね(これ一つに1Lくらい使ってしまうと思いますので…)。

水で弾く箇所が一つもない事を確認したらよく乾かしておきます。

裏側をマスキングします。

これでクリアー下塗りの準備が完了です。先ほどの塗装を剥がした時の状態に比べると艶が無く、全体がしっかり足付け処理されているのが判ると思います。

私が最初に勤めたディーラーの内製工場では、塗装と板金がそれぞれ判れていて、板金屋さんがパテを塗る際、脱脂作業と言うのをしている事は殆ど見ませんでした。手で擦ってエアーブローをするだけです(そういう時代という事もありました)。

それでもパテは十分密着する訳ですが、10年後、20年後にどうかと言うと、何かのきっかけで剥がれたりする事はあると思います。これは塗装も然りで、単に飾っておくだけなら良いのかも知れませんが、実用するとなるとその辺で差が出て来るのだと思います。まあエアーブローなら1分で済むところを、わざわざ1時間以上かけてやってくれるかどうかは難しいのかも知れませんが・・・。

この後は他のご依頼品でクリアーを塗る際にこちらも一緒に塗るようにして、表面が平滑になるまでそれを繰り返すようにする予定です。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スーパーセブン カーボンフェンダー補修塗装承ってます

先日お預かりしておりましたロータススーパーセブンのプリプレグカーボン(ドライカーボン)のリヤフェンダーと、色の見本用にお預かりしたノーズコーンです。この度もご贔屓頂き誠に有難うございます!

こちらは10年前に当店で塗らせて頂いた物で、他店にてクリアー塗装(恐らくはUVクリアー)で下地が作られた物に、当店で透過性のグリーンメタリックを塗装した物となります。

一部に塗膜の割れが生じていて、その周りが白っぽくなっています。

白っぽくなっているのは素地のカーボンから塗膜が剥がれてしまっている箇所で、そこに何かのストレスが掛かって塗膜が割れた物と思われます。

ヘラを挿し込んでみると色が透けているのが判ると思います。

再塗装するには全ての塗膜を剥がさなければなりませんが、幸いにしてエアーブローである程度までは剥がせそうなので、鬼のサンダー掛けはしなくても大丈夫そうです。

ただドライカーボン素地の状態から、今回は当店で下地作りも行うので、かなりの時間と手間が掛かると思います(当店ではUV硬化のポリエステルクリアーでは無く、通常のウレタンクリアーとなりますので・・・)。

参考までに以前ドライカーボンの下地作りを検証した時の画像を紹介します。

こちらは10年前、スーパーセブンのカーボンパーツを塗る前に検証用として用意して頂いたプリプレグカーボンの端材です。

プリプレグカーボンは予め炭素繊維に熱硬化型のエポキシ樹脂が浸透された素材で、成型時にその樹脂が真空ポンプで引っ張られていくので、このように繊維の間に隙間が空いています。

先ほどの状態から、最初にクリアーを塗った状態です。過去の記事を見ると4コート塗っているようです(通常は2コート)。

先ほどの状態から「完全硬化→研磨→クリアー塗装」を6~7回繰り返し、ようやくこのような下地が出来上がります。

さすがにこれを一台分全て行うと大変な金額になってしまうので、当時はそれ専用で行っている塗装店(恐らくは家具等を塗っているUV硬化のポリエステル樹脂を使った塗装屋さん)にてこのような下地を作って貰いました。マニュキアやアクセサリーを自作されている方なら判ると思いますが、UVレジンは紫外線に当てれば数分で固まるので、作業性はとても良いんですよね。

ちなみに5年前に追加でボートカバー(トランクカバー)もご依頼頂いておりまして、そちらも紹介させて頂きます。

この時も下地は他店にて行って頂き、ただ仕上がりが余り良く無かったので当店でも下塗りクリアー作業は行っています。この時も大変でした・・・。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

ダッジラムコーナーレンズ シーリング

 先日本塗りを終えていたダッジラムの社外品コーナーレンズです。

 レンズフチに塗られていたシーラーは塗装前に除去しておいたので、改めてこちらをシーリングします。ちなみに塗られていたシーラーはシリコーン系なので、少しでも(その油膜だけでも)塗装は密着しなくなってしまいますから、塗装前にこれの完全除去は必須の作業となります。最初から塗られている物の場合は仕方ないのですが、これから塗装を検討されている方はこれを塗らないようお願いいたします。

 シーラーが他の部分に付かないようマスキングをします。使うのは信頼の信越シリコーン社製の透明タイプです。

 ピッタリでは無く、レンズ・枠共に0.3ミリくらい被さる感じにします。

 奥までしっかり届くように充填し、余分を拭き取ります。綿棒やティッシュ・ウエスを使うと紙の繊維を巻き込んでしまう恐れがあるので、ここは素手で行います。

そして最後にマスキングテープを剥がし、数日寝かしておき硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!