ポルシェ カーボンステアリングトリム塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたポルシェ純正カーボンステアリングトリムの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

変化が非常に判り難いのですが、

元々はこの様に巣穴が出来ていたり肌が悪かったり、

また取り外す際にドライバーか何かを使ったらしく至るところにクリアーが欠けて浮いた状態になっていて、

さらには一部のカーボンがベースとなるプラスチック素地から剥がれて浮いている!という事が発覚し、一旦作業を中止してカーボン施工専門業者さんに部品を送り、隙間から接着剤を浸透させて固定して貰う事としました。

一時はどうなるかと思いましたが、

2度の「研磨→クリアー塗装」を繰り返し、

またクリアーが浮いてしまった箇所は素地まで削り落として筆挿しで埋め、

よく見ても全く判らない状態にまで戻せたと思います。

クリアーは全てスタンドックスエクストリームプラスを使用しています。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

この部分はクリアー欠けが少なかったので黒をタッチペンして済ませようと思いましたが、折角なのでここもクリアーが浮いた箇所を削って白くなった箇所を取り除いています。

目立つ上部はラインを整え、

元々あった巣穴やカーボン繊維目も判らないよう平滑に仕上げています。

一時はどうなるかと思いましたが無事完了して良かったです。

塗装の事なら何とかなるのですが、専門外の事となるとやはりぶっつけ本番は難しいので、今回その道のプロの方=ブロスCCTさんに対応して頂きました。この度は本当にありがとうございました!(掲載のご承諾頂いています)。

ちなみに修理を担当して頂いた方曰く、「現在使われているカーボン繊維は目の細かい1Kで入手が難しい素材です」との事です。修理出来て本当に良かったです・・・!

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ポルシェ カーボンステアリングトリム 本塗り

先日二回目のクリアー下塗りを行っておいたポルシェ純正のカーボンステアリングトリムです。

大分綺麗になっていて、このまま完成としても構わない仕上がりになっていますが、

折角の機会なのでここは容赦なく#400で研いでさらにライン出しを行い、

#600でペーパー目を均し、全体の肌を#800で落とし、#1500でペーパー傷の目消しを行います。

その後は#800→#1300相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン→オレンジ)で細部の足付け処理を行います。

よく脱脂清掃し、

エアーブローで埃を飛ばしたら本塗り開始です。

クリアーはこれまでと同様、常温で硬化するタイプのスタンドックスエクストリームプラスを使っています。

コート数も同じくウェットで2コート塗っています。

一時期はどうなるかと思っていた素地から剥がれていたカーボン地ですが、その後問題無くくっ付いていて一安心です。

元々あった巣穴や肌の悪さも今回の3工程分のクリアー塗装でほぼ払しょくされたと思います。

置いている位置が高いので正面が撮り難く、分かり易いよう持って撮影しました。動画も撮影したのでそちらも紹介します(このサーバーでは負荷が多き過ぎるのでSNSのリンクを貼っています)。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ポルシェ カーボンステアリングトリム 下塗り②

先日1回目の下塗りを行っておいたポルシェ純正のカーボンステアリングトリムです。

ぱっと見は綺麗に見えますが、

まだまだラインの歪が酷いので、

#320の空研ぎで面出しを行います。

本来なら膜厚が充填出来る体質顔料(タルク等)を含んだスプレーパテやサーフェサーを使うべきところですが、今回のようにカーボン地を活かす場合はクリアーを使うので「塗装→研ぎ」を何度かに分けて行います。「一回で6コートくらい塗ればよいんじゃ?」と思うかも知れませんが、一度に大量の膜厚をつけるとトラブルの原因になる為、数回に別けて行う必要があります。

よく脱脂清掃し、

台にセットして下塗り開始です。

裏側は元々の仕上がりが悪いので、多少なりそれが良くなるよう一緒にクリアーを塗っておきます。

クリアーは今回も常温で硬化するタイプのスタンドックスエクストリームプラスを使用しています。

スプレー回数は通常と同じく2コートとしています。

これで2回目の下塗りが終わり、次はいよいよ本塗りに挑もうと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ポルシェ カーボンステアリングトリム 下塗り

先日お預かりしておりましたポルシェ純正のカーボンステアリングトリムです。

車体から外す際にマイナスドライバー等で抉って表面のクリアー層が浮いてしまっていた箇所を、カッターを使って鉋のような感じでそぎ落としていきます。

白くなって浮いている箇所が無くなったらあとは研磨でさらに範囲を広げます。

と思って研磨作業を始めようと思ったところ、

歪に見えていた箇所はどうやら本体(プラスチック素地)とカーボン層とで剥がれている事が判りました。該当の箇所を押すと凹むのです。

と言う事で一旦ここで作業を中止し、この問題に対応してくれそうなショップさんに相談をして一旦現物を送って見て頂く事に。

その後戻って来たのがこちらです。

食み出た接着剤の処理の為に研磨されているので歪が判らないのですが、

触ってみた感じでは以前のようなプニプニしたような感じは直っています。

かなり難しい内容だったと仰っていて、恐らくこのフチのつなぎ目部分から剥がして内部に接着剤を流し込んだのでは、と思う次第です。素晴らしい…。

と言う訳で、ようやく本来の作業を行なえます。

#320→#400でライン出しを行った後、#500→#800でペーパー目を均します。抉ってクリアーが浮いてしまっていた箇所も緩やかな傾斜になるよう研磨して範囲を広げておきます。各開口部フチのガタガタとしたラインも砥石で均しておきました。

台にセットし、脱脂清掃を行います。

内側にプラスチック素地が露出している箇所もあるので、プラスチックプライマーを塗っておきます。

まずは1コート目のクリアーです。ラインの歪はありますがプクっと膨らんだような感じは無くなりました。

そして2コート目のクリアーです。

今回は様子見といった感じの下塗りで、

この後研磨してラインを整え、

もう一度下塗りを行ってから本塗りを行う予定です。

一時はどうなる事かと思いましたが、今回カーボンを扱うプロの方の手を借りる事で何とかなりそうな感じです。まずはこの度ご対応頂きありがとう御座いました!

2コート目のクリアーを塗り終わって指触乾燥したら、

浮いたクリアーを削り落とした箇所に筆挿しを行います。

尚、今回のクリアーは念のため熱を入れないで(常温で)硬化するタイプのスタンドックスエクストリームプラスを使っています。内部に空気が封入されてしまっていると熱を入れた際に急激に体積が膨張して今回と同じようなトラブルが起きる可能性がある為ですね。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

バイクカーボンリアフェンダー 下塗り2回目

先日一回目のクリアー下塗りを行っておいたバイク用のカーボンケブラーリアフェンダーです。今回は常温で硬化するタイプのSTANDOX VOCエクストリームプラスクリアーを使っていますが、保管している間は恒温器に入れておいたので、他の御依頼品と一緒に60℃40分程の熱を掛けておきました。

一度目の下塗りで埋まらなかった巣穴はクリアーが固まる前に筆挿しを行っています。

場合によってはこれを削っても再び穴が開く場合があるので安心は出来ません(特にカーボンの場合はよくあります)。

また1回の下塗りではまだ素地の粗さが見受けられますので、この後も下塗りを続けます。

今回はダブルアクションサンダーは使わず、#320→#400→#500の手研ぎ(スポンジパッド使用)で研磨します。ラインを整えつつ肌目を消す作業ですね。

再び手で持って塗れるよう芯棒に固定し、

よく脱脂清掃を行ったら2枚目の下塗りを行います。尚、カーボンパーツの場合は不飽和ポリエステル樹脂かエポキシ系なので(稀にウレタン系もあるみたいですがそれも含め)プラスチックプライマーを塗る必要はありません。厳密にはABS樹脂でも不要だったりするのですが私は念のため塗るようにしています。絶対に必要なのはPP=ポリプロピレン、PA=ポリアミド、PMMA=アクリル樹脂ですね。ちなみにPE=ポリエチレンは普通の方法では無理で(全く密着しません)、またPS=ポリスチレンも溶剤系だと溶けすぎてこちらも普通の方法では難しかったりします。

1コート目のクリアーを塗り終わった状態です。

使用しているクリアーは今回もエクストリームプラスとなります。ちょっと信じられませんが、今の時期なら熱を入れずとも一時間後には磨きが可能→出庫という事も出来ます。乾燥と言う訳では無く、湿度による超促進反応効果といった感じですね。それだけに原料(主剤・硬化剤)の管理がデリケートなので、使い方には注意が必要ですかね(使う度に容器内部に窒素をスプレーして中の空気(湿気)を吐き出すようにしています)。

そして2コート目を塗り終わったら下塗り完了です。

この後様子を見て大丈夫そうなら#800→#1500での研磨足付け処理を行い、いよいよ3回目のクリアー本塗りを行います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!