PINARELLOカーボンフォーク 調色作業

pinarello4 こちらもお待たせしました!ピナレロのONDAカーボンフォークも作業着手しておりますのでご安心下さいませ。

pinarello2ご依頼内容としては、「元のデザインはそのままに、フォーク上部にある傷を修理」と言う内容で、まずは色の作製をします。

pinarello5ベースコートは青い部分全部には塗らず、これから塗装するサフェーサーを隠蔽し、且つそこから周りに暈かしていくような塗り方にします。同じ色でグラデーションを掛けていくようなやり方ですかね。クリアー(3~4分艶)はフォーク全体に塗装します。

ちなみに上の画像でフォークよりも色板の方が緑味がありますが、これはフォークが画面右側に行くにつれて角度が付いて「透かし」を見るような形になっていくからで、今回の青色の特徴としては「透かしが赤い」と言う事があり、フォーク(画面)の右側に行き角度が付くにつれて、グリーン味から徐々に赤味にへと変化していきます(と言っても普段気付くレベルでは無いのですが)。

今回使った原色の青色(MIX588)も同じく「正面は緑味が強く、透かしは赤白味のブルー」といった特徴があって、単に赤や緑を入れれば良いと言う訳では無く、微妙な調色作業では青色の中からどれが合っているのかと言うのを選ぶ必要があります。青だけでも原色は5種類あるのです(ただこれでも幾つかの青は廃盤になって数は減りました)。

と言う事で色は出来上がりましたので、次は傷の部分の処理(研磨~サフェ)になる予定です。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

PINARELLOカーボンフォーク 補修塗装承ってます

pinarello 先日到着しておりましたピナレロのONDAカーボンフォークです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容としてはデザインは現状のままで、フォーク上部の水色の部分についた傷の補修で承っています。

pinarello2こんな感じで塗膜が割れて飛んでいってしまった感じです。

pinarello1 面積的には反対側の方が大きいようで、ただこちらはオーナー様がタッチアップで色を塗ってあるようです。

pinarello3後はボルト周りの塗膜の盛り上がりと(画像ではこれの反対側です)、良くみると塗膜が割れ掛かっている所もあるのでこれらを削り落として下地からやり直す内容となります。

ちなみに範囲としては少ないですが、今回のような「補修」となると単に塗るだけの内容とは違いますので費用も倍増します。よくお問い合わせがあるのですが、新たに好きな色に塗り直すよりも今回のような「既存のデザインを残して」と言う方が断然手間は掛かりますので、今回もこの程度の傷でも安いロードバイクが新車で買える程度の費用は掛かります。

ネックとしてはやはり「配合データが無い」という事で、4輪自動車の場合は必ず「色名」と「色番号」が存在していて(太古の車は別です。笑)、各塗料メーカーから配布されている配合データを元に作れば大体同じ様な色は作れます。バンパーくらいなら元々新車からの色ブレもあるので、目調色(微調色)もしないでデータで作った色をそのまま塗る!、なんて事も可能です(私はしませんでしたが)。

ただ配合データがあったとしても、「単に塗るだけ」と「既存の塗膜(デザイン)を残して部分的に修理する」(ただしクリアー自体は全部塗ります)とでは内容が全然違いますので、それ以外でも大きく費用は変わります。大体気の遣い方が違いますからね。

ちなみに私が最初に勤めていたディーラーでは、車のボンネットに1ミリの傷が付いてもそれを直すのに大体20万円くらいの費用が掛かっていました。まあこれは対象となる車によるところも大きいのですが(要は高い外車という事です)、ただ1ミリの傷を直すのでも塗装するのはボンネット一枚ですから作業としては余り変わらないという事です。1ミリの傷も1メートルの傷も下地処理としてはやる事は殆ど同じで、費用が100分の1になると言う訳では無いのです。どうか御理解くださいませ。

ちなみにオーナー様からは全くそんな事は言われておらず、むしろ実際に作業してみて費用が上がるのも構わないとの事でお気遣いを頂いております。ただ終わってみて勝手に金額が上がるような事はありませんのでその点はご安心くださいませ。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!