バイクカーボンリアフェンダー塗装 完成

大変お待たせしました!先日裏吹きを終えていたバイク用のカーボンケブラーリアフェンダーの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

お預かりした時はこのような感じで、ぱっと見は変わり映えしないのですが、

元々塗られていたクリアー(ウレタンかポリエステルかは不明)には全体に細かい傷や巣穴、カーボン目の凸凹があって、

今回カーボン目を残す為にサーフェサーやパテは使えませんから、

「研磨→クリアーー塗布→完全硬化→研磨」 を2回繰り返し、

合計3工程のクリアー塗装を行いました。

表面の傷が無くなった事で深みのあるカーボン柄を感じられるようになったかと思います。

クリアーはスタンドックスVOCエクストリームプラスを採用しています(クリスタルクリアーを想定していましたがそちらより上位品質となりますのでご安心くださいませ)。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

裏側は艶消し黒を塗っています(クリアーは塗らない仕様)。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

バイクカーボンリアフェンダー 裏吹き

先日3度目のクリアー塗装=本塗りを行っておいたバイク用のカーボンケブラーリアフェンダーです。

最後に裏側に艶消し黒を塗るので、まずはクリアーを塗った表面全体をマスキングし、裏側を#800相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン)で研磨します。

続けてウォッシュコンパウンドとナイロンブラシを使って足付け処理を行います。カーボン繊維の凸凹とした面へもしっかり塗料が密着する為ですね。

この時点ではマスキングはフチより少し手前側まで貼ってある状態で、

ただしこれだと表側から見た時にフチの黒が見えてしまう恐れがあるので、

マスキングテープが食み出るような感じで貼ります。

「庇」のような感じで壁を作り、スプレーガンから出たエアーがそこで跳ね返って塗料がフチに溜まらないようにします。

ぶつ切りでは無く、暈すような感じですね。

今回はクリアーを塗らない仕様なので、ベースコートに直接ハードナーを添加しています。

またそのままだとハードナーの効果で艶が出てしまうので、本来の使い方とはちょっと違いますがフリップコントローラー(MIX008メタリックアディティブ)も添加して艶を消すようにします。

ベースコートを塗り終わったらフチのマスキングテープを剥がしておきます。

この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

バイクカーボンリアフェンダー 本塗り

先日2回目のクリアー下塗りを行っておいたバイク用のカーボンケブラーリアフェンダーです。その後恒温器で保管しておいたので、他の御依頼品と共に60℃40分程の熱を掛けておきました。

ぱっと見は既に綺麗ですが、前回行った足付け処理時には#400と、上塗り前の足付け処理としては粗目のペーパーも使っているので、

今回は#1500の水研ぎで行います。主に肌目を平滑にする為ですね。

その後は#1300の布状研磨副資材(アシレックスオレンジ)で空研ぎし、細部の足付け処理を行います。

 

再び台にセットし、

よく脱脂清掃をしたらいよいよ本塗り開始です。

クリアーは今回もエクストリームプラスを採用しました。

ここまでは熱を掛けてきたので、最後はストレスを掛けないよう常温で硬化するようにですね。

クリアーは裏側に回り込むように塗っています。この後は裏側を艶消し黒で塗ります。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

バイクカーボンリアフェンダー 下塗り2回目

先日一回目のクリアー下塗りを行っておいたバイク用のカーボンケブラーリアフェンダーです。今回は常温で硬化するタイプのSTANDOX VOCエクストリームプラスクリアーを使っていますが、保管している間は恒温器に入れておいたので、他の御依頼品と一緒に60℃40分程の熱を掛けておきました。

一度目の下塗りで埋まらなかった巣穴はクリアーが固まる前に筆挿しを行っています。

場合によってはこれを削っても再び穴が開く場合があるので安心は出来ません(特にカーボンの場合はよくあります)。

また1回の下塗りではまだ素地の粗さが見受けられますので、この後も下塗りを続けます。

今回はダブルアクションサンダーは使わず、#320→#400→#500の手研ぎ(スポンジパッド使用)で研磨します。ラインを整えつつ肌目を消す作業ですね。

再び手で持って塗れるよう芯棒に固定し、

よく脱脂清掃を行ったら2枚目の下塗りを行います。尚、カーボンパーツの場合は不飽和ポリエステル樹脂かエポキシ系なので(稀にウレタン系もあるみたいですがそれも含め)プラスチックプライマーを塗る必要はありません。厳密にはABS樹脂でも不要だったりするのですが私は念のため塗るようにしています。絶対に必要なのはPP=ポリプロピレン、PA=ポリアミド、PMMA=アクリル樹脂ですね。ちなみにPE=ポリエチレンは普通の方法では無理で(全く密着しません)、またPS=ポリスチレンも溶剤系だと溶けすぎてこちらも普通の方法では難しかったりします。

1コート目のクリアーを塗り終わった状態です。

使用しているクリアーは今回もエクストリームプラスとなります。ちょっと信じられませんが、今の時期なら熱を入れずとも一時間後には磨きが可能→出庫という事も出来ます。乾燥と言う訳では無く、湿度による超促進反応効果といった感じですね。それだけに原料(主剤・硬化剤)の管理がデリケートなので、使い方には注意が必要ですかね(使う度に容器内部に窒素をスプレーして中の空気(湿気)を吐き出すようにしています)。

そして2コート目を塗り終わったら下塗り完了です。

この後様子を見て大丈夫そうなら#800→#1500での研磨足付け処理を行い、いよいよ3回目のクリアー本塗りを行います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

バイクカーボンリアフェンダー 下塗り

先日お預かりしておりましたバイク用のカーボンケブラーリアフェンダーです。恐らくはアプリリアに装着される物ですね。

元々クリアーは塗られているのですが、全体的に小傷やカーボン目の凸凹が目立つので、

まずは全体を研磨して素地を平滑にします。平面は#320→#400のダブルアクションサンダーで、それが当たらない箇所は手研ぎで行います。

裏側は最後に艶消し黒で塗りますが、途中で飛んだ塗料が剥がれるのは嫌なので、

こちらも研磨して足付け処理を行っておきます。

よく脱脂清掃し、

芯棒に固定したら下塗り準備完了です。

フチもしっかりクリアーを塗りたいので手で持って塗れるようにしました。

まずはクリアー1コート目です。

今回はベースコートを塗っていないので、トップコートは常温で硬化するタイプのスタンドックス エクストリームプラスを使用しています。

1コート目と2コート目を比較するような撮影では、切り替えが判るよう途中にこの様なカットを入れたりします。ピースでは無くここから2コート目という意味ですね。

下塗りは本塗りと同様に行っています。

ただしフチにクリアーが溜まらない様、本塗り時の7~8割くらいの力に留めています。

ぱっと見は十分綺麗に見えますが、よく見ると全体に無数の巣穴が見受けられます。

  フチの辺のは厄介で、こういった箇所も含め、一つ一つ虱潰しにクリアーで埋めていきます。

完全に固まると同化しないので、塗り終わって指触乾燥した状態で筆挿しをしておきます。

こんな感じですね。

今回熱を入れる必要は無いですが、恒温器に入れておいてタイミングが合えば他の御依頼品と一緒に熱を入れておこうと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!