レンジローバーオーバーフェンダー下準備③

先日サフェを塗って裏側に当て板を付けておいたレンジローバー純正オーバーフェンダーです。

軟化剤を入れている為に完全硬化したサーフェサーでも艶が出ているのがちょっと変な感じです(通常は艶消しになります)。

ガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラと塗り、ダブルアクションサンダー#180でサフェを研ぎます。

今回は最初に塗ったエポキシプライマー層を残したいので研ぎは程ほどにしておきます。

ダブルアクションサンダーだと削り過ぎてしまう山のラインやフチなどは#240で手研ぎします。

ペーパーが当たっていない箇所が無くなったらよく脱脂清掃し、

二回目のサーフェサーを塗布します。

最初と同じく軟化剤はMAX20%入れた仕様で合計4コート、コート毎のフラッシュオフタイムは30分~一時間くらい掛けました(軟化剤を入れると指触乾燥が極端に遅くなる為)。なので塗り始めから塗り終わるまで2時間くらい掛かっています。

筆挿しも併用して巣穴は殆ど埋まりましたが、一部皺が寄っていた箇所はまだ跡が残っているので、もう1回~2回同じことを繰り返して下地を作ろうと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

レンジローバーオーバーフェンダー下準備②

先日一回目のサーフェサーを塗っておいたレンジローバーの純正オプションオーバーフェンダーです。その後60℃40分程の熱を入れて塗膜を硬化させました。

通常であれば一度のサフェで終わらせますが、今回は素材が非常に柔らかい事(パテを使いたくない事)、素地の状態が悪いので、これらが良くなるまでサフェーサーの研ぎ&塗装で下地処理を繰り返します。

フチから少し話した箇所から内側をマスキングします。

今回は裏側の当て板に、不要となったMDFを使う事にしました。レーザー加工機で切れなかった100円ショップの製品ですね。

丸鋸で適当な幅と長さにカットし、

各々のオーバーフェンダーに形を合わせたMDF板同士を接着します。

接着剤が乾いたらオーバーフェンダーが曲がらないようガムテープで固定します。最初はホットボンドで接着しようと思ったのですが、剥がす時に意外と難儀になってオーバーフェンダーが曲がってしまったりする予感がしたので、一つずつ丁寧に剥がせるようガムテープにしておきました。

尚、完成後には裏側のマスキングテープを剥がし、再度これらの当て板を仮止めした状態で取り付け業者さん(恐らく一般的な自動車板金塗装店)にお渡し出来るようにします。全ての塗膜で軟化仕様にしつつ、さらに思わぬ事態も避けられる二重の任意保険のような感じですね。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

レンジローバーオーバーフェンダー下準備

先日お預かりしておりましたレンジローバー純正(オプション)のポリウレタン製オーバーフェンダーです。

中古品なので裏側に接着剤(シーラー)が塗られていますから、まずはそちらをある程度除去します。

PU=ポリウレタン樹脂は、PP(ポリプロプレン)等のオレフィン系樹脂に比べ塗装・接着性には優れているので、逆にこれを除去するのは結構大変です。がっちりくっ付いてしまっているので全てを綺麗に剥がすのは難しく、盛られた厚み分を減らすような感じですね。

シリコンオフ程度ではまるで歯が立たないので、シンナーを使って多少柔らかくなったところを固いヘラでガシガシと削ります。

さらにダブルアクションサンダーで削ります。

半日かけて何とか綺麗になりました。

そして表側です。最初の状態ではワックスが効いてヌルヌルしていたので、アルカリ洗浄槽に浸けて油分を除去しておきました。

ダブルアクションサンダー#120で表面を削ります。ただ素材が柔らか過ぎて切削出来るという感じでは無く、あくまでも傷が付く=足付け処理の為のような感じですね。

その後#180の手研ぎで角などを削り、よく脱脂清掃を行います。

プラスチックプライマー塗布後、極薄くエポキシプライマーも塗っておきました。

続けてサフェーサーを塗布します。黒いザラザラの時は目立たなかったのですが、全体的に巣穴があるのが判るかと思います。というよりこういったポリウレタン系スポイラーの場合、内部は細かい気泡で出来ているような感じなので(発泡ポリウレタン)、表層を削ると穴だらけになるのは当然なんですよね。

巣穴だけでは無くシワのような箇所もあります。

サーフェサーは軟化剤を重量比で20%添加したフレキシブル仕様で、この場合とにかく指触乾燥が遅くなりますから、コート毎に30分程のフラッシュオフタイムを設けてゆっくり塗膜を塗り重ねていきます。

尚ここでは無理に厚塗りはせず、まずは第一層目の下地が作れればと思っています。

なので無理に巣穴を埋める必要は無く、サフェも4コート程に留めておきます。

そもそもサーフェサーに軟化剤を20%も入れるとこれ自体がゴムのようになって削り難くなってしまいますが、今回の下塗りではとにかく割れない為の下地を作るのがメインとなります。ちなみにスタンドックスのテクニカルデータシート上だと軟化剤は容量比15%までとなっていて、昔は容量比30%までOKでは?(重量比では20%)と思っていたのですが、やはりというか日本版?の重量比換算表ではその配合比が残っていました。恐らく「全然削れないよ!」とかクレーム言う人が現れてメインのTDの方では廃止になってしまったのかも知れません。それぞれの特性(用途)が判っていれば何ら問題が無いので、こういうのは非常に残念です。

通常であれば巣穴一個一個筆挿しして埋めていくのですが、今回はあと2回はサフェを塗る予定なのでこの後に期待してそのままとしておきます。

尚、サフェの塗装を数回に別けるのは、極力塗膜が割れ難くなるようにする為でもあります。硬化時に起こる収縮性を分散させる為のような感じですね。

今回の被塗物はこのような感じでとても柔らかいので、フルフレキシブルにした塗膜でもうっかりすると割れてしまう恐れがあり、なので一度に塗る膜厚を薄くしてそれを防ぎ、しっかり硬化させて伸縮しきった塗膜を数層に別けて変形に追随するようにしています。

またこの後はさらに裏側に骨を取り付ける予定で、それによって車体に取り付けるまでにここまで大きく変形させる事はありませんから、任意保険を何重にも掛けるような感じです。仕上がったそれが割れたりしたらもう絶望ですからね…。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

レンジローバーオーバーフェンダー塗装承ってます

先日到着しておりました2ndレンジローバーの純正オーバーフェンダーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

こちらのオーナー様は前回スーパーセブンのカーボン製オーバーフェンダーの塗装をご依頼頂いた方で、今回はレンジローバーのオーバーフェンダーでご依頼を承りました。この度もご贔屓頂きまして誠にありがとう御座います!

状態としては表面が凸凹とした梨地で、

今回はこちらを平滑にして艶々の仕上げで承っています。

ただネックなのは素材がPU=軟質系のポリウレタン樹脂で、

近年のような樹脂パーツと違い、とても柔らかい素材となっています。昔のBMW Mのエアロパーツによく使われていた物と同じような感じですね。

こうなると梨地の凸凹をサクサクと削る事は難しく、またパテなどは使えませんから、軟化仕様にしたサーフェサーを何度か塗って凸凹を埋めていくような感じとなります。ただ素地を平滑にしないでサフェで埋めようとすると、後にその凸凹が出てきてしまう恐れがあるのですが、それについてはご了承頂いております。

また現時点ではザラザラとした艶消し梨地の為に歪や凸凹が判らなくなっていますが、艶が出るとそれらがとても目立ってしまう事についてもご了承を頂いております。私的には研磨やスプレーパテでしっかりラインを出したい所なのですが、とにかく柔らかいので(そして削ると気泡が出てくる筈なので)いつものような素地調整は出来ないんですよね。

色については見本帳から選んで頂き、

こちらのポルシェ「graphit」(カラーコード:691)で、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様で承っています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!