fi’zi:k自転車パーツ塗装承ってます

fizik先日到着しておりましたイタリアのメーカーfi’zi:kのカーボンパーツ一式です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

部品は全部で3点、分解して塗装するパーツ数としては合計4点となります。

内容が少々複雑ですのでそれぞれ分けてご案内いたしますね。

fizik8 ベースカラーの色はこちらのマツダ「アークティックホワイト」(カラーコード:A4D)となります。仕上げは全て艶あり、クリスタルクリアーの仕様となります。

fizik9 「fi’zi:k」のロゴは、「fi’zi」までの5文字をこちらのマツダ「チタニウムグレイメタリック」(カラーコード:25G)で、

fizik10「fi’zi:k」の「:k」の部分はこちらのマツダ「クラシックレッド」(カラーコード:A3E)で承っております。

fizik1 ハンドルについては、テープが貼ってある三カ所にはザラザラとした加工が施してあって、その部分はマスキングをして最後まで残す形となります。それ以外の部分をホワイトに、そして下地処理として「研磨→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった作業も行います。

fizik2 ロゴについてはこちらの「:k」をクラシックレッドの塗装で再現します。画像は真上から撮影していて、これと同じようなサイズと位置にします。

fizik3 ステムも同じくベースカラーをホワイトに、ロゴは「fi’zi」の部分をチタングレー、「:k」をクラシックレッドとします。

尚画像はステムを右横から見たような状態で、自転車の前方が画面右側、少し前屈みになっています。

fizik4 反対側はこのようにロゴが逆を向くようになっていて、こちらはロゴを無くしてしまいます。また細かいロゴについても全面ともすべて消す仕上りとなります。

下地処理としては全体にサンドブラストを掛けてプライマーを塗ります。

fizik5 こちらは先ほどのステムから外した部品で、フロントから見るとこのような状態になるかと思われます。

こちらのロゴも「fi’zi」の部分をチタングレー、「:k」をクラシックレッドとします。

fizik6 シートポストについては車体フレームに刺さる部分は塗らないようにし、ベースカラーは同じくホワイト、fi’zi:kのロゴも同じように「fi’zi」の部分をチタングレー、「:k」をクラシックレッドの2色で塗り分けます。

fizik7シートポストの塗らない部分については予めオーナー様に印を付けて頂きまして、具体的には白いラインから約45.5ミリの位置で塗り分けます。右側は塗らない方で左側が白くなります。

作業着手はまだ少し先になりますが、まずは各部のロゴのサイズや位置を採寸し、それを数値化してからの下地処理となります。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

“OAKLEY” Sunglasses

oakley 元々シルバーに塗られているオークリーのサングラスフレームです。

oakley7今回はこちらをブルーメタリックの艶消し仕上げに、そしてフロントに位置する「OAKLEY」のロゴをデカールで再現します。

oakley1 フレームの両サイドにあるオークリーの楕円エンブレムは両面テープで貼ってあるだけなので温めてピンセットで外します。

oakley2 フロントとテンプルとの接合部は一般的なメガネの蝶番と違い、単なる嵌め込み構造となっています。ただしこの方がかなり厄介です。

oakley3 フレームを極力傷付けないようにして各部を分解しました。

oakley4 今回はこちらをシルバーでご指定承っています。

oakley5 フロントとテンプルとの接合はこのポッチが要となっていて、分解時にここを潰してしまうと機能的に問題となる為注意が必要です。

oakley6 色は最初色見本帳の中から選んで頂いたのですが、その後「愛車のBMW MINIと御揃いの色に」と言う事でカラーコードにてご指定承りました。

oakley9 OAKLEYのロゴは既存の物を調整して作ります。

oakley10 かなりサイズが小さいのでノギスで測るのも限界で、予め何種類かのサイズを作って実物と合わせる事にしました。

oakley11 作製したデータをプリントアウトします。

oakley12 一枚ずつハサミでカットしてオリジナルのロゴとサイズを合わせます。

oakley13 oakley14 ロゴデータが決まったらドライプリンターを使ってデカール専用紙に印刷します。シルバーのインクリボンを使いました。

oakley15デカールを切り出して実際のロゴに合わせてみました。良い具合です。

oakley16平面はペーパーを使って研磨し、入り組んだ隙間はナイロンブラシとウォッシュコンパウンドを使って足付け処理を行います。

oakley17分解する時に傷が付いた箇所はペーパーで削りとっておきます。

oakley18同じくオークリーのエンブレムも足付け処理を行います。あまりにも小さいサイズなので歯ブラシを使いました。白い液体は研磨粒子を含んだウォッシュコンパウンドです。

oakley19脱脂清掃し、台にセットしたらベースコートを塗布します。

研磨してプラスチック素地が露出した箇所にはプラスチックプライマーも塗布しておきます。

oakley20ベースコートを自然乾燥させてテープフリーな状態になったら「OAKLEY」のロゴデカールを貼り付けます。

oakley21デカールを切り出し、水性エマルジョン系接着剤(所謂木工用ボンド)を溶かした水に浸します。

oakley23さらにデカール用接着剤(マークセッター)を併用し、デカールを貼り付けます。

oakley24既存の位置は予め撮影してあるので、それに合わせて位置を決めます。

oakley25こんな感じでデカールの貼り付けが完了です。

デカールの接着剤は一日自然乾燥させるか、ドライヤーなどを使って強制乾燥させます。

oakley26その後クリアーを塗って本塗り完了です。

oakley27ただし今回はデカールの段差も平滑にしたいので、これは本塗りではなく下塗りとなります。

完全硬化後、表面を研磨してデカールの段差を均し、再度クリアーを塗ります。

oakley28下塗り塗装後は最初と同じように足付け処理を行います。この作業は被塗面に細かい傷を付ける事でアンカー効果を期待し、この後に塗る塗装の密着性を高めます。塗料は接着剤ではありませんのでこの作業をしない限り塗膜は簡単に剥がれてしまいます(密着剤は経年で劣化するのでそれだけに頼るのは良く無いのです)。

oakley29デカール部分は平滑になり、全体にもしっかりと細かい傷が付きました。尚ここで傷が深過ぎると塗装後にペーパー目として表れてしまいます。クリアー塗装だけの場合は#1200~#1500程が目安となります。

oakley30艶消しクリアーを塗って本塗り完了です。

oakley31本塗り完了後、一時間くらい自然乾燥させた状態です。

oakley32良い具合に艶が消えました。デカールの段差も判りません。

oakley33同じくテンプルも艶消しクリアーを塗って本塗り完了です。

oakley34フレームの両サイドに着く楕円のエンブレムはフロントに貼った「OAKLEY」のシルバーに合わせてSTANDOX MIX818の原色シルバーを採用しました。メタリック粒子が細かく、通常のシルバーよりも金属感があるのが特徴です。

oakley その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、数日寝かして完成となります。

oakley2 フロントとテンプルは取り付け自体は簡単なのですが、一度付けると無傷で外すのは至難の作業なので、ミスの無いよう各部を確認してから挑みます。

oakley1 オークリーのエンブレムは新たに両面テープを貼り直して取り付けます。

oakley3 接合部も良い具合に装着されました。

oakley4 完成です。

oakley5 ピッタリです。

oakley6クリアーを二度塗りしたお陰でデカールの段差は作業した本人でも感じられません。

oakley42実は元々付属品は取り外した状態でご依頼頂いていたのですが、折角なのでそちらの取り付けも代行する事にしまして、後日残りの部品も送って頂きました。

oakley35 付属品を取り付け、改めて完成となります。

oakley36 艶々も良いですが、シットリ&スベスベした艶消しは落ち着いた感じで良い具合です。

oakley37 艶消しに使用するクリアーは艶々のクリアー同様「2:1」のアクリルポリウレタンクリアーで、艶が無いかららといって品質的に劣ると言う事はありませんのでご安心くださいませ。

oakley38しっかりとクリアー層が保護してくれていますので、使っている内に角の色が擦り切れてしまうという心配もありません。

oakley39 恐らくはオークリー正規取り扱い店の方に見せても、これを後から塗った物とは判らないと思います。

oakley40 当店では派手な装飾を施したりは出来ませんが、塗膜自体の耐久性と美観を高め、まるで人の手で行ったとは思えないといった仕上がりをご提供しております。

oakley41後日オーナー様にも大変喜んで頂きまして、こちらのレビューページでは頂いたご感想も紹介しておりますので宜しければご参照くださいませ。

BMW MINI外装パーツ一式塗装承ってます

mini63 先日到着しておりましたBMW MINIの外装パーツ一式です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

mini64 こちらはドアアウターハンドルに被せるカバータイプの物で、透明なポリカーボネート板の裏側にカーボン柄をプリントして成型した製品です。表面はポリカーボネート樹脂素地となるのでプラスチックプライマーは必須となります。

以前こちらと同じ製品を施工していますので、参考としてその時の画像を紹介させて頂きますね。

atenza23今回のご依頼もこの時と同じく艶ありの黒で、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」への変更で承っております。

尚この時にご依頼頂いたハンドルカバーは、その後装オーナー様のブログでも紹介されまして、今回のご依頼もそのサイトをご覧いただいての事となります。いやはや有り難い限りです。

装着されたその後についてはこちらのページで紹介しておりますので宜しければご参照下さいませ。その時のオーナー様のブログページへも行けるようになっています。

mini65 こちらはウィンドウォッシャーノズルに被さるカバーで、恐らく素材はステンレスになるかと思います。そのまま色を塗っても剥がれてしまいますので、下地処理をした上での上塗り塗装となります。

mini66そしてこちらはリヤバンパーの上部に着くプロテクターなのですが、てっきり艶消し黒の塗装かと思いきや実際は樹脂の素地そのままで、表面には細かいシボ模様が施されています。このまま色を塗ってもシボ模様が残ってしまいますので、「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理を行ってからの上塗り塗装となります。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

アルファロメオ エンジンカバー&サージタンク結晶塗装承ってます

alfa7 先日到着しておりましたアルファロメオV6のエンジンカバーとサージタンクです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

alfa8 ご依頼内容は、当サイトで紹介しているロードスターのヘッドカバーに施工した青の結晶塗装をご指定頂いています。そちらの画像も紹介しますね。

road244こんな感じになる予定です。以前の施行内容を確認してみないと判りませんが、確かパウダーのブルーパールを入れていると思います。

alfa9この型のヘッドカバーはフィンの部分は面研されておらず、鋳造そのままのザラザラとした状態となっている為、塗装する前に粗研ぎをしておく必要があります。こちらも完成時の画像がありますので紹介しますね。

alfa34色は今回のご依頼とは違いますが、フィンと凸文字の仕上がりはこのような感じになる予定です。

ちなみにこのエンジンカバーは実は飾りで、本来のヘッドカバー(タペットカバー)の上に被さるようにして装着されます。なのでガスケットやオイル漏れなどの心配は当然必要無く、またこれが無い状態での走行も何ら問題がありません。最近の樹脂製カバーと同じような感じですね。

なので以前はこれを新品で購入し、纏めて塗装してそれらを販売と言う事もやっていたのですが、その後そんな時間も無くなり、また自ら自分の首を絞めているような気もしたので辞めました。多少面倒でも、当店のような場末の小さな塗装店はやはりオーダーメイド的な仕事に拘るべきだと思った次第です。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

ジュークミラーカバー塗装承ってます

juke2先日到着しておりました日産ジュークの純正ミラーカバーです。こちらは現在ご依頼を頂いているジュークのリヤガーニッシュカバーとフロントグリルメッキモールと同じオーナー様で、今回こちらを追加でご依頼頂きました。この度もご贔屓頂き有難う御座います!

juke3現状は新品塗装済み品で、ご依頼内容は他の部品と同じく、先日こちらで紹介したスバルレガシィのフロントグリルメッキモールに塗装したクリスタルブラックシリカ(カラーコード:D4S)で承っております。尚、最初のご指定では「半艶黒」でしたが、レガシィのフロントグリルの完成画像を見て気に入って頂きこの色に変更となっております。

ちなみに既存の塗装では上の画像のように肌が多少荒れていたりしますが、当店の仕上げではこうはなっておりませんのでご安心下さいませ。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。他の部品は下地処理が結構大変ですがこちらは足付け処理のみですので、途中から合流して一緒に本塗りを行う予定です。どうぞもう少々お待ちくださいませ!