こちらもお待たせしておりました。ローバーミニ用の社外品アルミ製ヘッドカバーです。
旧塗膜を剥離後、リン酸処理~洗浄を行います。
艶がある状態だと砂型鋳造時に出来た素地の粗がとても目立ち、通常の塗装ではとても見れない状態ですが、
結晶塗装はそういった未処理の梨地のままでも「塗っただけで美しく見せる!」と言う効果があります。昔からヘッドカバーの塗装に多く採用されて来たのがこの理由です。
ちなみに梨地を通常の艶有り塗装にする事も不可能では無く、ただとても大変なので下地処理費は塗装費用を上回り、トータルの金額は数倍にまでなってしまいます。一応前例がありますので宜しければご参照下さいませ。↓
こちらもこの後二度目の焼きを行い、後日凸部を面研して光らせ、露出したアルミ素地にクリアーを筆で塗ったら完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!
ちなみに本件とは全く関係無いのですが、今回の結晶塗装本塗りのタイミングはこちらのヘッドカバーに合わせる事で少し遅らせて頂いておりまして、ちょっと珍しい色なので紹介させて頂いた次第です。
見ての通りかなり鮮やかなピンクで、これも結晶塗装なのでこの後熱を掛けてチヂレ目を出します。
他には、
黄緑や、
イエロー、
ムラサキなども出来ます。
ただエンジンルーム内なので汚れ易いという事もあって、その辺もご考慮されると宜しいかと存じます。後は周りの補機類との配色もですね。