ROVER MINIヘッドカバー結晶塗装 完成

 こちらもお待たせしました!ローバーミニ用社外品アルミ製ヘッドカバーの結晶塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

 元々新品塗装済み品だったのですが、

塗られていた結晶塗装の目が細かく(と言うか殆どありませんでした)、砂型鋳造時の梨地がはっきりと判るような状態でした。

既存の塗膜は一旦剥離し、リン酸処理を施した上で改めてプライマーから塗り直しています。

ちなみに既存の塗膜にプライマーは塗られていなく、ただ新品部品の塗装ではそういったケースが殆どです。焼き付け塗装はそれ自体密着性が良いので最初は大丈夫なのですが、数年経って塗膜が劣化してくると密着性能が落ちてペリペリと剥がれて来ますので、それを直すには総剥離が必要となります。

自動車ボディの塗装では「総剥離」なんて事は殆ど行わず、これは手を抜いている訳では無く、新車時からの塗膜がしっかりしている為にその必要が無いという事です。むしろ金属素地を露出して空気に触れさせてしまう方が危険で、それ故に剥離作業を行う場合は相当気を遣って作業をする必要があります。

塗装後に面研して光らせたフィン部分にはクリアーを筆塗りして腐食の進行を遅らせられるようにしています。

 凸凹としたアルミ素地自体はそのままでしたが、結晶目がしっかりと出るとそれが目立たなくなったのが判ると思います。と言うか全然判りません。

 付属品を元に戻しておきました。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ヘッドカバー凸部研磨

 先日本塗りを終えていた105系アルファロメオのヘッドカバーです。結晶塗装の二度焼きが完了しましたので凸文字部を研磨して光らせています。

範囲が広い場合はダブルアクションサンダーを使いますが、このくらいであれば最初から手研ぎ(当て板)のみで行います。エアーツールは作業が早いですが角を削り過ぎて丸くしてしまうので出来れば使わない方が良いのです。

本塗り作業委については以下記事からご覧いただけますので宜しければどうぞ。

アルファロメオヘッドカバー 結晶塗装 本塗り

そしてこちらのローバーミニ用の社外品ヘッドカバーも一緒に行っています。本塗りの内容はこちらで紹介しておりますので宜しければご参照下さいませ。

こちらは最初だけダブルアクションサンダー#120を使い、その後は同じく手研ぎで#120→#180→#240→#320→#400と空研ぎペーパーで順番に研ぎ出し、その後さらに布状の研磨副資材#320→#800を使ってアルミ素地を光らせます。この辺は技術云々と言うよりもひたすら前のペーパー目を順序良く消して行くという地道な作業となります。

その後はアルミ素地の腐食の進行を少しでも遅らせられるようウレタンクリアーを筆で塗ります。クリアー自体には金属に対する防錆効果はありませんが(そもそも防錆顔料が入っていないから透明な訳でして)、直接空気に触れないという点では効果が無い訳ではありません。

 ちなみにこちらは以前ご依頼を頂いたフェアレディZ32の樹脂製純正インマニカバーですが、同じようにアルミ素地にクリアーを縫った状態で数年経っても大丈夫でした。

その後はさらに同じパーツを、今度はキャンディーレッドでご依頼頂くという中々の猛者ぶりでした(笑)。以下に完成画像がありますので宜しければどうぞ。

Z32インマニカバー塗装 完成

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ROVER MINIヘッドカバー結晶塗装 本塗り

こちらもお待たせしておりました。ローバーミニ用の社外品アルミ製ヘッドカバーです。

旧塗膜を剥離後、リン酸処理~洗浄を行います。

 各部をマスキングし、

 まずはプライマーを塗布します。

 続けて結晶塗装の黒を本塗りしました。

艶がある状態だと砂型鋳造時に出来た素地の粗がとても目立ち、通常の塗装ではとても見れない状態ですが、

 結晶塗装はそういった未処理の梨地のままでも「塗っただけで美しく見せる!」と言う効果があります。昔からヘッドカバーの塗装に多く採用されて来たのがこの理由です。

ちなみに梨地を通常の艶有り塗装にする事も不可能では無く、ただとても大変なので下地処理費は塗装費用を上回り、トータルの金額は数倍にまでなってしまいます。一応前例がありますので宜しければご参照下さいませ。↓

Mercedes SL-CLASS R129 INTAKE MANIFOLD V12

 こちらもこの後二度目の焼きを行い、後日凸部を面研して光らせ、露出したアルミ素地にクリアーを筆で塗ったら完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ちなみに本件とは全く関係無いのですが、今回の結晶塗装本塗りのタイミングはこちらのヘッドカバーに合わせる事で少し遅らせて頂いておりまして、ちょっと珍しい色なので紹介させて頂いた次第です。

見ての通りかなり鮮やかなピンクで、これも結晶塗装なのでこの後熱を掛けてチヂレ目を出します。

他には、

ジムニーヘッドカバー結晶塗装 完成

 

黄緑や、

ランサーヘッドカバー 結晶塗装完成

イエロー、

ロータスエリーゼ(ホンダ)ヘッドカバー結晶塗装 完成

 

ムラサキなども出来ます。

ただエンジンルーム内なので汚れ易いという事もあって、その辺もご考慮されると宜しいかと存じます。後は周りの補機類との配色もですね。

ROVER MINIヘッドカバー結晶塗装承ってます

 先日到着しておりましたローバーミニの社外品アルミ製のヘッドカバーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 状態としては新品で、現状既に結晶塗装がされているのですが、

塗られている膜厚が薄過ぎる為に結晶目は殆どでておらず、砂型鋳造時の梨地がそのまま残って見えるような状態です。尚、良く見てみると細かく結晶塗装目が出ている個所もあるので、現状塗られている塗料は結晶塗装で間違いはありません。

と言う事で少々勿体ないのですが、既存の塗膜は一応一旦全部剥がし、リン酸処理を行った後にプライマーを塗装し、改めて黒の結晶塗装で塗り直してから再び面研してフィン部を光らせるよう承っております。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!