マセラティリモコンキー(from千葉)塗装 完成

 先日本塗りを終えていたマセラティのリモコンキーカバーです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、さらに数日寝かしてから組み付けを行いました。

 そして大変お待たせしました!マセラティ純正リモコンキーの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々は全体に小傷と、成型時の歪で余り雰囲気の良くない状態でしたが、

 「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった作業を行い、平滑な下地にしてから上塗りを行う事で美しい仕上がりになったかと思います。

 色はメルセデスベンツ純正色の「LASURITE BLUE」(カラーコード:349)となります。

 またクリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります。

 自然光下でも撮影しました。

 画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

マセラティリモコンキー(from千葉) 本塗り

先日サフェーサーを塗布しておいたマセラティのリモコンキーです。

今回は偶然にも別々の方から2セットご依頼を頂いておりまして、下地処理は並行して作業をしておりましたが、赤の方は既に先日本塗りを終えています。今回はメタリックの方ですね。

サフェ研ぎ~細部の足付け処理までは先日一緒に行っていました。

 マスキングを行い、台にセットして本塗り開始です。

 青い部分はプラスチック素地なので、まずはプラスチックプライマーを塗布しておきます。

 ベースコートを塗布します。

 色はお貸出しした色見本帳から選んで頂いた「メルセデスベンツ」 LASURITE BLUE(カラーコード:349)となります。パッと見はしっとりとした淡いブルーメタリックなのですが、配合には中粗目のメタリックが二種(MIX811,MIX593)使われているので、光に当たると輝きが強くなるのが特徴です。

 そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります。

 ボタンの部分はゴムが溝に嵌る為、塗料が余り入らないようにしています。

塗膜の美しさもそうですが、元々あった歪を下地処理で均している為、最初の状態に比べて雰囲気が全然違うと思います。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。組み付け作業があるので少し先になるかも知れませんがどうぞもう暫くお待ちくださいませ!

マセラティリモコンキー×2 サフェ入れ

 先日よりお預りしておりました、大阪の方からの物と、千葉の方からご依頼を頂いておりますマセラティのリモコンキーです。それぞれ区別がつくよう裏側に印をつけてあるので、並行して作業を行います。

 このリモコンキーは成型時の歪が強いので、サフェーサーを塗る前の段階である程度のラインを修正しておきます。

 最初に#120ダブルアクションサンダーである程度均した後、硬い当て板と#120でライン出し、その後柔らかい当て板(スポンジパッド)と#180でアール面を柔らかいラインにし、最後に#240の手研ぎで滑らかにします。

その後エンブレムやボタンの溝、裏側に回り込むフチの部分を#320相当の布製研磨副資材(アシレックススカイ)で足付け処理を行います。とにかくペーパーが当たっていない個所にサフェがつく事は絶対に避けるようにします(後で剥がれてしまいます)。

 よく脱脂清掃し、マスキングを行います。

 2液のウレタンサフェはしっかりと膜厚が着くので、エンブレムが嵌る窪みやゴムボタンが入る溝にサフェが入らないようマスキングを行います。

 またフチはサフェを塗った後にすぐに剥がせるようにもしています。

プラスチックプライマーを塗る前に、ガスプライマーで火炎処理を行っておきます。

ガスプライマーは、樹脂の表面には専用のガスを使って火炎処理を施し、親和力の大きい有機化合物を樹脂の表面にナノレベルで形成してこの後に塗るプラスチックプライマーの密着性を向上させますが、使い方を間違えると諸刃の剣のようになりますので注意が必要です。

先日知り合いの塗装屋さんに聞いた話では、各方面で色々な問題が起きているようですが、そもそもプライマーとサフェーサーの区別がつかない(プラサフしか使わない)方は使用を控えた方が良いかと思います(あと足付け処理はどんな場合でも必須で、塗装の下地に楽な道はありません)。

 そしてサフェーサーを塗布します。

サフェーサーはウェットに6コート程塗るますが、一度に塗ると塗膜中に溶剤が籠ってトラブルを起こすので、コート間の乾燥時間(フラッシュオフタイム)は15分~20分くらい十分に設け、トータルで2時間くらい掛けて行います。

マスキング際には表面張力で塗料が溜まるので、最後のサフェを塗った直後にマスキングを剥がしてフチが馴染むようにします。

この後一日以上は自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて完全硬化させます。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

マセラティリモコンキー(from千葉)分解

 先日お預りしておりましたマセラティのリモコンキーです。早速分解をしておきました。

埋め込まれたエンブレムは両面テープで着いている為、ドライヤーで熱して粘着力が下がったところに、微妙に開いた隙間に先の尖ったピンセットを差し込んで持ち上げます。無事エンブレムには傷を付けず取り外す事が出来ました(エンブレムにあるヒヒビ割れは最初からで、これは七宝焼きのガラスなので当店では直せません)。

 それにしても今回の両面テープは強力で、ピンセットが2本持っていかれました・・・。

 エンブレムを外して出てきた個所のネジを外し、後は三か所の爪を外します。

と言ってもアクセスできるのは一か所だけで、他の二カ所の爪は見えないところにあるので、無理やり外して壊すしかありません。

尚、見える部分の爪は特殊工具(単にワイパーのバネ鉄を曲げた物)を使って外します。

 が!今回は先に分解をした同型製品があった為、それを参考にしながら、先が曲がって駄目になったピンセットを手探りで入れるようにして何とか他の爪も活かす事が出来ました(ただしヒビは入ってしまっています)。

最初はネジ部分も含む4ヵ所全てを破壊して分解していましたが、回を重ねる毎に良い状態に残せるようになりました。

最後にひび割れた爪の部分にペーパーを掛け(足付け処理)、プラスチックプライマーを塗ってエポキシ接着剤で補強しておきます。

尚、今回は同型製品を同時に並行して作業を行う為、それぞれ裏側(組むと見えないところ)に印をつけておきました。内側には色を塗らないのでそこが見えなくなる事は無く、それぞれ間違えないようになっておりますのでご安心下さいませ。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

マセラティリモコンキー(from千葉)塗装承ってます

 先日到着しておりましたマセラティのリモコンキーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 珍しい事ですが、現在別件で同じ物を御依頼頂いておりまして、それぞれを間違えないようにタイトルに地名を付けさせて頂きました。何卒ご理解の程、宜しくお願い申し上げます。

色は事前に色見本帳をお貸出ししまして、その中から「メルセデスベンツ」 LASURITE BLUE(カラーコード:349)をご指定頂きました。

また本体はいつも通り成型時の歪(凸凹)が酷いので、「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」の下地処理を行ってからの上塗りとします。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!