NDロードスター ヘッドカバー 本塗り

 先日下準備を行っていたマツダNDロードスターのヘッドカバーです。

得体の知れないクリアー皮膜を剥がし、その後リン酸処理を行ってよく洗浄しておきました。

 まずは全体にプライマーを塗布します。

以前、プラグホール周りに結晶塗装を行うとプラグキャップの嵌りが悪くなるという報告を一度だけ受けた事がありまして、それの対策として現在はその部分には結晶塗装を塗らないようにしています。今回は新品なのでアルミ素地をそのまま残しても良かったのですが、一応プライマーの塗装&ベースコートの黒を薄膜で塗るようにしています。

 黒が乾いたらマスキングを行います。

 そして結晶塗装用の塗料(リンター)を塗布します。塗り方が浅いと(薄いと)結晶目が出ないので、全体にしっかりと塗り込みます。

 その後120℃~170℃の熱を掛けると画像の様に結晶模様が現れます。表面が先に乾き、後から内部が固まる事で差異が生じて縮んだ模様になります。いつも使っているSTANDOXとは違い、1液型の熱硬化型樹脂塗料となります。

 塗料自体は艶消しでは無く、表面が縮れた模様になる事で艶消しっぽく見えるようになります。なのでボディーシューツなどと違い、表面がザラザラになって拭いたタオルの繊維が引っかかって丸まってしまう!なんて事はありません。

この後はもう一度、次は恒温器で120℃20分くらいの熱を掛けて硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スズキK12B樹脂製ヘッドカバー 本塗り

 先日サンドブラスト処理等の下準備を行っておいたスズキK12Bの樹脂製ヘッドカバーです。その後良く脱脂清掃し、マスキングを行いました。

尚、一部のマスキングシートに「ホンダ」と記載されていますが、そちらは気にされないで大丈夫です(以前ホンダのヘッドカバー用に作った物が丁度良かったのでそのまま利用しました)。

全体に洩れなくプラスチックプライマーを塗装し、本塗り開始です。

 今回はただの赤では無く、それにイエローパールを加えて多少なり変化を出すような方法で承っております。

 形が複雑なので塗料が入り難い箇所を個別に塗るようにし、その後全体に満遍なくスプレーします。

 その後赤外線ヒーターを使い、120℃~130℃程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。素材がプラスチックなので念のため130℃を超えないように注意しています(その代わり全体に熱が行き渡るようヒーターは二基使っています)。

単色の赤とは違い、光に当たったところが浮いたような淡いイエローに変化して、全体的にオレンジ寄りの赤となりました。

この後は恒温器で120℃20分程の熱を掛けて二度焼きを行います。

それでは完成仕出し改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ダッジラムコーナーレンズ シーリング

 先日本塗りを終えていたダッジラムの社外品コーナーレンズです。

 レンズフチに塗られていたシーラーは塗装前に除去しておいたので、改めてこちらをシーリングします。ちなみに塗られていたシーラーはシリコーン系なので、少しでも(その油膜だけでも)塗装は密着しなくなってしまいますから、塗装前にこれの完全除去は必須の作業となります。最初から塗られている物の場合は仕方ないのですが、これから塗装を検討されている方はこれを塗らないようお願いいたします。

 シーラーが他の部分に付かないようマスキングをします。使うのは信頼の信越シリコーン社製の透明タイプです。

 ピッタリでは無く、レンズ・枠共に0.3ミリくらい被さる感じにします。

 奥までしっかり届くように充填し、余分を拭き取ります。綿棒やティッシュ・ウエスを使うと紙の繊維を巻き込んでしまう恐れがあるので、ここは素手で行います。

そして最後にマスキングテープを剥がし、数日寝かしておき硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

SHURE SM58マイク 本塗り

 先日お預かりしておりましたSHURE SM58ボーカルマイクです。

本体は#800相当の研磨副資材で空研ぎし、グリルボールはナイロンブラシとウォッシュコンパウンドを使って足付け処理を行っています。

 下色として適当なシルバー(VWリフレックスシルバー)2コート程塗り、その上に粗めのメタリック(MIX598)を2コート塗ります。

 その後透過性の赤=キャンディーレッドを塗り重ねます。こちらもベースコートで、ただし硬化剤を適量(10%~20%くらい)入れています。

 そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります。

 ちなみにSM58は本体が上下に外れますが、中の配線はハンダで繋がっているのでそれは分解せず、ネジを少しだけ緩めた状態で塗装しています。分解すると部品点数が増えるのでその分コストも上がりますが、この塗り方なら(分解出来ない)BETA58と同額で出来ます。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ランエボ純正ブレンボキャリパー塗装 完成

 大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたランサーエボリューション純正のブレンボキャリパー(フロントのみ)の塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々はいつものようにクリアーだけが剥がれた状態になっていました。

その後はいつものブレーキ屋さんにてサンドブラストを掛けて貰い、

元の近似色で塗装しました。

 ロゴも同じサイズで80mmとなります。こちらも塗装で行っています。

F50のブレンボキャリパーの赤は朱色の強い明るい赤で、こちらはそれに比べると青味のるどす黒い赤となります。

 各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!