レンジローバーリヤゲートモール塗装承ってます

先日到着しておりましたランドローバーレンジローバー用のリヤゲートモールです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

現状は単なるシルバーに見えるのですが、

こちらは近年内装パーツ等でよく見る「メッキの上にクリアーが塗ってある」仕様となります。少し前にお預かりしているスイフトスポーツのシフト枠も同じような感じですね。

判断の仕方としては、表面をペーパーで研磨すると普通の塗装のように傷が付きます。画像の物で番手は#1300(アシレックスオレンジ)です。

本来であれば既存のクリアーを全部剥がし、メッキ素地用の下地処理を行いたいところですが、それだとかなりの手間(コスト)が掛かってしまう為、大抵の場合はこのまま足付け処理のみを行って上から塗り重ねる方法で対応しています。

色に関しては事前に色見本帳をお貸出しし、

その中からこちらのアルファロメオ「GRIGIO TOURING/TITANIO 」(カラーコード:585A)を、またクリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーへの変更で承っています(色見本上だと「フィアット」になっていますが、実はアルファロメオの色となります)。

ちなみにこちらのオーナー様は10年くらい前にKONAの自転車フレームの塗装をご依頼頂いた方で、参考までにそちらの画像も紹介をさせて頂きます。

丁度ブログをCGIのページからワードプレスに変更した時期なので作業工程の記事が判り難いのですが、一応こちらのページで画像は確認出来るようになっています。

あと昔のフォルダから他の画像も探し出し、Twitterにもアップしました。被写界深度が浅くて格好良く見える反面、仕上がった塗装を見せるという点ではインチキ臭い傾向に見られ、現在の撮り方とは違っているのが判るかと思います。

ツイッターは過去に紹介した内容を再利用して投稿しているような感じで、ただインスタグラムより全然手間が掛からないのに、営業的には大きな効果が得られています。長年続けていたGoogle AdwordsとYahooの広告はとっくに辞めているのに、段ボールを保管している部屋にはもう置き場所が無い状態が続いています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

スーパーセブン カーボンフェンダー 下塗り(4回目)

先日に引き続き、クリアーの下塗りを行っているロータススーパーセブンのプリプレグカーボン(ドライカーボン)製リヤフェンダーです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

かなり綺麗に仕上がっているように見えますが、前回紹介したようにまだ激しい歪が残っていますので、完全にとは言わないまでももう少し下塗りを行って良くしていきたいと思います。

今までと同じ様に#320のダブルアクションサンダーで全体を研磨し、その後手研ぎ#400で曲面やフチを研磨足付け処理をします。

パテやサフェは使えないので、高い箇所を研磨し、低い箇所のクリアーを残すといった地道な作業の繰り返しとなります。

なので通常はウレタン系のクリアーでは無く、乾燥硬化の早いポリエステル系が使われるのが一般的かと思います。パン工場のようにベルトコンベアーの途中に紫外線が照射されるトンネルがあって、塗った物がそこを通過して出てくるともう塗装は固まっていて、それにクリアーを塗ってまたコンベアーで流せばすぐに固まるというような感じだと思います(しかしその結果が今回のような剥離に繋がっているのかも知れませんが…)。

よく脱脂清掃し、前回と同じくひっくり返して裏のフチからスタートします。

まずここでクリアーを2コート行い、

表にひっくり返して3コートクリアーを塗ります。

手前側面部分はラインが整っているのでそんなにクリアーを塗る必要が無く、

なのでそこは塗り足りないくらいの肌になっています。下塗りはまだ続くので問題ありません。

また歪(凹み)が酷い箇所にはピンポイントでクリアーを塗ったのですが、やはりと言うか局所的に塗り込むとそこでクリアーの流れが止まってしまう為、激しいタレが生じています。ただしこれも後で削るので問題はありません。

この後はいつものようにまずは自然乾燥させておき、他のご依頼品の物と一緒に恒温機に入れて60℃40分程の熱を掛けて硬化させます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

オークリーサングラスフレーム 本塗り

先日フレーム下部の艶消しガンメタを塗っていたオークリーレーシングジャケットのフレーム2セット分です。

今回のパーツはチームオレンジをイメージした蛍光オレンジの艶あり仕様となります。

元々の色は塗装では無く樹脂自体に色が練り込まれた物で(着色樹脂)、最初の状態は艶ありでしたが、しっかり細部まで足付け処理されて艶が消えているのが判ると思います。

よく脱脂清掃し、プラスチックプライマーを塗ったら本塗り開始です。

まずは下色として白(VWキャンディホワイト)を塗ります。

続けてこちらも下色となるRAL2004を塗ります。以前メルセデスR129のインマニに採用したオレンジですね。

蛍光色は隠ぺい力が著しく弱く、下色によって色味が変わってしまう傾向にある為、後で同じ色を再現しないといけない場合には今回のようにしっかり下色等を記録しておく事が重要となります。この時点でRAL2004で完全隠蔽させておきます。

そしてチームオレンジの色見本を参考にして作成した蛍光オレンジを塗布します。

蛍光オレンジは2コートとしています。またいずれのベースコートにもハードナーを添加し、ベースコートが厚くなっても大丈夫なようにしています(実際にはトータル5コートだったので入れなくても問題無かったと思います)。

ぱっと見は普通のオレンジにも見えますが、通常の原色のみでは再現が出来ないオレンジとなります(ただ海外にはSTANDOXのラインナップに蛍光色の原色もあるようです)。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

クリアーは通常通り2コート行っていますが、レンズが入るフチや可動部近辺は厚みが付かないよう最初の1コートは掛からないようにしています。

蛍光オレンジのみに比べると断然赤味が増していて、色見本として用意したフレームの色味に近くなっているかと思います。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ダッジラム コーナーレンズ塗装 完成

大変お待たせしました!先日レンズと枠の隙間にシーリングを行っておいたダッジラムのコーナーレンズ塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はこのようにクリアーレンズだった物を、

透過性の橙=オレンジキャンディーに塗装しました。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

オレンジ100%だと赤味が強いので、今回はイエロー5:オレンジ1の比率としています。私的に思う一番純正っぽいアンバーですね。

スモークは塗らず、ベースコートオレンジ+トップコートクリアーの2コート塗装となります。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

カワサキZX6Rテールランプ&ウィンカー塗装 完成

大変お待たせしました!先日ウィンカーの枠部分の本塗りを終えていたワサキZX6Rのテールランプとウィンカー塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

ウィンカーはレンズと枠が一体になっていて、一旦全体に塗装を施し、その後枠だけを艶消し黒で塗り直す事としました。

スモーク濃度は「極薄め」となります。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

周りを黒い枠が透過(反射)してレンズが黒く見えがちですが、

今回は「極薄め」なので、かなり薄いスモークとなります。

元々の枠は未塗装の黒い樹脂で、本体(車体土台)に装着すると艶具合が全然違っているのですが、今回の塗装でそれもかなり払拭出来ているかと思います。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度も当店をご利用いただきまして誠に有難うございました!