オークリーサングラス 色作成

先日チームオレンジとなる色の確認を行っておいたオークリーのサングラスフレームです。次はフレーム下側の「つや消しガンメタ」の色で、こちらも頂いた参考画像を基に色を選びます。

最初は艶消しの色見本帳から似た色を探しましたが、良さそうな物が見つからず、

通常のボディカラーの色見本から探しましたが、それでも中々良さそうな色が見つからなくて、

改めて一番色の探しやすい、RMの色見本=カラーマスターを使う事にしました。

ただ頂いた画像はホワイトバランスが青寄りになっていると見受けられ、なので最終的に選んだ3枚の中から一番青味の少ない物を採用する事にしました。

フロントフレーム上部とテンプルは蛍光オレンジの艶ありに、フロントフレーム下部はこちらのガンメタの艶消しになる感じです。

しかしながら選んだRMの色見本から当店が使うSTANDOX社の塗料でこの色を作れませんので、ここから測色機=カラーマスターを使ってSTANDOXの配合データを入手する事とします。こちらの記事が判り易いかと思いますので宜しければご参照くださいませ。

キャブレートを行い、色を測ったらPCに繋いでデータを転送させ、提示された色の中から良さそうな物を選んで配合データをダウンロードし、

実際に色を作ります。ブルーパールとグリーンパールとメタリックが入った黒系の色となります。

そしてチームオレンジの色の作成です。

画像上にある色見本は蛍光オレンジ100%で(下色にVW社のキャンディホワイト=LB9A)、これに赤味を足して下側の色見本用フレーム(私物)の「O」のマークのオレンジ色に近づけていきます。

実際には赤の原色は使用せず、STANDOXのオレンジ(MIX579)のみを足して赤味を出しました。

このような感じでチームオレンジをイメージしたオレンジを作成しました。配合内容としては、


バインダー:蛍光オレンジ(パウダー):MIX579=10:1:4


となります。

ただしこの状態ではかなり隠蔽力が弱いので、まず下色にVWキャンディホワイト(LB9A)を塗り、その上にRAL2004を重ね、最後にこの蛍光オレンジをコートしようと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

オークリーサングラスフレーム 色確認

先日お預かりしておりましたOAKLEYレーシングジャケットのフレーム2点です。

今回こちらへの塗装でご希望されている色が 「OAKLEY チームオレンジ」との事で、ご用意頂いた画像を参考にして色見本を幾つか作ろうと思っていたのですが、GW以降とにかくご依頼が多くなってしまい、中々時間が取れなくなってしまったので、

「チームオレンジ」モデルのテンプルキットを購入しました。

色の見本としてだけ使うには安くはない物ですが、やはり何かしら指針となる物が欲しかったんですよね。

ゴムの部分だけの安い物も売っていたのですが、それらは正規品なのかどうか怪しく、そもそもそれだと塗装では無く着色樹脂なので、今回ちゃんとしたショップさんから塗装された物を用意した次第です。

この耳に当たる部分は着色ゴムなので色見本としては使えず、

なので今回はこちらの「O」のロゴ部分の色を参考にします。かなり小さいですが、何もないよりは絶対良いと思った次第です。

とりあえず以前作成した蛍光色の色見本から、オレンジ100%のを取り出します。

今回新たに用意したオークリーの色と比べると、大分黄色いのが判ります。オーナー様もプラモデル用の蛍光オレンジを見て「チームオレンジの色はもっと赤い」と言っていたのがこれを見るとよく理解出来ます。

と言う訳で、今回はこのロゴマークの色を参考に色を作っていこうかと思います。

まだ少し時間が掛かりそうですが、作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

cannondaleカーボンフォーク 調色

 先日お預かりしておりましたキャノンデールのカーボン製フォークです。

今回塗装するのはフォークのみで、残るフレーム部分に色を合わせる為、旧塗膜を剥離する前にこのモスグリーンの色を調色して作成しておきます。

 今回の色は色々なパール顔料が使われていて、さらに同系色でも数種類がある為、それらを見つけるのが結構大変です。例えばレッド系のパールだけでも4種、グリーン系が3種など、それぞれの特徴(粒子の大きさや輝度感など)を確認しながら色を作っていきます。

 画像には映っていませんが、調色用ライトも使っています(画面右下だけ明るくなっているのが光が当たっている場所です)。

一枚で6~8回程塗っているので、100回くらいは色を見たかと思います。

最終的に使ったのはこちらの原色です。やはりと言うか色々なパール原色を使う事となりました。

ちなみにオレンジ・カッパー系のパールも使われているかと思っていましたが、どうやらブラウンの上にイエローパールが重なってそう見えただけだった模様です(パール顔料は透明で下の色を透かします)。

最初は「グリーン原色+イエローパール」の方向で色を作っていたのですが、これだとどうやっても色が出ず、その後「イエロー原色+グリーンパール」に変えて何とかなりました。

 四輪自動車と違って色を見る面積が小さく、しかも曲線的な部分しか無いので、比色するのも難儀でした。

フォークに塗料が着いてしまっていますが、こちらは全部剥がすので問題ありません。

色を作っている際、違う原色を入れてしまうとそれだけで使い物にならなくなってしまうので、最初は少量で作り、方向性が間違っていると思ったら早々に廃棄してしまいます。今回はそれを5回くらい行って、画像の塗料がその廃棄となった物ですが、これも下塗り用として使うのでゴミにはなりません。これでしっかり隠蔽し、最後の1コート(実際には念のためと言う事で1.5コート~2コート)を本番用の塗料で塗ればOKです。また本番用の塗料はタッチアップ用(40g)として余分に作ってあります。後で万が一の事があっても、下塗り用として大体の感じで色を作成し、最後だけそれを使えば今回のような調色作業(有料)は必要無いのでコストを落とせるという訳です。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

イヤホン テストピース(色見本)作製

先日ご依頼を頂いていたイヤホンプレートの色を作製し、実際に塗装した色見本を作製します。

今回のように色自体がオーダーメイドの場合、作製した塗料を色板=テストピースに塗装して発送、実物を確認すると言う事も可能となります。ただし本体のイヤホンプレートとは別に費用が掛かりますのでご注意くださいませ。

オーナー様のご希望としては、既存のプレートにある緑青よりも青味を強く、また参考画像も送って頂きましたのでそちらに合わせて色を作製します。画像の塗料は、キャンディーカラーのブルーとグリーンをそれぞれバインダーに20%添加し、それらを混ぜた物となります。

また他に頂いた参考画像のようにラメ(粗目メタリック)感を出されたいとも承っています。

ただSTANDOXの原色にはここまで粗いメタリックは無い事、また粒子のサイズが大きいと何度もクリアーを塗ってそれを埋めなければならない為、今回のようなマスキングで行う塗装にはお勧めが出来ません(と言うかお受付が出来ません)。上の画像を見ると肌がデロデロなのが判ると思いますが、これくらい塗らないとこのようなラメは埋まらないのです(本来は研いでクリアーを塗ってを何度も繰り返すので、画像の物はまだその途中なのかのかもしれません)。

 と言う訳で、STANDOXで一番粗いメタリック原色(MIX598)を使い、さらにラメの塗装では良く使われる「下地を黒」にしてギラツキ感を出す事としました。

粗目のメタリックは元々隠蔽力が小さい為、黒の上に塗っても下が透けます。

画像は取り敢えず使い捨ての厚紙に塗った物で、それぞれの色を確認したら本番用の色板に塗装します。

また色板の下色は二種類作る事にしました。

手前が黒の上に粗目のメタリック(MIX598)を塗った物で、奥(右)はいつものように一旦適当なシルバー(VWリフレックスシルバー)を塗り、その上に同じくMIX598を塗った仕様です。

また今回は当店用の色見本も作製しておく事にしました。

 色板と同じく、下色に黒を塗り、粗目のメタリック(MIX598)を3コート塗った色見本です。黒の面積が大きいとその分光が反射せず、キャンディーカラーの発色(明度+彩度)が損なわれてしまうので、良さそうな塩梅にしています。

 こちらは下色にVWリフレックスシルバーを塗り、同じコート数だけMIX598を塗りました。ウェットに3コート塗っていますが、それぞれを見比べると下地が透けているのが判ると思います。

 参考画像を基に作製したキャンディーカラーをテストピースに塗装し、良さそうな色を選びます。今回はハウスオブカラーのKK-04オリエンタルブルーとKK-09オーガニックグリーンを4:1にした物と、オリエンタルブルー100%の二種類を使う事にしました。

また下色をシルバーと黒のそれぞれも別けて、合計4種類の色見本を作る事にしました。

色板もそれぞれ違う下色、違うキャンディーカラーで、合計4種類を作製しています。

こちらが下色をシルバーにした物で、

こちらが下色を黒にした色板です。それぞれの上に塗っている(中層の)シルバーメタリックはどちらも同じ原色(MIX598)ですが、粒子の粗さが違って見えるのが判るかと思います。

尚、上層のキャンディーカラーは、上段がブルー:グリーン=1:4で、下段がブルー100%となります。

VWリフレックスシルバー→MIX598→ブルー100%です。

黒→MIX598→ブルー100%です。

適当に作った色を塗って見本を作るのは簡単ですが、今回のようにそれの配合データを残すと言うのは実は結構大変です。上の画像にある色見本も、最初に作った色に少しずつ白を混ぜて塗っていると言う訳では無く、それぞれ一つずつ色の量を計って作製した物です。さらに艶消しになると色の見え方が変わるので併せてそれらも作りました。お陰でその年は大赤字になってしまったのですが、そういった事のお陰で今回のようなご依頼も頂けているのだと思っています。

 

色板と色見本はこの時点ではまだクリアーを塗っておらず、そちらは出来上がり次第社外記の方で紹介したいと思います。

どうぞもう少々お待ちくださいませ!

KATOクレーンミニカー デカール作製

 先日ご依頼を頂いていたKATO社製の1/50クレーンミニカーSR-250Riです。

少し前に分解作業も完了しましたので、旧塗膜剥離の前に各ロゴのデカールを作製しておきます。

 各ロゴは最初にIllustratorで作製しておいたので、それぞれを一纏めにして印刷の準備を行います。

 印刷に使うのはいつものALPS社製MD5000のプリンターで、ただ古い物なのでこれを動かすには昔のOS(Windows XP)が必要となりますが、ネット回線に繋ぐとウィルスが入り込んでしまう為、これ(とカッティングプロッター)専用のスタンドアローン機を使っています。IllustratorもVer.はCSと、全てが古いです(ただWin3.1から使っている身としては、これでも全然有難い話なのですが。笑)。

 まずはテストとして、黒の単色で印刷してみました。

 ここまでのサイズだともしかしたら細かい部分が潰れてしまうのでは?!と思っていましたが、元々貼ってあったデカールと遜色無く出来たので安心しました(ちなみにこれが駄目だったら以前お願いしたドライレタリング屋さんに外注依頼をする予定でした)。

 と言う訳で、各色に合わせてデカール用紙に印刷しました。

 「SUPERBOOM」「KATO」のロゴに使われた青は、日本塗料工業会(以下ニットコウ)の色見本帳の「G75-20L」でご指定頂いておりまして、こちらはALPSの「特色ホワイト」をベースに、沖の「特色ブルー」を3度重ね刷りしています。さらに白は「ベースホワイト」を重ね、下地を透けにくくしています。最後に「艶仕上げ」でクリアーをコーティングしています。レイヤーは3種類に分けています。

そしてこちらは小さくて見難いのですが、「つり上げ荷重65t」の赤です。

ご指定は同じくニットコウの「G05-40X」で、同じように「特色ホワイト」をベースに、「マゼンタ」を1度刷り、さらに文字抜きで「ベースホワイト」を特色ホワイトの上に重ねています。

後は「SR-250Ri」のグレーですが、こちらは当店にインクの在庫が無かったので、現在そちらを取り寄せ中です。既に黒でのテスト印刷は済んでいますし、MDプリンターでの印刷にとても詳しい知り合いの塗装屋さん(G-SHOCK塗装屋さん)に色味を確認して貰っているので問題は無いかと思います(色々とご教授頂き有難う御座いました!)。

念の為ですが、デカールの作製は塗装の付帯作業と言う事で、これ単体ではお受付しておりませんのでご了承下さいませ。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!