スバルエンブレム(裏黒表青/枠艶消し黒)塗装 完成

 先日本塗りを終えていたスバル新型レヴォーグSTI Sport R EXの純正リヤエンブレムです。

予め作っておいた両面テープを貼ったら完成です。お待たせしました!

メッキの枠を艶消し黒、アクリルプレートは裏側を削って黒&表側から透過性の青を塗装しています。

最初の状態も紹介します。

元々はこのような状態でした。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

アクリルプレートは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

メッキの枠は艶消し黒の仕様となります。ベースコートの黒+艶消しクリアーの2コート仕様となります。

装飾クロムメッキはそのまま塗装しても十分には密着しない為、下地処理を行った上で上塗りを行っています(密着剤の類は使っていません)。

透過性の青はハウスオブカラー社のKK-13 BURPLEを採用しています。

そして今回は色見本キーホルダーも承りました。

ウレタンレジンの注型で作成した物をサーフェサーで下地を整え、キーホルダーとして使えるようにしています。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

色見本ミニカー 本塗り

先日本塗りを終えていたスバルエンブレムと一緒に御依頼を頂いている色見本ミニカーです。樹脂を注型して色見本用の素体として使っている物を、サフェで整えてキーホルダーとして販売している物ですね(単体での販売はしておりません)。

まずは下色として隠ぺい力の高いシルバーを塗布します。具体的にはVW社のリフレックスシルバー(LA7W)を使っています。ちなみに御依頼頂いているのは一個ですが、予備としてもう一個塗っておく事にしました。

続けて粒子の大きいメタリック=STANDOX MIX598を塗布します。スタンドックスの原色で一番粗いメタリックで、ただ隠ぺい性がかなり低いのでそれ単体での使用は難しいのです。

ちなみに下色に黒を使うと正面と透かしでの明度差が大きくなり、より金属感が高く見えるようになるのですが、そうなると塗り方によって色の差異が大きくなってしまうので色見本としては適さないでしょう、と言う事を、少し前にスタンドックスのデモマンの方と話しています。

その後透過性の青=ブルーキャンディーを塗布します。使用しているのはハウスオブカラー社のKK-13 BURPLEです。

ハウスオブカラー社の塗料は、樹脂と顔料(または染料)が混ざった物と(UK)、今回のように顔料(または染料)単体の物=KKシリーズがあって、今回のようにこの後者=KKシリーズの物を、自分が使用する塗料=当店の場合だとSTANDOXベースコート用樹脂であるMIX599に入れればスタンドックスの塗装システムとして使用する事が出来ます。ポカリスエットの粉末を買って自分で水と混ぜて作るか、またはペットボトルのを買ってそのまま飲むかといった感じですかね、

ただハウスオブカラー社の色見本に使われている下色=シルバーはSTANDOXのそれとは違う物なので、わざわざ自分用の色見本を作っていたりする訳です(画像のミニカーは以前塗っている物です)。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーはエンブレムに使ったクリスタルクリアーでは無く、現在テスト的に使っている同社STANDOXのVOCエクストラクリアーを採用しました。

スバルのエンブレムは下地がメッキなので色の見え方は全然違うかと思いますが、上に重ねている青は同じ物となります。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

ちなみにこれ単体で塗ると採算が合わないので、

今回はこちらの色相環キーホルダー用のピースも一緒に塗らせて頂きました。

今回の色見本ミニカーと同様下地にシルバーを塗る物と、それとは別に現在こちらのミラーアクリルを使ったタイプそれぞれ作成しています。色相環12色を塗装で表現したキーホルダーですね。

元々はソリッドカラーで作っていたこちらのタイプと、

それを改良してキャンディーカラーにしたタイプ、そしてさらに今回ミラーアクリルを使った物を新たに制作しています。11月に開催されるデザフェスに出店するので、そちらで販売する予定です。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スバルエンブレム(裏黒表青/枠艶消し黒)本塗り

少し前に裏側を削って黒を塗り、その後メッキの枠を艶消し黒に塗装しておいたスバル新型レヴォーグSTI Sport R EXの純正リヤエンブレムです。今回はこちらのアクリルプレート表側から透過性の青=ブルーキャンディーを塗装します。

現状既にクリアーが塗ってありますので、軽くペーパーで研磨して肌を均し、当たりの柔らかい布状研磨副資材で足付け処理を行っています。

なのでプラスチック素地が露出している箇所はありませんから、この時点ではプラスチックプライマーの塗布は不要となります。よく脱脂清掃し、エアーブローを行って埃を飛ばします。

そしてベースコートを塗布します。

透過性の青は数種類在庫していて、今回は以前施工した時と同じくハウスオブカラーのKK-13 BURPLEを使います。

KK-13は顔料単体の製品なので、それをベースコート用のクリアー(バインダー)=STANDOX MIX599に添加して使います。ピンク色のケーキを作る時、白い生クリームに食紅を入れるような感じですね。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

今年は本当にスバルのエンブレムを多く塗った年でした。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スバルエンブレム(裏黒表青/枠艶消し黒)メッキ枠塗装

先日お預かりしておりましたスバル新型レヴォーグSTI Sport R EXの純正リヤエンブレムです。メッキ枠は「つや消し黒」で承っておりまして、このまま密着剤を使って塗れば比較的簡単に終わるのですが、それだと経年でペリペリと剥がれたりする為、

素地調整を行い、まずはプライマーを塗布します。

裏側まで回り込むようにして2コート程塗ります。

続けてサーフェサーを塗布します。

ラインを作る必要は無いので厚く塗る必要は無いのですが、この後の研ぎでメッキ素地が露出するのを避けたいので、肌を荒らさないように気を付けつつ3~4コート程を塗っておきます。シンナーで希釈して口径の小さいガン(1.0mm)で塗っています。

その後一日自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、ガイドコートとしてベースコートの黒を塗っておきました。ここまでは少し前に紹介した、ストリームの内装パーツのサフェ入れと一緒に行っています。

#800の水研ぎでサフェの肌を落とし、当たりの柔らかい布状研磨副資(アシレックスレモン)でペーパー傷の目消しとフチ等の細部の足付け処理を行います。

よく清掃し、再びワニクリップで固定します。最初の2本だと少し不安定だったので3本に増やしました。

よく脱脂清掃し、本塗り開始です。

まずはベースコートの黒を塗布します。スタンドックス原色MIX571そのままとなります。

このままでも艶消し黒にはなりますが、耐久性が無いので(ラッカー缶スプレーと同程度くらいなので)、

最後に艶消しクリアーを塗布します。

艶消しクリアーは通常の艶ありと同様2コート塗っていて、

1コート目に塗ったクリアーの艶がしっかり消えたら、

2コート目を塗って本塗り完了です。しっかりウェットで塗る事で表面が平滑になり、傷の付き難い艶消しの塗膜となります。

この後は埃が付くのが嫌なので直ぐに恒温機(密閉出来る箱状の乾燥炉)に入れて一日自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スバルエンブレム(裏黒表青/枠艶消し黒)裏吹き

先日お預かりしておりましたスバル新型レヴォーグSTI Sport R EXの純正リヤエンブレムのアクリルプレートです。

表側からは透過性の青=ブルーキャンディーに、背面は黒で承っておりますので、裏側の青い被膜を削り落とします。

裏側に塗られた被膜は結構厚いので、最初は小径のダブルアクションサンダー#120~#180で粗研ぎします。

その後#240→#320→#400で空研ぎし、続けて#600→#800の水研ぎで均します。

最後に#1500でペーパー傷の目消しと、ペーパーが当たらない凹んだ六連星部分をナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)を使って足付け処理を行います。

その後表側をマスキングし、手で持って塗れるよう芯棒に固定して台にセットします。

よく脱脂清掃し、まずはプラスチックプライマーを塗布します。

続けてベースコートの黒を塗布します。裏側なのでこれで終わりでも構わないのですが、

念のためクリアーも塗っておきました。

この後は一旦熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、次は表側から透過性の青=ブルーキャンディーの塗装を行います。メッキの枠は既にプライマーとサーフェサーの塗装が完了していますので、そちらも後日つや消し黒で本塗りを行います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!