トヨタ86ブレンボキャリパー塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたトヨタ86純正ブレンボキャリパーの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はこの様な状態だった物を、

一旦ブレーキ屋さんに送ってオーバーホールとサンドブラストを行って頂き、

当店にて塗装を施しました。

キャリパー本体色はフォルクスワーゲンのリフレックスシルバー(LA7W)に、

ロゴの赤はフェラーリのロッソコルサ (カラーコード:300)を採用しています。

各ロゴのサイズは元の通りとしています。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

今回は新品のブリーダーバルブとそのゴムキャップも一緒に送って頂きましたのでそちらも取り付けてあります。

車体へのボルト取り付け部とガスケット当たり面、パッド固定シャフトを通す穴の内側には塗膜の厚みをつけないようプライマーとベースコートの黒のみ薄膜の塗装に留めています。

当店は個人の方からの御依頼が殆どですが、ブレーキキャリパーについては、ディーラーや整備工場、チューニングショップさんからの御依頼も多いです。

ただ当店の場合私一人での運営ですのでどうしても完成までの期間が長く、そのせいでご依頼に至らないケースが多くあり、これについては申し訳無い思いでもあります。確かに半年間キャリパーが無い車を保管するのは厳しいですよね・・・。

ちなみに塗装は早くやろうと思えば手間を省いて時間を短縮出来る箇所も多くあって、例えば脱脂作業やプライマーの塗装などはやってもやらなくても完成時の見た目は変わりなく、またそれによって生じる問題も直ぐには起きませんが、塗装のトラブルは大抵数年後に出てくる事が殆どなので、どうしてそうなったのか、またどうしたらそれを防げるのかが判るよう作業工程をオープンにしています(ただ同業者さんからは嫌がられていると思いますが…)。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

トヨタ86ブレンボキャリパー 本塗り

先日お預かりしておりましたトヨタ86純正ブレンボキャリパー一式です。タイミング的にちょっと早いのですが、ブレーキ屋さんに出していたオーバーホールとサンドブラストが終わって戻って来ていて、このままだと酸化(腐食)が起きてしまうので先に塗らせて頂く事にしました。お待たせしている方々申し訳御座いませんが何卒ご理解頂けますと幸いです。

尚、ブレーキ屋さんから戻って来たら直ぐに塗れる状態になっているので、昔の下請け的な時ならこのまま本塗りを行っていたのですが、

現在は極力コスト(塗装費用)を上げないようにしつつ仕上がりが良くなるようにと、ひと手間を加えています。

鋳造のキャリパーは砂型の梨地が残っているのでそのまま塗るとこの様にザラザラとした仕上がりになってしまいますから、

まずはシングルアクションサンダー#120でその梨地を削り落とし、

続けて#120→#180のダブルアクションサンダーで研磨痕を均し、さらに#240の手研ぎで全体を均して艶のある仕上がりになるようにします。

尚、この時点で取り切れない深い打痕や傷、さらに梨地をしっかり平滑にしたい場合には別途「エポキシプライマーサーフェサーの塗布→完全硬化→研ぎ」の作業を追加します。ただしこの場合別途追加費用が必要となってしまうので、先の「極力コスト(塗装費用)を上げないようにしつつ仕上がりが良くなるようひと手間を加えて」としています。

その後全体をシリコンオフで洗い流すようにして全体を脱脂清掃し、

エアーブローでしっかり埃を飛ばしたら本塗り準備完了です。

まずは全体にプライマーを塗布します。

この時点ではマスキングはせず、全体に薄く2コート程スプレーします。

その後塗膜の厚みをつけたくない箇所=ボディ取り付け部やガスケット当たり面、パッド固定用シャフトピン取り付け穴の内側にベースコートの黒を塗布します。

ちなみにプライマーを塗るのは防錆と塗料の密着の為なので、わざわざこちらの黒を塗る必要は無いのですが、

新品時では該当の箇所は同じような感じで黒になっているので(こちらは塗装では無くアルマイト)、

当店の施工でも見た目を同じようにしているという感じです。

ちなみに塗装の大きな役割は「識別」「保護」「美観」で、プライマーが「保護」にあたり、黒は「美観」に該当するといった感じです。見た目が格好悪いか格好良いか、綺麗か汚く見えるか、みたいな感じですね。

ベースコートの黒が乾いたらマスキングを行います。フチを綺麗に仕上げる為にマスキングは少し食み出して庇状になるようなサイズを選びます。

尚、最近は体力的な事もあり(集中力の持続性の限界)、ここまでで一旦終了、ここからの本塗りは後日(大体翌日)としています。

そしてベースカラーを塗布します。

今回はこの時と同じシルバーとして、VW社のリフレックスシルバー(LA7W)を採用しています。

ロゴ入れは口径の小さいエアーブラシ(0.3mm)を使います。

予めカットしたマスキングシートを所定の位置に貼り付け、

今回ご指定の赤を塗ってマスキングテープを剥がします。

サイズは元の通りフロント105mm、リヤ53mmとしています。位置も元の画像を参考にしています。

ここまでがベースコートで、

ここで一旦エアーブローとタッククロス(不織布に粘着質が塗着された専用のウエス)を使って埃を飛ばし、

最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

マスキングテープは2回目のクリアーが塗り終わったら直ぐに剥がしておきます。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

Z33ブレンボキャリパー塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていた日産Z33用ブレンボキャリパーの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はこの様な状態だった物に、

日産KADの艶消し仕様で塗装を施しました。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

ロゴのサイズは元と同じで、

フロントが80ミリ、

リヤが40ミリとなります。

ロゴの色はSTANDOX MIX571=原色の黒そのままとなります。

今回は塗装とは別にオーバーホールも行いました。尚、サンドブラストとOHにつきましては外部の方への委託作業となります。

部品はお持ち込みで、ブーツ・シール・ブリーダーバルブキャップ(ゴム)を交換し、その他(ピストン等)は再利用しています。

ボルト&ステー取り付け部やガスケット当たり面、パッド固定ピンを通す穴の内側は塗膜の厚みをつけないようプライマー&ベースコートの黒のみを薄膜で塗装しています。

ブレンボを塗る際には一旦全部の塗膜を剥がしてしますが、既存の塗装に問題が無ければ無理に剥がす必要はありません。自動車ボディ=例えばボンネットを塗装する場合、全部剥がしてから塗るなんて事はまずありません。3回の塗装でも上から塗り重ねていくのが通常の方法で、それによって何か問題が起きるという事もありません。問題が起きるとしたら作業の方法自体で何か間違えているという事になります。

ただブレンボキャリパーの場合、元々塗られている塗装(新品時の塗装)に問題があって、よく見受けられるのがベースカラー(今回の場合だとゴールド色)とトップコート(クリアー)との密着性が低く起こる層間剥離で、この場合一部で剥離が起きているだけでも「全て剥がれる可能性がある」という事になるので、こういった場合では全部剥がしてから塗り直す必要があります。キャリパー以外の新車時塗膜では、トヨタのホワイトパールクリスタルシャイン(カラーコード:070)などは新車時から下地と上塗りとの間で密着性が低く、経年でペリペリと剥がれたりするのは有名な話ですよね。なのでブレンボキャリパーの場合はほぼ100%剥離を行ってから塗装を行うようにしています。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

 


その後オーナー様から装着後の画像とコメントを頂きましたので紹介します。

こちらがリヤで、

こちらがフロントですね。

「お世話になっております。 キャリパーを装着したのでコメント書かせていただきました。 とても良い塗装の仕上がりで大満足です! ありがとうございました! また何かありましたらご連絡させていただきます!」との事です。こちらこそありがとうございました!

Z33ブレンボキャリパー 本塗り

先日お預かりしておりました産フェアレディZ33純正ブレンボキャリパー一式です。ブレーキ屋さんにサンドブラストとオーバーホールをお願いしていた物が終わって戻って来ました。

タイミング的には早いのですが、このままだと腐食(酸化)が進行してしまうので先に作業をさせて頂く事にしました(お待ち頂いている方々申し訳御座いません)。

まずは目立つ箇所=装着した状態で正面となる箇所をシングルサンダー#120で研磨します。打痕や梨地をある程度削る為ですね。

その後ダブルアクションサンダーで#120→#180でペーパー目を均し、#180→#240で手研ぎします。

キャリパーのように形が歪な被塗物はウエスで隅々まで拭き取るというのが難しいので、上からシリコンオフをスプレーして洗い流すようにして、細部はエアーブローで掻き出す、といった事を繰り返して脱脂清掃を行います。

そしてプライマーを塗布します。

この時点ではまだどこもマスキングはしてません(ネジ穴以外)。

続けて塗膜厚をつけたくない箇所にベースコートの黒を塗布します。

ボディ取り付け部、ガスケット当たり面、パッド固定用シャフト取り付け穴の内側、あとこちらの型のリヤキャリパーにはステー取り付け用?にM6くらいのボルト穴が二つ付いていて、

作業前の画像を確認するとその当たり面も塗装がされていなかったので(上の画像だと一番左のキャリパーで黒くなっている箇所)、今回もそちらに倣う事にしました。

その後黒く塗った箇所をマスキングします。

特にパッド固定ピンの穴はそのまま塗るとシャフトが入らなくなるのでマスキングは必須です。

そしてベースカラーを塗布します。

色は日産純正色のKADとなります。

次はロゴ入れを行います。

通常ベースコートには口径1.0mm~を使いますが、ロゴ入れだと出過ぎるのでこの場合は0.3mmのエアーブラシを使います。

ロゴの色は黒となります。

フロントが横幅80mm、

リヤが40mmとなります。元と同じサイズですね。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは艶消しですが、塗り方自体は艶ありと同じく2コートに別けて塗ります。

その後時間の経過と共に艶が消えていきます。

パッと見乾いているように見えますが、爪を立てるとグニュっとなるような感じなので、このまま一日自然乾燥させます。

マスキングは2コート目のクリアーが塗り終わったら直ぐに剥がします。なので4個連続でクリアーを塗っている訳では無く、一個塗り終わったらマスキング剥がして次に、といった感じでじっくりやっています。

この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

Lancer EVO Brembo Gold Met.

いつもの業者さんからご依頼を頂いていたランサーエボリューション純正ブレンボキャリパー一式です。

状態としてはいつものようにクリアー層が剥がれる層間剥離が起きています。

その後はいつものブレーキ屋さんにてサンドブラストを行って貰いました。

洗浄とマスキングも行われているのでこのままでも塗れる状態なのですが、

目立つ正面(ロゴ面)を#120のシングルアクションで梨地をある程度削り落とし、#120→#180のダブルアクションサンダーでペーパー目を均し、その後#240で手研ぎを行います。研ぎ粉もかなり出るので、シリコンオフを全体にスプレーして洗い流すようにして脱脂清掃を行います。

その後プライマーを塗り、塗膜の厚みをつけたくない箇所=ボルト固定部やパッド固定ピンを差し込む穴、ガスケット当たり面などにベースコートの黒を塗ってマスキングを行って本塗りを行いました。

その後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

そして完成です。

今回はBNR34ブレンボキャリパーに採用されているゴールドの近似色をご指定頂きました。

ロゴの色は赤で、

サイズは元の通りにフロント80ミリ、

リヤ54ミリとしています。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

この度も御依頼有難うございました!