ネックレス補修塗装 下準備

先日お預かりしておりましたネックレスの象です。

現状コーティングされている白い被膜が剥がれて来てしまっているとの事で、一旦これらを全部剥がし、改めて艶消しの白で塗り直します。

通常樹脂素材に塗られた塗装の剥離はお受付しておりませんが(お受付する場合もありますがかなり高額になるので現実的ではありません)、今回は 既に剥がれ掛かっていたので対応しています。

象のフィギュアにIPA=イソプロピルアルコールをたっぷり塗布し、それをウェス(キムワイプ)、ラップでくるみます(シンナーを使うと素体が溶けるのでNGです)。

念のため素材が溶けない事を確認して大丈夫そうならそのまま30分くらい放置し、コーティングが浮くようにしてからナイロンブラシで擦ります。

本当は超音波洗機を使えば早かったのですが、当店の物はヘッドカバー用なので大きすぎて逆にセットするのが面倒だったんですよね。

ブラッシング→浸透放置を何度か繰り返し、元々あった白い被膜を完全に剥がしました(少しでも残っているとそこが剥がれるのでここはしっかり行っています)。

元々は上体を紺、角を白で塗られた物だったようです。

足付け処理の為、液状研磨剤=ウォッシュコンパウンドを使ってナイロンブラシで擦ります。

これで塗装準備が整いましたので、後日色を作って本塗りを行う予定です。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ネックレス補修塗装承ってます

先日到着しておりましたネックレスです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容はこちらのネックレスについた象の部分の補修塗装で、現状塗られている塗装(被膜)を剥がし、同じような色(近似色)で塗装します。艶消しクリアーを塗った2コート仕様となります。

そのままだと作業が出来ない為、象の部分だけを取り外しました。

白い部分は塗装と言うよりはラバーコーティングのような感じでゴムっぽく、また厚みがあります。

爪で擦ると下から艶のある素材表面が見えるので、被膜の劣化もそうですが密着不良が原因だと思います。濃い色の服だとこの白いカスが目立ってしまっていたのではないでしょうか。

ちなみに塗装費(補修費)はそれなりの金額で、こういった場合新品が買えてしまうのでご依頼に至るケースは余り(と言うか殆ど)無いのですが、今回の品はお気に入りとの事なので費用もそれなりに掛かる2コート仕様で承りました(ベースコートのみの【激安コース】もご案内しましたが敢えて高い方でご指定を頂きました)。

表面が汚れて実際より黄色黒く見えるので、彫の部分から近い色を決めました。こちらのRAL色見本帳から「REINWEISS」(カラーコード:9010)の艶消し仕上げを予定しています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!