ゼンハイザーグリル 本塗り

先日お預かりしておりましたゼンハイザーマイクのグリルです。タイミング的に少し早いのですが、丁度艶消しクリアーを塗る案件(マイク部品80点!)があったので並行して本塗りを行う事にしました。

通常の方法=ペーパー等を使っての研磨だとメッシュ部の奥まで届かないので、ナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)を使って足付け処理を行います。他にウェットブラストなる方法もありますが、今回のように旧塗膜の剥離が必要の無い(むしろ塗膜を剥がしたくはない)新品の場合は前者の方が適していると思います。

グリル下部の部分は塗らないので、マスキングを貼り直しておきます。よく脱脂清掃をしてエアーブローをしたら本塗り開始です。

まずは下色として、適当な隠蔽力の高いゴールドを塗布します。具体的にはスバルの純正色です。

続けてご指定の塗色=日産R34ブレンボゴールド近似色を塗ります。粗いメタリック(MIX598)を使っているのでこれ単体では隠蔽力が低く、3コート仕様としています。

その後よく乾かしたらメッシュ部をマスキングし、

 中央のリング部にベースコートの黒を塗布します。

マスキングを剥がし、

全体に艶消しクリアーを塗布します。塗り方は通常の艶ありと同様2コート塗りますが、艶々にする必要は無いので7割程度に留めます。

その後時間の経過と共に徐々に艶が消えていきます。奥に見えるのが今回一緒に塗っているマイクのパーツですね。急ぎの案件で、これにデザフェス出展(出張)が重なったので、7月はこれまでに比べてもかなり忙しい状況となっている所があります(なのでこちらのブログで紹介出来ない日が増えるかも知れません)。

ブース内を循環しているエアー(吸排気)を止めると空気中に埃が舞ってしまう恐れがあるので、ある程度表面が乾くまでファンは止めないようにします。塗り終わって大体2時間といった所でしょうか。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

SHURE NEXADYNEマイク塗装承ってます

先日到着しておりましたシュア NEXADYNE8/C(NXN8/C-J)ボーカルマイクです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容はマイク本体をマーブル柄に、また黒→紫→緑のグラデーション塗装で、オリジナルのロゴ入れも承っています。

グリルは黒で、SHUREのロゴを緑色への変更で承っています。いずれも艶あり仕上げとなります。

イメージイラストも作成していますのでそちらを紹介します(オーナー様の御希望によりロゴにモザイクを掛けております)。

マーブル柄は所謂「ラップ塗装」で行う感じで、最初に黒とシルバーで模様を表現し、その後パープルとグリーンのキャンディー塗装と、黒をグラデーションで塗装します。この時の記事が判り易いかと思いますので宜しければご参照くださいませ。

ラップ塗装は中々面倒で、工程としては「黒→クリアー→完全硬化」「シルバー→ラップ→クリアー→完全硬化」「キャンディーグラデーション塗装→クリアー→完全硬化」「デカール入れ→クリアー→完全硬化」といった感じになるかと思います。全体に膜厚が大きくなってしまう恐れがあるので、最後以外のクリアーは通常の半分程度に抑えるようにします。

色はこの様な感じで、キャンディーパープルとキャンディーグリーンを基に使用します。パープルにはもう少し青味と、グリーンはイエローを入れるかも知れません。

そしてオリジナルのロゴ入れなのですが、

オフィシャルだとマイク本体の中心とグリルの「SHURE」のロゴが同一線上になるのですが、

実際の製品では大きくズレが生じてします(画像はオーナー様に説明する為に作成したものです)。NXNのマイクはこれまでも何度か施工していますが、どれもこの様な感じでした。

通常はどちらのロゴも塗り潰してしまうので気にならないのですが、今回はそれぞれにロゴ入れを承っていますので、これらがズレると非常に格好悪いです。

結果としては、グリルのSHUREのロゴは位置をずらせませんから、マイク本体に入れるオリジナルロゴをグリルに合わせて移動させます。

これにより正面自体がズレる事になりますが、マイクの中心位置を確認出来るのは裏側にある「穴」だけなので、これならまず気にならなくなるかと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

SHURE BETA58Aマイク 塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたシュアBETA58Aボーカルマイクの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はこの様な状態だった物を、

ご指定の色への塗装と、

オリジナルのロゴ入れを行いました。

 こちらは自然光での撮影となります。

ロゴはデカールで、ただしその場合転写シートの厚みが出来てしまうので一旦艶ありで仕上げ、その後研磨して段差を均してから改めて艶消しクリアーで仕上げています。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

ロゴの色はシルバーとなります。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

SHURE BETA58Aマイク 本塗り

先日下塗りを行っておいたシュアBETA58Aボーカルマイクです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

#800の空研ぎ(トレカット)でデカールの段差を均し、全体を#1300相当(アシレックスオレンジ)で研磨足付け処理を行いました。

よく脱脂清掃をしたら本塗り準備完了です。

グリルはベースコートまで塗っておいたので、今回一緒に艶消しクリアーを塗ります。

艶消しクリアーは艶ありと同様2コート塗りますが、艶ありの場合に比べて控えめにします。クリアーが溜まって膜厚がついた箇所だけ艶が出てしまう為ですね。

塗料自体は艶ありと同様、主剤と硬化剤を混ぜた2液アクリルポリウレタン系塗料となります。

その後時間の経過と共に艶が引いていきます。

艶消し仕上げの場合は材料(塗料)自体が高くなる事、また今回のようにデカールを使った場合は二度塗りとなり、またゴミが着いたら塗り直しになるので塗装自体も気を遣いますから、その分割増費用が必要となります。何卒ご理解頂けますようお願い申し上げます。

この後は60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

SHURE BETA58Aマイク 下塗り

 先日お預かりしておりましたシュアBETA58Aボーカルマイクです。それぞれ下地処理を行い、台にセットして最終脱脂処理も済んで本塗り準備完了状態となります。

マイク本体部分は水を使えないので#800相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン)で空研ぎを行い、

グリルはペーパーでは網目の奥まで届かないので、こちらはウォッシュコンパウンドとナイロンブラシを使って足付け処理を行っています(こちらは水を使っています)。

足付け処理時にアルミ素地が露出した箇所があるので、プライマーを塗っておきます。

色はこちらの画像を参考にとのご指定ですので、

赤味の青、青味の赤(バイオレット) 、白の3色を使い、

似たような感じの色を作成しました。

それを4コート程塗って完全隠蔽させたらベースコートが完了です。

場所を工場二階に移し、ロゴ入れを行います。

頂いたデータを元にデカールを作成しました。色はシルバーとなります。

それを木工用ボンドを溶いた水に浸けて台紙を剥がし、

所定の位置に、専用の接着剤(マークセッター)を使って貼り付けます。

その後40℃15分程の熱を掛けて接着剤を乾燥させたら、

タッククロス(粘着剤が塗着した不織布)とエアーブローで埃を飛ばし、

 クリアーを塗って下塗り完了です。

今回は「艶消し」で承っていますが、デカールの段差を消すために艶消し仕上げでは磨き処理が出来ない為(艶が出てしまう為)、一旦通常のクリアーで仕上げ、完全硬化後に段差を研磨して均し、改めて艶消しクリアーで塗装します。なのでグリルは一旦ここで保留とし、後ほど合流して一緒に艶消しクリアーを塗るようにします。

この状態だとそんなに段差は気にならないのですが、完全硬化後には結構目立つんですよね。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!