先日サーフェサーを塗っておいた50系RAV4の内装部品一式です。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、ガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラと塗っておきました。
ガイドコートは研ぐ時に目安となり、これによって深い傷や巣穴などの取りこぼしを防止出来ます。
ポケットの奥は手が入り難く、普通の耐水ペーパーを使うと角が立って深い傷が入り易いですから、こういった場合は布状研磨副資材(アシレックスレモン)を多用します。昔はこういう時の為に使い古しのペーパーを残しておきましたが、良い時代になりました。
車体を塗っていた時は、床に流れたサフェの研ぎ汁を毎回掃除していましたが、今の小物になってからはシンクで作業が出来るので効率的に時間を使えるようになりました。
ちなみに最初に勤めていたディーラーの内製工場では、作業者が掃除をするのは効率が悪い!という事で、現場には掃除専用の従業員(外国人)の方が雇われていたりもしました。今思えばなんて贅沢な・・・。
よく清掃し、乾燥させておきます。
そして本塗りの為の準備です。本塗り時は被塗物を左手で持って右手のスプレーガンで塗るのが基本なので、それぞれ片手で持てるよう芯棒に固定していきます。
今回のように袋状になった形の場合、エアーの吹き替えしでスプレーでの塗装は非常に難しくなりますから、せめてものという事で、ネジ穴を空気が通るようにしています。
ポケット底のネジ穴から芯棒の中を通って排出されるようにしています。さらにここから強制的に吸気すればさらに綺麗に塗れるかも知れません(そこまではしませんが)。
そして本塗り準備完了です。
樹脂素地が露出した箇所もあるので、まずはプラスチックプライマーを塗布します。
続けてベースコートの黒を塗布します。
黒は2コート塗れば完全隠ぺいしますが、塗り残しなどが怖いので一応3コートは塗るようにしています。
そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!
クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。
ポケットはやはりと言うかとても塗り難いので、スプレーガンの先端を中に突っ込んでしまうくらいまで近くして塗っています。
内側の側面も、
そこ部分も艶々になるようにしています。触ってザラザラしていたら嫌ですよね。
この後は一晩自然させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。
それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!