スバルエンブレム(枠&星ゴールド:背面赤)塗装 完成

先日本塗りを終えていたスバルレヴォーグ前後エンブレムのアクリルプレートです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、予め作成しておいた両面テープを貼って枠とアクリルプレートを組み付けます。

そして完成です。大変お待たせしました!

最初の状態も紹介します。

元々はこの様な状態だった物に、

アクリルプレート背面をマツダ「ソウルレッドクリスタルメタリック」(46V)に、

六連星とメッキ枠をルノー「JAUNE SOLEIL 」(カラーコード:D30)で塗装を施しました。

アクリルプレート表面にはクリアーコートも行っています。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

通常のキャンディーレッドはカラーベースに輝きの強いシルバーメタリック(STANDOX MIX598)を単体で使いますが、今回は「もう少し暗めに」との事でマツダのソウルレッドクリスタルとしています。

今回のソウルレッドクリスタルの場合はカラーベースにメタリック以外にマゼンタや赤、オレンジやブラック等も使われています。予め下色で色味(赤味)を演出しておいてその後に塗るキャンディーコートを容易にする(ムラになり難くする)効果がある感じですね(今回のような小さいサイズであれば問題無いですが、車体のサイズとなるとムラが抑えきれず大変な事になりますので)。

枠はABS樹脂に装飾クロムメッキが施されていて、そのまま上塗りをすると(密着剤に頼ると)経年でペリペリと塗装が剥がれてきますので、通常の塗膜と同様の密着性を保持出来る(経年で劣化しない)下地を作ってからの上塗りとしています。

ただ下地処理の方が上塗りより手間と時間が掛かる為、どうしてもコスト(費用)が上がってしまう事はご理解を頂ければ幸いです。

ちなみに今回並行して作業をしていた当店の見本用のスバルエンブレムは以下のような感じにしました。

派手過ぎる配色なのであまり現実的では無いですが、スバルエンブレム塗装のインパクトとして(宣伝効果として)敢えて強い感じにしました。六連星の部分をマジョーラアンドロメダ、背面を同マゼランに該当するクロマフレア顔料を採用しています。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

休業日のお知らせ

平素は格別のご高配を賜りまして誠にありがとうございます。

6月29日の月曜日は代休として休業日とさせて頂きます。ご不便をお掛けして申し訳御座いませんが、何卒ご理解頂けますようお願い申し上げます。

ポルシェ996ブレンボキャリパー 本塗り

先日プライマー塗装まで行っておいた996ポルシェのリヤ用ブレンボキャリパーです。

別件で赤を塗る作業があったので、今回2個だけだったこちらのキャリパーも一緒に塗らせて頂く事にしました。

まずは塗膜の厚みを着けたく無い箇所にベースコートの黒を塗布します。

具体的にはボディ取り付け部、ブレーキパッド固定ピン、シャフト穴の内側、ガスケット当たり面等です。

ベースコートの黒を乾いたらマスキングを行います。

よくエアーブローをして埃を飛ばしたら、

まずは下色に白と赤を混ぜた物(ピンク)を塗ります。プライマーのみならそのまま赤を塗っても良いのですが、黒の上に赤は隠蔽し難いので間に同じくらいの明度の色を挟む感じですね。自動車外板のように平面的な形であればグレーでも良いのですが、ボルト穴の奥など色が入り難い箇所が多いキャリパーの場合は色相(今回の場合は「赤」)も寄せるようにしています。

そしてご指定頂いた色=F50ブレンボレッドを参考にした鮮やかな赤を塗布します。

その後しっかり乾燥させたらロゴ入れを行います。尚、元々は「PORSCHE」のロゴでしたが、今回こちらを横幅80mmの「brembo」に変更しています。

ロゴの色は白=フォルクスワーゲンのキャンディホワイト(カラーコード:LB9A)を採用しています。スプレーガンは口径0.3mmのSATAを使いました。

マスキングを剥がし、エアーブローとタッククロス(塗装専用の粘着剤が塗布された不織布)を使って埃を飛ばしたら、

最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

ロゴを入れた箇所はどうしても凸凹が出来るので、最後にペーパーを当てて磨き処理を行います。

2回目のクリアーを塗り終わったら直ぐにマスキングを剥がしておきます。

本来ここのパッド固定ピンは塗装されていないのですが、そのままだと錆が出て腐食してしまうのでプライマーとベースコートの黒を薄膜で塗るようにしています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

自転車用カーボンホイール サフェ入れ

先日素地調整を行っておいた自転車用HED製20インチ(406)のカーボンホイール です。

通常であればS字フックなどで吊った状態で塗装されるのが一般的ですが、スプレー時に被塗物がフラフラと揺れると正確なスプレーが出来ない事、また地面に対して水平な状態で塗りたいので(塗り肌を平滑にしたいので)、それ用の治具を作ります。以前Y31セドリックのフロントグリルメッシュを塗った時に使った方法ですね。

アングル材と全ネジでホイールをしっかり固定し、台に接触しないよう置けるようにして裏と表を同時に塗れるようにしています。

リム部のマスキングは貼り直しています。

巣穴が酷かった箇所には構造用エポキシ接着剤(3Mパネルボンド)を充填し、完全硬化後に#180→#240で研いでいます。

こちらはスポークが接触したかでヒビが入っていた箇所ですね。ちなみに今回のホイール、強度自体はリムの方がメインで、カーボン部分は空力を賄っているのだと思います(ディープリムのエアロホイール)。

よく脱脂清掃後、まずはプライマーを塗布します。

こちらはビスフェノールA型のエポキシプライマーサーフェサーです。ウレタン系に比べて樹脂自体が強いタイプですね(密着性、強靭性等)。

エポキシプラサフ自体にある程度柔軟性はあるのですが、通常の塗料で使う軟化材という設定が無いので、こちらは1コートのみの薄膜に留めておきます。

なのでこの時点では表面にある巣穴はほとんど埋まりません。

続けてサーフェーサーを塗布します。こちらはウレタン系ですね。

最初に塗ったプラサフと違う種類の塗料になりますが、完全硬化させない半生な状態で塗り重ねる事により十分な密着性を保持します。ちなみにエポキシ系はウレタン系より強いのでこの順番が成り立ちますが、逆だとチヂレ等を起こすのでNGです。

ウレタン系サーフェサーには軟化材を入れているので中々指触乾燥せず、また艶のある仕上がりになります。画像は1コート塗り終わった時点なのでやはりまだ巣穴は全然埋まっていません。

通常サーフェサーを塗り重ねる際のコート間の乾燥時間=フラッシュオフタイムは15分程度ですが、軟化材をかなり入れているので今回は30分~60分程開けて塗っています。なのでサフェを塗るだけで半日掛かりです。

丁度この時にスタンドックスのデモマンの方が顔を出してくれたのですが、こちらの作業があるので余りゆっくりと話が出来なかったのがちょっと残念で申し訳ない感じでした。ただどうしても私一人での運営だと現場が優先になってしまうので(誰も代わりが居ないので)仕方ないですかね。

サフェはトータル5コートで、最後の1コートはシンナー希釈を多めに、塗り終わったら直ぐにフチのマスキングテープを剥がしておきます。

薄いカーボンの巣穴は、通常のそれとは違って「底なし」な面もあるので、一度のサフェで完全に塞ぐのは難しく、なので一旦ここまでとして完全硬化させ、この後軟化性のポリエステル系パテ(イサムバンパーパテ)で巣穴を埋め、全体を研いだらもう一度サフェ入れを行うようにします。単に巣穴を埋めるだけならスプレーパテ(スプレーガンで塗るスタンドックスのポリエステルパテ)を塗ればかなり作業時間を短縮できるのですが、これのデメリットが「柔軟性に劣る」=割れやすいので、今回のような極柔らかい被塗面には使えないんですよね。

この後は数日間自然乾燥させ、後日50℃程度で2時間以上の熱を掛けるようにします。ドライカーボンだと思っていたら実はウェットだった!(エポキシでは無く熱に弱いポリエステル系だった!)となると折角塗ったプラサフが熱で剥がれたりブリスターが発生したりするのでそれの予防ですかね。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ワイヤレススイッチ 本塗り

先日お預かりしておりましたワイヤレス押しボタン送信機です。被塗面(塗装箇所)は#800の布状研磨副資材(アシレックスレモン)で足付け処理を行っています。

樹脂(プラスチック)の素材は恐らくABSで、もしこれがプラモデル等で使われているようなPS=ポリスチレン樹脂の場合、脱脂時に使う低溶解溶剤=シリコンオフで表面が溶けたりしますが、今回はそれが起きないのでとりあえず一安心です。

押しボタン部分とは多少隙間がありますが、塗装するカバーパネルの形状がすり鉢状になっているので、塗り過ぎると溝にクリアーが嵌って大変な事になりますから、それに注意して塗装を行うようにします。

脱脂清掃後、エアーブローで埃を飛ばしたらプラスチックプライマーを塗って本塗り開始です。

まずはベースコート=黒を塗布します。

STANDOX原色MIX571を使用しています。

ベースコートを塗っている時点でゴミが着いたら#1300相当の布状研磨副資材(アシレックスオレンジ)を軽く当てて除去します。

最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

裏のアルミシールに貼ってあったマスキングテープは、2回目のクリアーを塗り終わったら直ぐに剥がしてフチが馴染むようにします。貼ったままクリアーが硬化してしまうとガタガタで激しい段差が出来てしまう為ですね。

塗装後に磨ける形状では無いので(とても磨き難い形なので)、塗りっぱなしで綺麗に見えるよう肌を仕上げています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!