メルセデスベンツW124ヘッドカバー 下準備

先日剥離作業を行っておいたメルセデスベンツW124 E500のエンジンヘッドカバーです。その後再び溶剤槽に浸け置きをして残った塗膜を除去しておきました。

今回はサンドブラストを行いますが、裏のバッフルプレートはリベット止めの為取り外す事が出来ないので、

しっかりマスキングをしておきます。

サンドブラストを行う場所は工場二階ベランダで、この時期は非常に暑い環境なのでもう少し涼しくなってから作業を行おうと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スバルボルテックスジェネレーター本塗り

先日下準備を行っておいたUSスバル純正ボルテックスジェネレーターです。

元々艶消しの黒が塗られていますが、

フチなどはプラスチック素地が露出していると思いますので、念のためプラスチックプライマーを塗っておきます。裏側に貼ってある板は被塗物が曲がらないようにと、棚板に被塗面が接触しないようにする為ですね。

本塗り前にはブース内の清掃も行っています。

撮影しているのは明るい壁側の近くですが、スプレーする際はこの排気ダクト(浄化装置)の近くで行います。塗装台の上には巨大なベアリングを改造したターンテーブルを置いてあるので、被塗物を回しながら塗れるようになっています。

夏場の外気温は35℃くらいで、ブース内も同じかそれ以上の温度になりますから、本塗り時はクーラーを点けて雰囲気温度を下げて塗り易いようにしています。

まずはベースコートを塗布します。

色はスバル純正色の「マグネタイトグレーメタリック」(カラーコード:P8Y)となります。

ベースコートは「色さえ着けばOK」と言う訳では無く、ここで出来る肌によって仕上がりが大きく変わりますから、塗り方やシンナーの選択なども重要になってきます。クリアーを塗った直ぐの時は綺麗でも、ベースコートで肌を荒らしてしまうと完全硬化した後に艶が引けたような仕上がりになってしまうんですよね。

なのでベースコートはシンナーの揮発速度を遅いタイプにし、しっかりウェットコートでツルンとした肌を出すようにしています。

そして最後にトップコート=クリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

軟化剤も10%添加してあります。

フィンの側面もしっかり意識して塗るようにして肌を出しておきます。

軟化剤を入れると指触乾燥が遅くなるのでそれだけゴミが着くリスクが高くなりますから、事前にベース内の清掃を済ませておきました。

ちなみに塗装面が天面では無く側面になればそのリスクがかなり減らせるので、吊るせる物なら塗り終わってクリアーが伸びなくなったら天井から吊るした状態で保管しておくようにします。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

フェラーリ430リモコンキー 下準備

先日お預かりしておりましたフェラーリ430純正リモコンキーです。

全体的に傷があるのと、この型の塗装は新品時から密着性が悪い物があるので一応全部剥がしておきます(今回の塗装はちゃんと密着していました)。

最初は#120のダブルアクションサンダーで大まかに塗膜を剥がし、その後#180→#240の手研ぎでラインを整えつつ残った塗膜を削ります。

ペーパーが入り難い箇所はナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)を使って足付け処理を行います。

被塗面が親水性になって、この後に塗るプライマー・サーフェサーがしっかり食いつくようになっています。

よく脱脂清掃し、手で持って塗れるよう芯棒に固定します。

溝にサーフェサーが入ってしますとボタンのゴムが嵌らなくなってしまう恐れがあるので、丸めたマスキングテープを隙間に摘めてサフェが入らないようにします。

同じくこちらの七宝エンブレムが入る部分にも壁を作っておきます。

鍵本体もカバーが当たる面には極力塗料が着かないようにします。

ただし素地は荒れているので、見える部分にはしっかりサフェを塗るようにします。

フチまでしっかり塗れるように固定しています。

念の為最初にガスプライマーによる火炎処理を行い、

その後プラスチックプライマー→サフェーサーとなります。

サフェはウェットで5コートくらい塗りました。

今の時期(雰囲気温度30℃)だと指触乾燥も早いですが、一度に厚塗りするとブリスター等のトラブルが起こるので、コート毎に10分~30分くらいのフラッシュオフタイム=乾燥時間を設けています。

待ち時間の間には別の案件=今回の場合は企業様からご依頼頂いているワイヤレスマイク2本の下地処理を行っていたり、この時期は一旦二階事務所に戻ってメールの返信などをしています。工場一階は本塗り以外はクーラーを点けないので、空調服や水冷ベストを着て作業しています。

サフェが4コート程まで終わったら溝に挟んでいたマスキングテープを外し、最後の1コートはフチ(角)までしっかり塗ります。

こちらも同じくですね。

鍵本体は最後のコートが終わったらフチのマスキングテープを剥がしておきます。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ホンダスーパーワンフロントグリル塗装承ってます

先日到着しておりましたホンダの新型EV自動車Super-ONEのフロントグリルです。こちらのオーナー様は以前テスラのハンドルカバーをご依頼頂いた方で、この度も当店をご贔屓頂き有難うございます!

御依頼内容はホンダ「クリスタルブラック・パール」(カラーコード::NH731P)への塗装で承っています。

また今回は「真ん中のエンブレム部分を埋めてフラットに」「「運転席側の普通充電口扉を埋めてフラットに」といった作業も承っています。

既存のホンダエンブレムは取り外し、

フランジ状に凹んだ部分と穴をエポキシ系樹脂で埋めるような作業となります。

充電口扉はグリル本体と別部品となりますので溶接し、その後同じようにエポキシ樹脂で溶接跡を均し、最終的にはパテとサフェでラインを整えるようにします。

ただし今回の素材はPP=ポリプロピレンですので、通常の溶接方法では上手くくっ付きませんから、専用の溶接機を使っての作業になるかと思います。ただこの機器は当店にはありませんので外部委託での作業となりますが、幸いにして当工場がある大田区には多くの樹脂加工会社があるので、対応してくれる所を探そうと思います。

素地表面はザラザラとした梨地なので、全体を「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった作業で下地を平滑にしてから上塗りを行うようにします。またクリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様で承っています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。実作業はかなり先になりますが、まずは外注依頼の為に分解作業だけ行っておこうと思います。

改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

自転車用カーボンホイール 本塗り

先日二回目の本塗り準備を行っておいた自転車用HED製20インチ(406)のカーボンホイールです。

少し時間が空きましたが、その間に壁に貼ってあるビニールに専用の粘着剤などを塗ってゴムや虫が着かないよう準備しておきました。

最初の本塗りではぶつ切りマスキング部に黄色いクリアーラインテープを使っていましたが、

今回は径に合わせて円形のデータを作成し、予め曲線状の形にしたマスキングシートを作成しています。

これを最初に塗った白を覆うようにして貼り付けています。

まずはベースコートの白を塗布します。

今回は出来るだけ真っ白にと言う事で、スタンドックス原色の白=MIX570を単体で使用しています。

原色単体で使うデメリットとしては非常に隠蔽力が弱いという面があるのですが、元々白で下塗りをしているのでそれも問題なく少ないコートで済んでいます。

そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様で、軟化剤を10%添加しています。

フチのマスキングシートを剥がしました。

クリアーは2コート塗っていて、ただ軟化剤が入ると指触乾燥が極端に長くなり、その間にゴミの付着の可能性も高くなりますから、本塗り前にはブース内の清掃もかなりしっかり行っておきました。

ぶつ切りマスキング部はガタガタにならず綺麗に仕上がっているのが判るかと思います。

この後は一晩自然乾燥させ、後日恒温器で50℃120分くらいの熱を掛け、さらに工場天井裏スペースで保管して50℃程の熱を数日間かけ続けるようにします。

軟化剤が入ると指触乾燥は勿論完全硬化(締まりきり)にも時間が掛かるので、通常より時間が掛かるかも知れない事はご了承くださいませ。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!