ステップワゴンメッキエンブレム塗装 完成

先日本塗りを終えていたホンダステップワゴンスパーダの純正メッキエンブレムの「S」2個です。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

両面テープは元々貼ってあった物をデータ化→レーザー加工機で作成しています。切り込みが入っている箇所はランナーから切り離して出っ張った箇所を避ける為の部分ですね。プラモデルと同様、金型から溶けた樹脂が各パーツへ行き渡るための通り道がそのまま固定部分になっていて、最後にそこから切り離した時に出来る出っ張りが若干ですが残っています。

そして両面テープを貼り付けたら完成です。大変お待たせしました!

最初の状態も紹介します。

元々はこの様な装飾クロムメッキが施されていた「S」のエンブレム2個を、

ホンダ純正色「ミラノレッド」(カラーコード:R81)で塗装を施しました。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

メッキの上に密着剤(スプレー糊のような物)を塗ってそのまま上塗りが出来れば至極楽な作業なのですが、

オーナー様的にも「ガムテープを貼って剥がしても剥がれない塗膜」をご希望でしたので、通常の塗膜と同様の密着性を保持した下地を作ってからの上塗りとしています(通常の自動車外装の塗膜はガムテープを貼って剥がす程度では剥がれません)。

密着剤でも点では無く「面」であればある程度保持出来るのですが、経年劣化でその効果が落ちるとフチなど塗膜の断面などからペリペリと剥がれてきたり、水泡のようなプツプツとした浮き=ブリスターが発生したりします。

ただ極短期間や、室内ショーケースの中で飾っておくだけと言う事であれば今回の内容だとオーバースペック気味=無用なコスト高と考える所もありますので、その辺は用途によって色々と使い分ければ良いかと思います(ただ剥がれたそれを見た第三者はどういった理由かは判らないのでそういった点で当店ではお受付していません)。

最後に両面テープの台紙を剥がし、元の場所に戻しておきます。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ステップワゴンメッキエンブレム 本塗り

 先日下地処理~下塗りをしておいたホンダステップワゴンスパーダの純正メッキエンブレムの「S」2個です。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化っせておきました。

まずは水研ぎ#800→#1500で肌目を整えます。

素地が露出しそうな箇所は当たりの柔らかい布状研磨副資材 (アシレックスレモン)を使って足付け処理しています。こちらは目視し易い様空研ぎとしています。

裏側のフチはフランジ状になって一段高くなっている為、研磨すると直ぐにメッキ素地が露出してしまいそうですから、ここはナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)を使って足付け処理を行います。

手で持って塗れるよう芯棒に固定します。

細い隙間は表からだと塗り難いので、裏側からアクセス=スプレーできるよう広くスペースを空けています。

よく脱脂清掃し、

エアーブローをして埃を飛ばしたら本塗り開始です。

まずはベースコートを塗布します。

色はホンダ純正ミラノレッド(カラーコード:R81)で承っています。

隙間が塗り難いので今回は通常のスプレーガン(IWATA LPH-50)では無く口径0.5mmのエアーブラシを使いました。

4コート程塗って下地を完全隠蔽させたら、

最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

クリアーも同じく口径0.5mmのエアーブラシを使用しています。

シンメトリーっぽい形状なので判り難いですが逆側です。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ステップワゴンメッキエンブレム 下準備

先日お預かりしておりましたホンダステップワゴンスパーダの純正メッキエンブレムです。裏側に残っていた両面テープの糊をシリコンオフで除去しておきました。

素地調整を行い、まずはプライマーを塗布します。

尚、エンブレムの固定は裏側に両面テープを2段に三か所貼り、それをワニクリップで掴むようにしています。

プライマーは裏側に回り込むようにしてフチまでしっかり全体を覆うように塗ります。

この後はサーフェサーを塗る方法もあるのですが、

今回はトップコート=グレー色の1コートソリッドカラーを塗る事にしました。

通常使っている塗料とは違い、クリアーに直接顔料(色)が入ったタイプ=スタンドックスVOC 2Kエナメルとなります。原色の黒と白を混ぜ、規定量のハードナー(硬化剤)とシンナーを添加しています。

今回のエンブレムの場合はサイズが小さい事、また研ぎ作業が難しい(素地を露出させてしまう可能性が高い)と言う事で、サフェに比べて肌が荒れにくい方法で行ったという感じです。

ちなみにグレーでは無く直接ご指定の色=ホンダミラノレッドを塗る事も可能なのですが(その場合ベースコートの赤+クリアーでも問題ありません)、今回使ったプライマーの肌目が出てしまっている事、艶引けする可能性があると言う事で一旦隠蔽し易いグレーで完成させ、完全硬化後に改めて足付け処理をして本塗りという方法にしました。

ちなみに当初は、

①「プライマー塗装→サーフェサー塗装→完全硬化→研ぎ作業→本塗り」

②「プライマー塗装→本塗り→完全硬化」

の2通りを想定していたのですが、今回そのどちらでも無く、

③「プライマー塗装→下塗り→完全硬化→足付け作業→本塗り」

という方法にしたという感じです。

いずれも我流という訳では無く、塗料メーカーのマニュアルに沿った方法で(所謂ウェットオンウェット)、これらいずれの方法でも品質(主に塗料間の密着性)は担保された作業内容となっていますのでご安心くださいませ。

ちなみにメッキの上に透過性塗料=キャンディーカラーを塗った「カラーメッキ風塗装」や「ブラックメッキ風塗装」などの方法としては、

④密着剤塗装→本塗り

といった内容で、この場合今回使っているプライマー(黄色味のあるグレー)は使えませんから、経年で密着剤の効果が弱くなるとその上の塗膜がペリペリと剥がれてしまうという事になります。室内ショーケースの中で飾っておくのであればそれでも大丈夫なのですが、常に雨風紫外線下の暴露状態で果たしてその密着剤の効果がいつまで続くのか、といった感じですね

この後は60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、後日足付け処理を行ったらいよいよ本塗りとなります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ステップワゴンメッキエンブレム塗装承ってます

先日到着しておりましたホンダステップワゴンスパーダの純正メッキエンブレムです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

今回ご依頼頂いているのはこちらの「S」の文字のみで、その他のエンブレムはそのままにしておきます。

今回はこの二つの「S」を、ホンダ純正色「ミラノレッド」(カラーコード:R81)へ、またクリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様で承っています。

尚、装飾クロムメッキはそのまま上塗りをしても十分に塗膜が密着しない為、別途メッキ素地用の下地処理も行います。

ミラノレッドは以前塗装した事例がありますのでそちらを紹介しますね。

こちらはアルファロメオのヘッドカバーですが(ホンダではありませんが)、

ご指定頂いたパントン色見本に近い色と言う事でホンダのミラノレッドを採用しました。

両面テープはそのまま残して再利用する事も可能ではありますが、フチなどの仕上がりが汚くなるので一旦剥がして新たに作成した物を貼り付けるようにします。

尚、両面テープを貼る箇所はフラットでは無く一段凹んだ状態になっているので、それをはみ出さないように貼り付けるようにします。以前施工したBMW ALPINAのエンブレムのような感じですね。

台紙からエンブレムを剥がし、透明なフィルムの両面テープを貼り付け、

それをスキャンしてPCに読み込みます。

この時点ではラスター画像で、このままでは使えませんから、

それをトレースしてベクター画像データを作製し、

レーザー加工機を使ってカットします。

まずは紙をカットして現物に合わせながら細部のデータを修正し、

良くなったらエンブレムに貼ってあった両面テープを剥がして新たに作成した物を当てて確認します。しっかりフチの段差の内側に収まっているのが判ると思います(両面テープのカスはまだ残ったままなので汚いですが塗装作業に入ったらこちらも綺麗に除去します)。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!