先日お預かりしておりましたマセラティの純正リモコンキーです。
分解するにはまず楕円形をしたマセラティのエンブレムを取り外す必要があるのですが、今回のリモコンキーでは既に外そうした跡?が見受けられまして、向かって左側が少し浮いて隙間に傷が付いている感じです。
少し浮いた左側から外したい所ですが、既に傷が入っているっぽいのでそこは触らず、いつものように右上から細い棒(精密ドライバーのマイナス)を差し込んで外します。
まずはドライヤー(工業用で火傷するような強力なタイプ)でエンブレム周りの部分をよく温めて両面テープの粘着性を落とし、
その間に隙間からマイナスドライバーを差し込んでエンブレムを浮かし剥がします。
ちなみにエンブレムとリモコンキー本体とは隙間が殆ど無い為、どちらも無傷で生かしながら外す事は難しく、なのでエンブレムプレートを極力傷つけないようにし、修理可能な本体側を犠牲にして取り外します。今回はかなりしっかりついていたのでその分本体の抉れも大きくなってしまいました。ただしエンブレムは綺麗に取れましたのでご安心くださいませ。
その後エンブレム下にあったネジを外し、爪で固定された部分を外してカバーを分解します。
尚、固定している爪は全部で三か所あり、一つは自家製の特殊工具を使ってこれを折らずに外す事が可能ですが、残りの2個はアクセスできない箇所(袋状になった内部)にあるので、ここでも同じくリモコンキー全体をドライヤーで温めながら爪の部分を柔らかくし、その間に騙し騙し外していくような感じとなります。2個折れる場合もありますが、今回は一か所だけで済みました。
爪の割れた箇所を#240で研磨して足付け処理し、脱脂→プラスチックプライマーを塗ったらUV硬化の接着剤で固定します。今までは2液エポキシ接着剤を使っていましたが、諸々テストしてみた所良い結果が得られたので最近はこちらにシフトしていっています。
この後はいつもなら続けてサフェまで紹介するのですが、現在企業様案件が多く入っていて、さらに大手企業での新規取引の場合は書類の作成(当店が反社等では無いというような証明でこれが結構手間取ります)が必要だったりと、こういった公には紹介出来ない事項が多くなってきています。今回のGWも休まず営業していたのですが、いずれも納期指定の案件(主にライブで使うマイクの塗装)を急ぎ行っていて、全体の作業自体は進んでいるのですが、やはりブログでは紹介出来ない事が殆どなっています。コロナ禍が明けてエンタメ業界がかなり活発になっているようなんですよね。何卒ご理解頂けますようお願い申し上げます。
それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

