先日下準備を行っておいたフォレスターSJフロントグリルです。メッキモールは先に本塗りを終えています。
全体的に#800相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン)で処理していて、さらに細部をナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)で足付け作業を行ないます。
むしろ足付け処理すら不要でそのまま塗られている場合も多いようですが、
この先数十年変わらない(剥がれない)塗膜になって欲しいので当店ではABS樹脂でも足付け処理を行っています。ちなみに知り合いの水圧転写屋さんは完全に足付け処理無しでそのまま塗っちゃうとの事でした。ちなみに新車時の内装パーツなどの塗装済みパーツも大ABS樹脂で、理由は先述した通りですね(足付け処理無しでそのまま塗っています)。
また念のためプラスチックプライマーも塗布しておきます。これもABS樹脂だと不要論がありますが、塗って悪い事は無いので(コスト高以外は)こちらも通常の樹脂素材と同じようにしています。
フロントグリルのフィンは表側からだけだと奥まで塗れないので、逆側(裏側)からも塗れるようスペースを広くした固定方法にしています。
黒はスタンドックス原色MIX571そのままとなります(シンナーで希釈はしています)。

艶消し・半艶仕上げは塗装後の磨き処理が出来ないので、極力ゴミが付かないよう事前に高圧洗浄機を使ってブース内の壁や床などを清掃しています。
そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!
クリアーはスバルエンブレムとフォグカバーを塗った時と同様、艶消しクリアーと半艶クリアー=STANDOX K9140とK9150を1:1で混合、ハードナー 27%、シンナー18%の割合としました。規定ではシンナーは9%となっていますが、肌目を出さないよう希釈率を倍にしています。
時間の経過と共にクリアー中に含まれた顔料(恐らくはシリカゲル)が表面に現れ、
半艶そのままだと艶があり過ぎて、逆に艶消しそのままだと艶が足りないので、それぞれを半分ずつ混ぜて使っています。これは独自の方法と言う訳ではなくSTANDOXのマニュアルにもある方法で、今回の場合だと「グロスレベル60°測定角でML3 16-25 GU」といった感じですね。
以前車体を塗っていた頃は一つ一つの作業で塗装カルテ的な物を作っていたのですが、台辺り単価が10分の1以下程度になった小物塗装でそれをやると採算が合わないどころか会社が傾いてしまうので、それの代わりとしてこちらのブログを利用しています。先に塗ったパーツと後からご依頼頂いた物で色や艶具合が変わると格好悪いですから、その辺をメモ代わりに使う感じですね。
以前塗装したスバルエンブレムは現在もお預かり保管中ですので、完成時にこちらに取り付けます。
エンブレム下の凸部天面は凸凹した梨地を研磨して平滑にしておいたのでツルっと仕上がっています。
それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。取り外した部品(クッションシール等)が多いので少し時間が掛かるかと思いますが今しばらくお待ちくださいませ!



