ドゥカティブレンボキャリパー 下塗り

先日お預かりしておりましたドゥカティ純正のリヤブレンボキャリパーです。タイミング的にはまだ早いのですが、別件でリヤキャリパーのみ塗装する案件があって、それ単体での作業だと採算が合わない所がありますから、今回一緒にこちを合わせて合計4点として並行して作業をしています。ブレンボキャリパーは個人の方からと同じくらいの頻度で業者さんからも御依頼があるので年中塗っている感じです。

尚、現状はアルマイト被膜があるのでこのままでは塗装は十分に密着しませんから、まずはサンドブラストを行う必要があり、ただしそれを当てたくない箇所もあるので、その為のマスキングシートを作製します。

各部サイズを測ってデータを作製→カッティングプロッターでマスキングシートをカットしますします。

この様な感じで、最後まで塗装をしない箇所(アルマイトを残したい部分)にマスキングを行います。

ブラストボックスに入れ、

サンドブラストを行いました。

ここでは特段アルマイト被膜を完全に削り取る必要は無く、要は素地を荒らして被塗面積を広げ、アンカー効果を期待してこの後に塗装するプライマーの密着性を高めます。

マスキングを剥がし、よく脱脂清掃を行います。

ボルト取り付け面(当たり面)は薄膜のプライマーとベースコートの黒のみにするので、

今回行う下塗りではその箇所をマスキングします。

まずはプライマーを塗布します。

今回はブレンボの凸状ロゴマーク(表側のみ)を赤で、キャリパー本体は黒で承っています。

赤色については、見本としてお預かりしたフロントキャリパーのbremboのロゴを参考にして似たような感じの赤を作製しました。比較的オレンジ寄りの赤ですね。

使用したのはこの3原色で、左から薄い黒(微調整用として顔料含有量が1/10)、鮮やかな赤、オレンジとなります。

キャリパー表側のブレンボロゴ周りに、先ほどの赤を塗布します。

凸部の塗り分けはマスキングによる方法か、または2回に分けて行うかの2通りがありますが、今回はザラザラとした梨地を平滑にする作業も承っていますので、それにも対応出来る後者を選択する事にしました。

続けて全体にクリアーをコートします。所謂ウェットオンウェットですね。

今回とはちがう、一回の塗装で終わらせる方法=凸部(凹み部)をマスキングで塗り分ける方法もありますが(その方が効率的でコストを落とせます)、今回は梨地のザラザラを平滑にする為の作業と凸部の塗り分けを一度に行うこの方法で仕上がりとコストを両立しています。

尚、今回はキャリパー一個分なのでこの方法が適用出来ていますが、これが4輪車一台分となると作業時間も費用も相当なものになるので、その都度トータルで良い方法を選ぶようにしています。

この塗は通常通り60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、再度全体を足付け処理、同じようにプライマー→ベースコート(黒)→クリアーコートの本塗りを行います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ドゥカティバイクバックミラー塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたドゥカティ用のバックミラー一式の塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々は未塗装でザラザラとした梨地状態だった物を、

「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった作業で下地を整え、

見本を参考に調色作業を行ない、

塗装を施しました。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

小さい方のパーツは干渉面に着いた塗膜を除去し、艶消し黒を塗って見た目を良くしています。

装着するとこのような感じになります。左端は見本としてお預かりしたミラーです。

こちらの画像では左端が見本で、右の二個が今回塗った物となります。

こちらは右端が見本で、左の二個が今回塗った物となります。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

バイクカーボンリアフェンダー塗装 完成

大変お待たせしました!先日裏吹きを終えていたバイク用のカーボンケブラーリアフェンダーの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

お預かりした時はこのような感じで、ぱっと見は変わり映えしないのですが、

元々塗られていたクリアー(ウレタンかポリエステルかは不明)には全体に細かい傷や巣穴、カーボン目の凸凹があって、

今回カーボン目を残す為にサーフェサーやパテは使えませんから、

「研磨→クリアーー塗布→完全硬化→研磨」 を2回繰り返し、

合計3工程のクリアー塗装を行いました。

表面の傷が無くなった事で深みのあるカーボン柄を感じられるようになったかと思います。

クリアーはスタンドックスVOCエクストリームプラスを採用しています(クリスタルクリアーを想定していましたがそちらより上位品質となりますのでご安心くださいませ)。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

裏側は艶消し黒を塗っています(クリアーは塗らない仕様)。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

バイクカーボンリアフェンダー 裏吹き

先日3度目のクリアー塗装=本塗りを行っておいたバイク用のカーボンケブラーリアフェンダーです。

最後に裏側に艶消し黒を塗るので、まずはクリアーを塗った表面全体をマスキングし、裏側を#800相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン)で研磨します。

続けてウォッシュコンパウンドとナイロンブラシを使って足付け処理を行います。カーボン繊維の凸凹とした面へもしっかり塗料が密着する為ですね。

この時点ではマスキングはフチより少し手前側まで貼ってある状態で、

ただしこれだと表側から見た時にフチの黒が見えてしまう恐れがあるので、

マスキングテープが食み出るような感じで貼ります。

「庇」のような感じで壁を作り、スプレーガンから出たエアーがそこで跳ね返って塗料がフチに溜まらないようにします。

ぶつ切りでは無く、暈すような感じですね。

今回はクリアーを塗らない仕様なので、ベースコートに直接ハードナーを添加しています。

またそのままだとハードナーの効果で艶が出てしまうので、本来の使い方とはちょっと違いますがフリップコントローラー(MIX008メタリックアディティブ)も添加して艶を消すようにします。

ベースコートを塗り終わったらフチのマスキングテープを剥がしておきます。

この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ドゥカティバイクバックミラー 本塗り

先日サーフェサーを塗っておいたドゥカティ用のバックミラーです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、ガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラと塗っておきました。

ガイドコートの様子を見ながら#600とスポンジパッドを使った水研ぎでライン出しを行い、その後#800~##1500の手研ぎで細かいラインを整え、細かい箇所は布状研磨副資材(アシレックスレモン)で足付け処理を行います。

元々のパーツはそれぞれを組み合わせた状態で塗っていましたが今回は別々に塗るので、組み合わさる部分も一応一緒に塗っておく事にします(もし不具合がありそうなら後でそこだけ塗り直すかも知れません)。

台にセットしたらよく脱脂清掃し、

エアーブローを行って埃を飛ばします。

それぞれ手で持って塗れるよう芯棒に固定しています。

樹脂素地が露出した箇所(黒い部分)に、プラスチックプライマーを塗布します。

まずは隠蔽力の高いピンクを塗布します。

下色に色相は余り関係無いのでグレーでも良いのですが、赤の下色用として保管している塗料がたまたまこの色だったという感じですね。残った色をそのまま捨てると言う事はまず無く、それぞれを混ぜて下色用に保存しています。

続けて調色をして作成した赤を塗布します。

白や黒のような無機顔料(鉱物由来の顔料)は隠蔽力が高いのですが、鮮やかな色=有機顔料は隠蔽力が低いので、最初からそれを使おうとするとコート数が増え、膜厚が大きくなると塗膜性能が劣ってしまう為、黒の上に直接赤やイエローなどを塗る事はまずありません。サフェ自体をグレーにする方法もありますが、今回のように下地の色(黒)が残るケースが多い小物塗装の場合だと余りメリットが無い感じですね(平面が多い自動車補修塗装では有用だと思います)。

ベースコートが終わったら、最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

涼しくなってきたので作業者のストレスは大分軽減できるようになりましたが、

湿度が下がって静電気が発生し、ゴミの付着が増えてくるという季節にもなっていく感じですね。

そでも真夏の高温多湿状態に比べれば圧倒的に塗装のトラブルは減るので助かります。

ミラーが付くので内部は見えなくなる筈ですが、隙間からどれくらい見えるのか判らないので奥までしっかり塗っておきました。

土台部分も同様で、

元の塗装済みパーツを参考にしつつ、全体をしっかり塗っておきました。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!