マセラティリモコンキー 下準備

mase19 こちらも先日塗っておいたサフェーサーが完全硬化したので、全体を研いでラインを形成させます。先ほど紹介したマツダのフューエルキャップと同様、最初は#320~#400の空研ぎである程度のラインを出しておきます。

mase2 このリモコンキーのカバーは元々ウネリが強く、どうせ塗るならと言う事で全体のラインを修正しています。

mase20 空研ぎの後は水研ぎを#600~#800で行い、細い溝は最後に#1500で整えておきます。

mase21念の為元々着いていた七宝焼きエンブレムやゴムのボタン、回転して飛び出すキーなどの当たりを確認しておきます。どれも余裕があるので上塗りの塗膜が付いても問題無さそうで安心しました(塗り終わってから嵌らない!なんて事は避けたいですからね)。

ちなみに色はフェラーリのレッド「ロッソコルサ」(カラーコード:300)で、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」で承っています。

こちらも今週中に本塗り予定ですのでもう少々お待ちくださいませ!

マセラティリモコンキー サフェ入れ

mase12 こちらもお待たせしました!先日分解しておいたマセラティのリモコンキーカバーも作業着手しておりますのでご安心下さいませ。

当て板をペーパーを使って表面を軽く研いで見ると明らかに凸凹なのが判ります。

mase13 ちなみに表面の紺色は塗装では無く樹脂そのもの(着色樹脂)です。なので削っても削っても色は変わりません。

もしかしたらサフェーサーが要らないのでは・・・と思いましたが、かなり凸凹があるのでやはりそちらも塗る事にしました。

mase14細かい部分があるのでそこはペーパーと併用してウォッシュコンパウンドとナイロンブラシで足付け処理を行ないます。

mase15 特に今回、カバー同士が合わさる箇所に微妙な段が付いています。重なって見えなくなる部分はこれとは別にあって、この0.5ミリくらいの段はバッチリ見えてしまうので、サフェーサーで埋まらないようにしておきます。

mase16 削り落としてしまおうかとも思ったのですが、今回の場合はちょっと構造的にマズイ感じがしたので残すようにしています。

mase17 ゴムのボタンが嵌まる部分は塗膜の厚みが付くと上手く入ってくれなくなるのでマスキングしておきます。

mase18プラスチックプライマーを塗り、サフェーサーをタップリ5コート塗って完了です。こちらも一日以上は自然乾燥させ、後日他の物と一緒に熱を入れて完全硬化させておきます。ちなみに2液のサフェはしっかり熱を入れないと簡単にチヂレを起こします(特にSTANDOXは顕著に現れますね)。

それではこちらも作業進行次第また紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

マセラティリモコンキー塗装承ってます

mase1 先日到着しておりましたマセラティのリモコンキーです。何とか分解作業を終えましたので紹介させて頂きますね。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

この型のリモコンキーについては何度かお問い合わせがあったのですが、分解が難しいと言う事で今までお断りしておりました(と言うか分解した状態でならお受付はします、と言う事です)。

ただ偶然少し前に、これと同型のリモコンキーを既に分解済み(!)と言う方がいらっしゃって、「そうか、分解可能なのか・・・」と考えを改めまして今回お引き受けするに至りました。

ただここがそもそもの間違いでして・・・(色々種類があるみたいなのです)。

mase3どうやらこのリモコンキーは外側のカバーだけ社外品として売られていて、傷が付いた場合などはそれに換装できるようになっているようです。なので既存の外装は破壊しても良い訳なのですが、今回は既存のボディを活かして再塗装したいのでとにかく外側は傷を付けないように分解しなければなりませんでした。

方法としては、見えない箇所はマイナスドライバーやピックツールを使い、外側は上の画像のように隙間にヘラを差し込んで様子を見ながら開いていきます。

mase4 と言う訳で何とかカバーを二つに割ることが出来ました。と言っても先ほどの状態から実は6時間くらい掛かっていまして、と言うのも途中から構造上どう見ても無事に分解は出来そうも無い!という事で、色々情報を集めるべく世界中のネットを検索しまくったり、またオーナー様にも万が一の破壊の有無も仕方ないという事もご承諾なども頂いてようやくここまで至りました。もう半泣きでしたよ・・・。

mase5 ネックだったのはエンブレムの裏側にあるネジで、実はこれ社外品には付いていないタイプがあるのです。最初はこれに気が付かなくもう無理だと思っていたのですが、色々調べていく内にネジの存在が判り、ただかといってマセラティのエンブレムを外側から無傷で外すのは難しいと思ったので、少々強引ですがここは力技で無理やり開く事にしました。

mase7 カバーが分解出来ればフェラーリのリモコンキーと同じく、裏側からドリルで小さな穴を開け、ドライヤーで熱して両面テープの粘着力を弱めたら、裏からポンチで押出してエンブレムを外します。

mase8 内部の一部は破壊しましたが(!)、ケース外側とそのフチは無傷で取れたのが判ると思います。私的には奇跡的だと思うくらい上手くいきました。

ちなみにフチ傷付けると修正が難しく、綺麗に直すには塗装費以上のコストが必要となってしまいます(なので抉って傷付いた物は高額になってしまうので、社外品のカバーを買い換えた方がトータルは安くなります)。

mase6 割れた部分のネジを外し、破片はエポキシ接着剤で元の位置に戻しておきます。

mase9 細かい破片も元に戻しておきました。

mase10 奥にあった爪も分解する時に割れましたが、破片が残っていたので一応元に戻しておきました。多分無くても問題無いとは思います(社外品にはあれがありませんでした)。

mase11と言う訳で無事(では無いですが)分解作業、完了しました。使った工具はこんな感じです。

今回は事前にオーナー様には壊してしまった際の事もご承知頂けましたので作業に挑む事が出来ました。結構大変でしたがこの経験は今後に活かせると思います。

また別件でお問い合わせ頂いていた同型のリモコンキーを既に分解されていた方からもアドヴァイスを頂けた事が非常に役に立ったと思います。この場を借りてお礼申し上げます。

mase2ちなみに途中で少々心が折れた時に「マスキングでも塗れない事は無いか・・・」なんて考えたりもしたのですが、見ての通りこのカバーの表面はウネリが強く、このまま塗っても余り綺麗には仕上がらないので、まずは塗装前に表面を平滑に研ぎ出し、必要であればサフェーサーで新たにラインを作ってあげる必要があると思います。この辺は実際に作業をしながら検討しようと思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!