AUDIX OM11マイク塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたAUDIX OM11マイク塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はこの様につや消し黒だったマイクに、

ファイアーパターン柄に青紫のキャンディーカラーをグラデーションさせて塗装を施しました。

ファイアーパターンは粗目のシルバーメタリック(STANDOX MIX598)で、2層の内の一層には薄く黒を重ねています。

青紫は「KK-13 BURPLE」にマゼンタ系のキャンディーカラーを混ぜています。色相環キーホルダーだと10時に該当する色ですね(KK-22 VOODOO VIOLETTEは9時に該当します)。

自然光でも撮影しました。

クリアーは一回目の本塗りではクリスタルクリアー、二回目はVOCエクストリームプラスを採用しています。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度も当店をご利用頂きまして誠に有難う御座いました!

AUDIX OM11マイク 本塗り②

先日本塗りを行っておいたAUDIX OM11マイクです。その後60℃40分の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

前回の本塗りでファイバーパターンの段差があった為、コシのある#800(トレカットイエロー)で凸凹を均し、その後同番手でコシが柔らかい布状研磨副資材(アシレックスレモン)で足付け処理をしてあります。通常のペーパーを使っていないのは水を使わない空研ぎの為ですね。

よく脱脂して、エアーブローで埃を飛ばしたらクリアーを塗ります。画像は1コート目で、この後10分くらい時間を空けて表面が軽く乾いたら2コート目を塗ります。

そして2コート目のクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーはクリスタルクリアーへの変更で承っていましたが、今回ベースコート無し(トップコートクリアーのみ)の塗装だったので、少し前に本格導入したVOCエクストリームプラスクリアーK9600を使用しました。

こちらのクリアー、販売自体はかなり前から出ていたのですが、新しい塗料は思わぬトラブル=特に高温多湿の日本ではメーカーでさえ想定していなかった問題が普通に起きたりするので(しかもメーカーは保証してくれない)、知り合いの塗装屋さんから同製品を譲って貰い、1年間程テスト的に使っていました。結果としては想定していた以上の事(わざとトラブルが出るような事)をやってみても問題は無かったので仕事でも使うようになりました。

ただネックとしては、現在使っている溶剤型ベースコートだとハードナーを20%程添加する必要がある為、使い勝手が悪いという事で用途は限られてはいます。通常ベースコートにハードナーの添加は必要無いですから、うっかりこれを入れ忘れたら硬化不良または層間剥離が起きてしまう恐れがある為ですね。

なので今回のようにクリアー単体で使う分には問題無く、熱も入れないで1時間後には磨き処理も出来るので使い方によってはかなり重宝しています。尚、グレード的にはクリスタルクリアーより上位になるのでご安心くださいませ(お値段も高いです)。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

AUDIX OM11マイク 本塗り

先日お預かりしておりましたAUDIX OM11マイクです。

今回も前回と同じくファイアーパターン柄で承っていますので、その時のデータを使います。

元々はSHUREのSM58用に作ったデータを、マイクのサイズに合わせて縦に長くして修正しています。念のため印刷した紙をマイクに当てて確認しておきます。

難しいのが最初と最後の繋がりで、この辺りも良い塩梅になるように作ってあります。

レーザーでのカットはデリケートで、カットする部分はマスキングテープが重ならないよう「1枚物」を使う事が基本となっています。台紙を切らないようにパワー調整すると、重なった下の部分は切れないんですよね。なので当店は特注で150mm幅の物を作って貰っています(300mmとかも出来るみたいですが、引き出す時に使い難かったりと実用的ではないようです)。

元々は趣味の為に買ったレーザー加工機ですが、現在は仕事でも大いに役立ってくれています。

こちらは失敗で、台紙まで一緒に切ってしまっています。気温にも左右されるのでその都度調整が必要です。

スピードはそのままでパワーを徐々に落とし、台紙に貼ったマスキングテープのみをカットします。ちなみに同じパワーで3Mのマスキングテープを切ると台紙まで切れてしまうので、使う材料毎にパラーメーターを変える必要もあったりします。

カットしたファイアーパターンのマスキングテープを、透明なアプリケーションシート(転写シート)に貼り付けます。アプリケーションシートも粘着力が弱・中・強の3種類を使い分けています。

そして本塗り開始です。

尚、マイクに元々あったロゴは印刷では無く「レーザー彫刻」(レーザーマーキング)で表現しているので、研磨してその段差を取り除くと金属素地が露出します。

全体は#800で研磨、グリルのメッシュ部分はペーパー等では細部まで当たらない為、ナイロンブラシとウォッシュコンパウンドで足付け処理をしてあります。

金属素地が露出した箇所にプライマーを塗布します。

続けて下色に隠蔽力の高いシルバーを塗ります。目の細かいシルバー原色(例えばSTANDOX MIX595または594)をそのまま使っても良いのですが、汎用的に使えるという事でVW社のリフレックスシルバー(LA7W)を採用しています。

続けてメタリック粒子が大きく輝きの強いシルバー=STANDOX MIX598を塗ります。これは混ぜ物無し、原色そのまま採用しています。出来る限り派手に輝いて欲しい為ですね。

シルバーが乾いたら場所を工場二階に移し、ファイアーパターンのマスキングを行います。

まず一層目です。

この型のマイクは途中に段差(つなぎ目?)がある為、そこのマスキングが浮かないようしっかり貼っておきます。

続けて2層目のファイアーパターンを貼ります。転写シートから貼った際は段差部分は浮いていて、その部分だけを押し込もうとするとマスキングが切れてしまいますから、一旦端から剥がし、谷の部分にしっかり押し込んだ後に再び貼り戻します。かなりデリケート且つ面倒な作業です。

各部チェックして問題が無ければ、

再び場所を工場一階のブースに移し、

ベースコートの黒を塗布します。極力薄膜になるよう(段差が着かないよう)口径の小さいスプレーガン(0.5mmエアーブラシ)を使っています。

2層目に貼ったファイアーパターンのマスキングを剥がします。剥がした直後はガタガタなので、タッククロスでのふき取りや、テープを貼って剥がしてバリを除去してあります。

続けて黒を薄く塗布します。スモークでは無く通常の黒原色(STANDOX MIX571)を、樹脂(MIX599)とシンナーで希釈しています。

グリルは艶あり黒となりますので、この時点でこちらにもベースコートの黒を塗布しておきます。

1層目のファイアーパターンマスキングを剥がしました。

こちらもマスキングを剥がした時点ではバリが酷かったですが、丁寧に処理し、さらに部分的にシルバーと黒を塗って修正しています。

色については前回の青より赤味を足した「青紫」で承っていますので、塗料を調整します。ちなみに画像の色は前回使用した「KK-13 BURPLE」です。この状態だと見本に近いのですが、実際に塗ってみると(色が薄いと)赤味が全然足りないんですよね。

ただ赤味は後から追加出来るので、まずはKK-13そのままで始めます。色がかなり黄色味寄りなのが判るかと思います。塗り重ねていけば赤味は出るのですが、ファイアーパターン柄が見えなくなってしまうので、シルバーが透けて見える状態で色味が合うよう調整します。

最初はバイオレット系の原色=KK-22 VOODOO VIOLETTEを足したのですが全然赤味が足りなかったので、より赤味が強いマゼンタ系の原色を足すことにしました。

この方法で丁度良い赤味が出てくれました。

ちなみに本来であれば事前に色板を作成して検証するところですが、その作業を行うとマイク数本分の費用が掛かってしまうので、コストが上がらないような方法で対応しています。

そしてベースコートが完了です。尚、マイク下部(画像上側)はシルバーのままでご指定を頂いています。

最後にクリアーを塗って本塗り(下塗り)完了です。お待たせしました!

尚、今回の本塗りではファイバーパターン柄の為に塗膜に段差が出来てしまっているので、この後完全硬化させたら表面を研磨してもう一度クリアーだけ塗ります。

こちらは単色なのでこれで完了ですね。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

AUDIXマイク塗装承ってます

先日到着しておりましたAUDIX OM11マイクです。こちらのオーナー様は以前にも同型のマイクをご依頼頂いておりまして、今回はそちらとは色違いの塗装で承りました。この度もご贔屓頂きありがとうございます!

ご依頼内容はファイアーパターン柄(2重)で、参考までに以前ご依頼頂いた時の画像を紹介します。

この時はシルバー~青でしたが、今回はこちらをシルバー~青紫系で承っています。

色の見本となる物もお預かりしましたので、そちらで色を確認します。

色味的には前回最小したKK-13 BURPLEが近いのですが、こちらはキャンディー塗装なのでグラデーションさせる際に色味が薄くなり、それが水色っぽくなる傾向にあるので、

これにKK-22 VOODOO VIOLETTE =バイオレットを混ぜて、赤味を強くするようにして調整しようと思います。

尚、色の見本となる物はメッキの上に透過性塗料を重ねた物で、今回行う塗装では下地は一般的なシルバーメタリックの塗装ですからこちらとは同じようにはなりません。メッキはメタリックの粒子感が無く、正面の反射が強く透かしが黒くはならず、塗装でこれを表現するには下地に同じような感じのメッキ調塗装が必要ですが、この塗装は密着性が著しく悪いので、マイクのように触ったり置いたりする実用品には不向きでお受付していません。

ちなみに以前、実用では無く「一度きりのPV撮影用」という事でワイヤレスマイク2本にメッキ調塗装を行った事があり、内一本はイエローキャンディー=金メッキ風の塗装を行いましたが、やはりというかマニュアル通りに行ってもまるで耐久性(密着性)が無く、実用には到底使えない物と考えました。

尚、前回ご依頼頂いたマイクにつきましては、「前回お願いいたしましたマイクも数年経過しておりますが、塗装被膜など全く問題なく現在も美しい状態を保てております。」とのお言葉を頂戴しています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

AUDIXマイク塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたAUDIX OM11ボーカルマイクの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はガンメタ(クリアー塗装し)に塗られていたマイクを、

二重のファイアーパターン柄にし、

シルバー~ブルーへのグラデーションを施しました。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

こちらは自然光で撮影した画像となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

同じような画像が多いのですが、それぞれ向きを変えたりして撮影しています。

シルバーはSTANDOXの原色としては一番粗いMIX598を使い、

キャンディーブルーは、ハウスオブカラーのKK-13=バープルを使用しています。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!