スマート用BURABUSエンブレム&ホイールキャップ 本塗り

smart5こちらもお待たせしました。スマート用のブラバスエンブレム&ホイールキャップは無事本塗り完了しておりますのでご安心ください。

上の画像は凹んだ文字部分を足付け処理する為にウォッシュコンパウンド(商品名「ハジキシラズ」)とナイロンブラシで擦るところです。通常の足付け処理のように被塗面にペーパーを掛ける訳では無く、液体の中に入った研磨粒子を使って被塗面に細かい傷を付ける、と言う感じですかね。洗浄成分も入っているので併せて脱脂処理も出来ます。

smart6 そして台にセットして本塗り準備完了です。

smart7 色はソリッドの黒ですが通常の黒では無く車体と同色の「ディープブラック」(カラーコード:ECA」となります。青やグリーンが入ってます。こちらは艶有りで承っていますので通常通りのクリアーを塗って本塗り完了です。続けて一緒に御依頼頂いているホイールキャップも紹介しますね。

smart8 こちらもロゴの部分が一段凹んだ形状になっているので先ほどと同じようにウォッシュコンパウンドとナイロンブラシで擦って足付け処理を行います。これがもしアルミ素材、本塗りでは無くプライマー等の下塗りであればサンドブラストまたはリン酸処理などで行います。またはヘラを使ってペーパーを掛けると言う手もありますし、とにかく塗装に関する作業のやり方は作業者次第と言うところが大きいですかね。ちなみにこんなやり方はどこの塗装マニュアルにも書いてないと思います。リン酸も昔のDUPONTのマニュアルには書いてありましたが製品自体が廃盤となってしまったのでもう載ってはいないでしょうね。

smart9こんな感じで本塗り準備完了です。素材はプラスチックですがシルバーの塗装が程されていますのでプライマーは必要ありません。その為に躍起になって足付け処理をしている訳ですので・・・。

smart10こちらは通常の黒(原色まま)を塗り、艶消しクリアーを塗って本塗り完了です。「文字が埋まらないように」との事ですのでクリアーは塗り過ぎないように注意しています。上の画像は既に塗ってから時間が経っているので艶も引けた状態です。

既に熱は入れていますが少し寝かしてからの発送となりますので完成は来週半ばくらいになるかと思います。もう少々お待ちくださいませ!

BRUBASエンブレム&ホイールキャップ塗装承ってます

smart3こちらも先日無事到着しておりますsmart用?のブラバスエンブレム&ホイールキャップ一式です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

エンブレムはスマート純正色の「ディープブラック」(カラーコード:ECA)の艶有り仕上げで、ホイールキャップは艶消し黒で承っています。

smart4ちなみにこのブラバスエンブレムは今回二度目の施工で、以前は赤と黒の2トーン仕上げで塗っています。gooleで「brabus エンブレム 塗装」といったキーワードで画像検索するとその時の施工画像が色々出てきますので一度行った案件は次回に繋がり易いのだと思います。うちが大した営業をしなくても仕事があるのはこのお陰ですね(ただアップロードしていくのもこれはこれで結構大変な作業ではあるのですが・・・)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

スマート内装パネル&ブラバスエンブレム塗装 完成

brabus27 こちらもお待たせしました!スマートの内装パネルとブラバスエンブレム×2の塗装、本日完成となります。

brabus30内装パネルは元々日焼けで黄ばんでいただけなので特に下地処理は行っていません(当然足付け処理はしています)。裏側に残った(多分)本来のグレーに合わせて色を作成し艶消しクリアーで仕上げています。アクリルポリウレタン樹脂系の塗料は耐候性に優れているという利点があるので今後同じ様に褐色する事は無いと思いますからご安心下さいませ。

brabus28 そしてエンブレムです。赤はフェラーリのロッソコルサ(カラーコード:322)で、オーナー様が所有されている車体色と同色との事です。

brabus29 最初に頂いたイメージ画像からしてこれと同じような既製品は存在するのかも知れませんがその辺りについてはちょっと不明です。ただ前記したように今回はこの赤にした理由という事が含まれていますので(多分ですが)、そう考えるとやはり既製品では駄目なのかも知れませんね(と、最後は商売的なコメントですいません・・・笑)。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ちなみにこちらの作業について全体的な流れを見る場合は、以下の「タグ」の所にある「BRABUSエンブレム」の文字をクリックするとこれ関係の記事が全部出て来ます。宜しければ御参照下さい。

BRABUSエンブレム 本塗り

brabus22 先日フェラーリの赤(カラーコード:322)を塗ってクリアーまで塗っておいたブラバスのエンブレムバッジです。全体に足付け処理を行いよく脱脂洗浄をしたらいよいよ本番(二回目)の塗装となります。

brabus23 まずは全体にベースコートの黒を塗ります。外資系の塗料の多くはベースコートには硬化剤を入れず、かといって1液性と言う事では無く「クリアーの硬化剤分がベースに浸透して2液反応を起こす」といった2K塗料、所謂「2Komponent」と呼ばれるタイプです(DUPONTは駄目ですよ。笑)。ちなみにコンポーネントは「C」ではなく「K」で間違いないらしいです。以前ちゃんとした資料を頂きまして読破しましたがちょっと上手く伝えられませんのでこの辺は割愛させて頂きますが、とにかく使い勝手の良いシステムになっているのです。

ちょっと専門的な事になりますが、昔の塗料はクリアーをいきなりタップリ塗るとその下に塗ってあるベースコートを溶かしてしまい、ソリッドなら大丈夫(らしい)のですがシルバーなどのメタリックだとこの粒子が動いてしまい、所謂「戻りムラ」なる現象が起きて大変な事になっていたのです。といっても私はその時代は知らないのですが・・・(気になる方は「中沖名人」の書籍を読むと判るかと)。

私がこの塗装業界に入ったのが丁度外資系が本格的に参入してきた時代で、それまでハーバーツやシッケンズ、PPGなどはありましたが余り使いやすい塗料では無かったようで(私的見解で一応後者2つは使いました)、その時入ってきたDUPONTは本当に使い勝手の良さと仕上がりとのバランスがよく、まだ見習い中の私としても目からウロコの出るような良い塗料でした(後に痛い目を見るのですが。笑)。

それらの外資系塗料は一発目からでも全く気にせずタップリクリアーを塗れるので比較的簡単に艶のある仕上がりが出せて、しかも余ったベースコート塗料は容器に戻して再利用出来ますから作業性も抜群だったのです。対して戻りムラが生じやすい塗料はクリアーをドライコートで塗らなければならないので、仕上がりは非常に艶の無い、極めて私的な感想ですが「今から塗るんですか?」と思うくらいの凄い状態なのです。なので塗り肌を気にする塗装屋さんは一旦そこでクリアーを研ぎ出し(「中研ぎ」です)、もう一度クリアーだけを今度は「ウエットで」塗ったりしていたそうです。ただクリアーは10:1が主流だったので硬化するのも早く研ぐのも楽だったので今のクリアー程面倒な事では無かったらしいですが(私もパナロックの10:1はバイト先でずっと使ってました)。

と、マニアックな業界の話になってしまいすいません。とにかく今使っているSTANDOXは素晴らしいと言う事です(笑)。こちらも私的見解ではありますがDUPONTからSTANDOXに変わった人なら誰もがそう感じていると思いますので。

brabus24 ベースコートの黒がしっかり乾いたら(前記の事からしてこの時点では「硬化」ではありません)、最初はシンナーを使ってある程度ふき取り(!)、その後ペーパーで削って上面の黒を完全に除去します。残すとどこからやり直しになるのか考えるのも恐ろしいのでここは何度も念入りにチェックしておきます。

ちなみに下に塗ってある赤とクリアーは完全硬化しているのでシンナーでは取れません(溶けません)。ただし長時間浸しておくと「チヂレ」が起きる可能性はあるのでその点に注意します。その後に掛けるペーパーも然りで、先日紹介した「耐溶剤性・耐擦り傷性に強いクリアーであれば」とはこういう事です。10:1のクリアーだとちょっと怖いですよね・・・(赤が取れたら終了です)。

brabus25 そしてよくエアーブローして不純物(研ぎ粉やホコリ)を飛ばしたらクリアーを塗って本塗り完了です。塗装屋としてよく見てみても元々黒が塗ってあったとは判らない仕上がりに出来ていると思いますのでご安心下さい。

brabus26こちらは一回り小さい方ですね。微妙に形が違います。

今回はこういった手法でしたが、一旦塗った黒を拭き取るのでは無く、「マスキングシートを作成して黒を塗る」と言う方法も出来なくはありません。ただしこの形にピタリと合うマスキングシートを作る為にはまずデータの作成が必須で、それにはかなりの時間と手間(と費用)が掛かりますからそれを選ぶのはナンセンスなのです。ただし場合によっては「そんな単純な事にそこまで手間を掛けるの?!」と言う事もあって、まあこの辺は何が正解かは判らないところがあって、実際に行う作業者の考えによる所が大きいと思います。私的にはシルク印刷をマスターしたいんですけどね(上記リンク先の作業がそれなら簡単に出来るのではと思っています)。

今回のこの作業は私的には最短距離で理想的な最終形に出来たと思いますが、他にもっと良いやり方はあるかも知れませんし、例えば3Dスキャンして3Dプリンターで作ってクリアーだけを塗るとか・・・なんて事も例え話じゃなくなると思います。3Dスキャンしたデータがラスターデータからベクトルデータに変換し、さらに色々なところから自動的にデータを収集してそれを作る意味(意義)を理解しつつ修正してくれれば人間では到底敵わないと思いますので・・・(私の老後の仕事が・・・笑)。

長々とすいませんでした。完全に帰り時を見失ってしまっておりまして(台風だというのに何かを間違えて自転車で来てしまいました・・・苦)。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

BRABUSエンブレム 下塗り

brabus15業者さんからの御依頼で「赤」を塗る仕事があったので、序にこちらのブラバスのエンブレム二個も一緒に塗る事にしました。ちなみに業者さんから御依頼頂いた赤はVWの赤で、こちらはFERRARIの赤(「ROSSO CORSA」カラーコード:322)となります。違い赤ですがどちらも下色を塗ったりするので一緒に塗った方が断然効率が良いのです。

brabus16 こういった凹んだ部分の足付け処理は物理的に難しく、アルミなどの金属であればサンドブラストと言う方法もありますが、今回の部品はどちらもプラスチック製で、且つ下地(既存の塗膜)はそのまま残すので#800よりも粗い傷は付けるとマズイのです。

と言うことで最初はいつも通りペーパー(のような布状の研磨副資材)を使って足付け処理をし、最後にナイロンブラシとウォッシュコンパウンドを使ってペーパーが届かなかった箇所を処理します。イメージとしてはウェットブラストみたいな感じですかね。ウォッシュコンパウンドには研磨粒子が入っているのでそれを付けてブラシで擦るだけでも足付け効果はあり、ついでに隅まで脱脂処理もしてくれます。業界では有名な「ハジキシラズ」ですね。

brabus18そして最後にシリコンオフでよく脱脂したらプラスチックプライマーを塗り、下色として「白」を塗ったら赤を塗ってクリアーで仕上げます。

ちなみに御依頼内容はこれを赤単色では無く「黒と赤」でご指定頂いています。赤になるのは上面のみでそれ以外の箇所は「黒」になるのです。

これとは逆の順番でも出来ない事は無いのですが、商業的な塗装では「最短距離でもっとも良いと思う仕上がり」が理想的な道筋となりますので、今回はマスキングでは無く「研ぎ出し」の方法で赤と黒を塗り分けることにします。といってもそんなに難しい事では無く、材料さえ揃っていれば誰でも出来るような簡単な方法です。コツは下塗りにクリスタルクリアーを使う事ですかね(耐擦り傷性と耐溶剤性に優れたクリアーならなんでも大丈夫です)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。少しの間この状態で寝かしますので(出来る限り硬化させたいのです)次の作業はちょっと先になるかも知れません。どうぞもう少々お待ち下さいませ!