NAロードスターヘッドカバー結晶塗装 完成

 こちらもお待たせしました!先日本塗りを終えていたマツダNAロードスターのヘッドカバー結晶塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々は未塗装だった物を、

ロードスターの車体色であるマツダ「ブルーブラック」(カラーコード:HQ)に似せて、黒に青を混ぜた色で塗っています。

 言われなければ黒にしか見えませんが、ほのかに青味を感じられるかと思います。

 プラグホール部はプライマー塗装後に艶消し黒(ベースコートの黒)を塗ってマスキングし、結晶塗装が着かないようにしています。

 凸文字部は塗装後に研磨して鏡面状に光らせ、

 クリアーを筆塗りして腐食の進行を遅らせるようにしています。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度も当店をご利用頂きまして誠に有難うございました!

NAロードスターヘッドカバー 本塗り

先日お預かりしておりましたマツダNAロードスターのヘッドカバーです。

その後アルカリ洗浄槽に浸け置きし、リン酸処理を行ってよく洗浄しておきました。

 まずはプライマーを塗布します。

 続けて膜厚を着けたく無い箇所(結晶塗装はせずただし防錆したい部分)にベースコートの黒を塗布します。

 その後黒く塗った部分をマスキングします。プラグホールはプラグキャップの嵌りが悪くならないようにです。

今回はロードスターの車体色であるマツダ「ブルーブラック」(カラーコード:HQ)に合わせられたいとの事ですので、色見本を参考に塗料を調整します。と言っても結晶塗装用の塗料(リンター)は原色が限られていますので、黒に青を入れるだけですが・・・(オーナー様的には「黒に見えればOK」とご了承いただいております)。

 全体が均一になるようしっかり塗り込みます。

(ただしこの後の熱を入れてみると結晶目が思うように綺麗にならなかったので、一旦全部剥がして仕切り直しています。いつもの事ですのでご安心くださいませ。)

 その後140℃~170℃程の熱を掛けるとこのように結晶目が出てきます。

 ここまでは赤外線ヒーターで30分くらい熱を入れ、後日もう一度恒温機(乾燥炉)で140℃20分程(立ち上げ時間を入れると今の時期で40分程)の熱を掛けます。

結晶塗装は1液型の熱硬化型樹脂の為、熱を入れない限り架橋反応(硬化)はせず、見た目だけでは分からない所がありますから、しっかり熱管理をする事が必要となります。ちなみに焼き付け型ではありますが耐熱塗装と言う訳ではありません。また2液型の塗料やパテも熱を入れますが、これは熱硬化型と言う訳ではありません(架橋反応を促進させしっかり硬化させる為です)。

 ぱっと見は黒にしか見えませんが、実際にはかなり青の原色が入っています。

画像だと全く判りませんが、実物を明るいところで見ると(そして言われてみると)確かに青っぽい!と判って頂けると思います(まさにボディーカラーと同じような感じになっているかと思います)。

この後は恒温機で二度焼きを行い、後日凸文字部分を光らせてクリアーを筆塗りします。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。今回一緒にカワサキZ400FXのヘッドカバーも塗っていますのでそちらも後ほど紹介をさせて頂きます。

どうぞもう少々お待ちくださいませ!

NAロードスターヘッドカバー 結晶塗装承ってます

 先日到着しておりましたマツダNAロードスターのヘッドカバーです。こちらは以前NDヘッドカバーの結晶塗装や、フューエルキャップのハイオク仕様の塗装をご依頼頂いた方となります。この度も当店をご贔屓頂き誠に有難うございます!

 腐食は見られないので下地処理はリン酸処理とプライマー塗装のみ(サンドブラストは無し)で行う予定です。色は所有されているロードスターのボディーカラー、マツダ「ブルーブラック」(カラーコード:HQ)に合わせた結晶塗装で承っております。また塗装後には凸文字部を研磨して鏡面状に光らせ、最後にクリアーを筆塗りします。

 マツダのブルーブラックなる色がどういった塗装色なのかを確認する手段としては、STANDOXでは無くRM社の色見本帳を使うのが便利です。以前趣味みたいな感じで買っておいた物ですね。

スタンドックスの場合はユーザー登録が必要なのですが、RMは誰でも利用できます。

http://www.rmpaint.com/jp/color-universe

ここからメーカー名とカラーコードを入力するとカラーマスター(色見本システム)の番号が「SB268.50」というのが判るので、

 引き出しの中から該当する番号の色見本を抜き出します。

 一般的な自動車補修用塗料の色見本帳はメーカー毎に分かれていますが、こちらのRM社のカラーマスターなるシステムは色相毎に分かれているので、欲しいと思った色板が発見し易いのです(ただし年間保守費用は払っていないので新色には対応していませんが…)。

ただ塗装屋の私が見ても黒にしか見えません(笑)。

一応オーナー様にも確認したところまさにその通りのようでして、「黒に見えるならそれはそれで問題ありません」とのお言葉も頂戴しているので、無理に青を多く入れて青味に見せるのではなく、この色見本を参考にしたいと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難うございます!