HONDA S660メッキエンブレム 本塗り

s6607 こちらも大変お待たせしました!ホンダS660の純正メッキエンブレムです。先ほど無事本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。ちなみに裏に貼る両面テープもレーザーカット済みで、ただそちらは一応塗装の仕事とは別の物なので、改めて社外記の方で紹介したいと思います。

両面テープのレーザーカットは思った以上に大変で、「それもついでに~」なんて頼まれるととてもマズイのです(苦)。

s6608 製品はホンダの純正品で、元々は装飾クロムメッキが施された物なのでそのまま塗装しても十分に密着しませんからいつものようにメッキ素地用の下地処理を済ませてあります。

ただこの作業が大変で、文字数が多くなると大変な金額になってしまいますから(今回も結構な金額です)、「後で剥がれてもいいからとにかく安く」という事であれば密着剤等で対応出来る塗装屋さんでお願いした方が宜しいかも知れません。部品代自体は数千円でしょうから、「剥がれたらまた新しいのに交換」と言う考えも悪くは無いと思います。ただうちではお受付していませんが・・・。

s6609 面倒なのが固定方法で、小さい穴の置くとかのクリアーの肌が悪いと気持ちが悪いですから、それの対応方法としてはどれだけ裏から塗れるかと言うところで、出来るだけスプレーガンの邪魔にならない形で固定出来るようにしています。ただ今回の部品は今までに見たことも無い骨ののようなスカスカ構造で、これのお陰でなんとワニクリップがジャストキャッチです(笑)。

s66010 ただ「S」の文字だけはクリップで摘む事は出来ず、この場合はいつもの方法でガムテープを丸めた物を貼ってそれをクリップで掴みます。塗っていて飛んでいってしまいそうですが、ちゃんと脱脂してあげてガムテープに皮脂を付けなければ意外に安定します。

s66011クリップはモデラーさんがよく使っている模型塗装用のです。丁度新しいのを出したところだったので撮っておきました。小物の塗装には超便利です。

s66012 ベースコートに黒を塗り、クリアーを塗って本塗り完了です。所謂2コートソリッドですね。

s66013最初は裏から塗ってきて、表は最後におまけ程度で済ませるような塗り方ですかね。

s66015 最初にあの穴を8方向に分けて塗ってそこから側面、そして表側に移ります。

s66016小さい物なので塗り過ぎてフチにクリアーが溜まると格好悪いですから、塗り過ぎず且つどこを見てもテロテロに、みたいな感じですかね。しかし洗車にとても気を遣いそうな気が(笑)。

今日は熱は入れていませんので、明日以降何かと一緒に強制乾燥(硬化)させ、完全硬化したら両面テープを貼って完成予定です。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

ホンダS660メッキエンブレム 下準備

s6603 こちらも大分お待たせしました!ホンダS660の純正メッキエンブレムです。まだ納車されていなければ良いのですが・・・(怖)。

画像はエンブレムに貼ってある両面テープのフィルムを剥がし、適当な透明フィルムに貼ってスキャナーに掛けるところです。実作業の前にこれをやらなければならなかったのでちょっとタイミングが難しかったんですよね(と、言い訳っぽくてすいません・・・)。

s6602 で、これがスキャンした画像です。下側の「H」は形状がカーブしているので端の方が浮いてピンボケ気味ですが、こんな感じで両面テープの形をスキャナーで読み込みます。

s6601 スキャンしたー画像をIllustratorなるソフトに取り込み、両面テープの輪郭をトレースしてベクトルデータを作成します(画像では無く「線」のデータです)。

出来上がったデータを今度はレーザー加工機に読み込み、汎用の両面テープをレーザーカットすれば元と同じ様な両面テープが出来上がる!と言う訳です。ちなみに「6」に関しては二つとも同じ物なので作るのは一つだけでOKです。

s6604 型が取れたので元々貼ってあった両面テープは剥がしてしまいます。後生大事に残せばそのまま使えるのですが、どうしても両面テープの側面に色が着いてしまってそれが汚いので基本的にはいつも剥がす様にしています。下地処理無しにいきなり本塗り!と言うことであればそのままでも良いかも知れませんが、とにかくメッキ用の下地処理は塗る工程も多いのでガビガビになってしまうんですよ。

s6605 ちょっと詳細は紹介出来ないのですが、とにかく諸々の事をやってプライマーを塗ってメッキ用の下準備が完了です。ただしこれを完全硬化後、さらに一つ一つ研ぎ出さないといけないのでこれが中々面倒です。

ちなみにエンブレムに施されている装飾クロムメッキを剥がす手法は以前スリーポインテッドスターの製作で確認済みですが、メッキの皮膜が無くなってABS樹脂だけになるとやたら柔らかくなって強度が不安なので結局その後もメッキを剥がさないで剥がれないと塗膜を形成するやり方を続けています。今回の文字くらいなら大丈夫だと思うのですが、「H」のいマークは多分怪しいですからね。

s6606エンブレムを塗る時は細かい部分が塗り難いので、出来るだけスカスカの状態で固定出来るようにしています。「H」のエンブレムに関しては穴が大きいので大丈夫ですが、「S」の細い隙間の部分は表側からだけでは色が入り難く、かといって無理に塗ろうとすると塗料が乗りすぎて(塗り過ぎて)デロデロになってしまいます。なのでこういった場合はとにかく裏から塗れるだけ塗って足りない分を表から、みたいな感じですかね。とっても塗り難かったスイフトスポーツのフロントグリルと同じ塗り方です。

それではこちらが完全硬化しましたら両面テープの切り出しを行い、それが出来次第本塗りを行う予定です。一緒にご依頼頂いているサイドマーカーは別工程で塗りますのでそちらももう少々御待ち下さいませ!

HONDA S660メッキエンブレム等 塗装承ってます

s660 先日到着しておりましたホンダS660のメッキエンブレム&サイドマーカーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

メッキエンブレムは全てを艶有りブラックに、サイドマーカーはスモーク塗装で承っています。

s662メッキ素地への塗装は通常の塗装の下地処理よりもかなり手間を掛けていて、これら一つ一つを手作業で行うとなると相当時間も掛かりますし金額も高くなりますから、オーナー様には「既に塗ってある物を購入するか、或いは密着剤などを使って安価に塗ってくれるところにお願いした方が」とお勧めしたのですが、後で剥がれるのは嫌だとの事で今回のご依頼に至りました。まあ確かに「届いたら剥がれていた」と言うレビューを読んだら買う気も無くなりそうですけどね・・・(そう伺いました)。

s661サイドマーカーのスモーク濃度については「出来るだけ濃くしつつ安全性も」との事ですので、今回は「標準濃度」もしくはそれよりも少し濃い程度に行う予定です。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!