Z32内装パーツ 本塗り

z32 大変お待たせしました!フェアレディZのシフトパネル、無事本塗り完了しておりますので御安心下さいませ。

上の画像は本塗り前の状態で、これは既に一度クリアーだけが塗られた物に足付け処理を施した状態です。パネルにある文字や小さなランプ穴は「抜き」に見えますが実際にはそこにクリアー(と半透明)なプラスチックを埋め込んであるのです。

中々凄い技術だとは思いますが恐らくコストも凄いことになっていると思いますので(笑)、近年の自動車部品では余程の事が無いと採用されないでしょうね。恐らくは最初から透明な素材で作成して透過させる文字以外のところを黒く塗るのでは・・・と思う次第です。

z321そして本塗り完了です。クリアーを塗っただけのようにも見えますが実際は「極薄目と薄めの中間」といった濃度のスモーク塗装となっています。パネルよりもそれの台にしているダンボールの部分を見ると判り易いかと存じます。

z322 そしてこちらは先に紹介したシフトパネルの「長細い穴」の下側に着く部品です。シフトの付け根に着いて、シフトを動かすと一緒にスライドする目隠しの為のパネルですかね。

元々はプラスチック素地の状態で、こちらは「艶消し黒」で承っております。

z323そして本塗り完了です。「随分色が違うね」と思いそうですが実際その通りです。プラスチック素材は黒く見えても実際には「グレー」といった感じで、これは恐らく素材の特性上?ここまで黒く作れないのだと思います(特にPP素材など)。故に安っぽく見えるんでしょうね。

ディーラーに勤めていた時は、未塗装品のバンパーを修理する場合などは黒のまま塗るとそこだけ黒過ぎて仕上がってしまいます。なのでちゃんと調色してみると実際にはかなり白が入ったグレーだったりするのです。これは車の塗装屋さんなら誰でも経験ありますよね。さらに加えると、未塗装品のバンパーを塗装屋に直せなんて酷い話ですよね(笑)。ディーラーのフロントマンはこういった無理な事を「ちゃちゃっとやっちゃって」なんて感じで簡単に言ってくるのでいつも現場との諍いが絶えません。まあ今となってはフロントマンの大変さは良く分かるので現場の方ももう少し協力してあげる必要はあったと思いますが(両方やってみれば判ると思いますが私的にはフロントよりも現場の方が間違いなく楽だと思いますので)。

それでは完成次第改めて画像紹介させて頂きますね。来週半ばまでには完成出来る予定です。もう少々お待ち下さいませ!

 

Z32シフトパネル 下塗り

z322 こちらもお待たせしました!Z32のシフトパネルです。と言ってもまだ「下塗り」の段階でして、一旦クリアーを塗ったらその後スモーク塗装を行います。

と言うことで、こちらは最後にクリアーの時だけ合流したので塗装前の画像が残っていたんですよね。

表面は足付け処理してあるので良く脱脂をしたらプラスチックプライマーを塗ってクリアーを塗ります。

z323クリアーは通常通り2コート塗っています。はめ込み文字の一部で気泡が出来ていますがこの程度なら次の本塗りで問題なさそうです。

それではこちらももう少々お待ち下さいませ!

フェアレディZ32 シフトカバーなど塗装承ってます

z32 こちらは先日無事到着しましたフェアレディZ32のシフトカバーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

オーナー様の御希望としては、

「車が古いので運転席周りのパネルなどが同じ質感と色のオンパレードで安っぽくみえ、少し塗装して高級感が出ればいいなと」

との事で、ただ今回のシフトパネルは文字とその横の小さな窓が灯火(透過)するようになっているので普通に塗ってしまうと見えなくなってしまいます。

と言う事で今回はこちらのパーツも「スモーク塗装」で対応する事となりました。濃度としては比較的深み(黒味)が出つつちゃんと灯火も判るようにと「薄目」のスモークで承っております。

z321ただこのパネルに埋め込まれている文字とその横の窓は「嵌め込み」となっていて、画像で見ても判るように「隙間」と「段差」が生じています。

この嵌め込み部品については裏からパネルが溶着されているだけなので外そうと思えば外せるのですが、ただそうなると細い文字部分が破損の可能性がある事と、いざ填めようと思った時に塗膜の厚みで付かない!なんて事も予想されます。

ですのでこれについては当初通り外さずにこのまま塗装する事にします。ただ段差がそのまま残ったら格好悪いので、一旦下地で「クリアー」を塗り、それで下地が出来たらその上にいつも通りのスモーク塗装を行います。素地の悪いカーボン部品をカーボン目を残して綺麗に仕上げる方法と同じ感じですかね。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!