フォレスターレターマーク 本塗り

先日下準備を行ってフォレスターのレターマークです。

よく脱脂清掃し、エアーブローで埃を飛ばしたらまずはプラスチックプライマーを塗布します。

今回のレターマークはシール状になっていて浮かせて固定が出来ない為、極力余分に塗膜を着けないよう口径0.5mmのエアーブラシを使います(通常は1.0mmを使用しています)。

まずは下色として適当な白(VWキャンディホワイト)を塗布します。

ここで完全に隠蔽させる必要は無く、黒→グレー色になるような感じでOKです。注意する点としては肌を荒らさないようにですね。

続けて今回の為に作成した色=ターコイズブルーを塗布します。

3コート程塗って完全隠蔽させます。

しっかりと乾かしたら、

台座として使っている段ボールを折り曲げて、剥離紙からレターマークを剥がします。

通常本塗り中にこのような事はしないのですが、今回のレターマークの場合、固定面(剥離紙)と被塗物との間に隙間が無い為、塗装のバリが出来ないようここで一旦台紙を取り換える事にしました。

新しい台紙に張り替え、

よくエアーブローをし、

タッククロス(粘着物質が塗着された不織布)を当てながら埃が噛んでいない事を確認し、

クリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーで、

今回の被塗物は非常に柔らかい為、軟化材を10%添加したフレキシブル仕様としています。

剥離紙は表面に何かしらのコーティングが施されていて、糊や塗料がくっ付かないようになっていますから、そこにクリアーが塗られても弾くような感じになります。この特性を利用してべた付けのレターマークのフチにクリアーが溜まって固まらないようにしています。

今回はプライマーからクリアーまで全て0.5mmエアーブラシを使用しています。

また今回作った色は配合データを残しているので、今後も同じ色が作れるよう色見本を作製しておきました。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。次は一緒にご依頼頂いているメッキ枠一体型のスバルエンブレムですね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

フォレスターレターマーク 下準備

先日ターコイズブルーの色を作製しておいたフォレスターのレターマークです。

通常のエンブレムと違い文字自体が厚みのあるシールといった感じなので、いつものように糊の張り替えは出来なく、なのでこれを最後まで残して塗装を行います。

元々貼ってあったオレンジ色の台紙から、よりくっ付き難い剥離紙に張り替えます。

表面を#1300相当の布状研磨副資材(アシレックスオレンジ)で研磨して足付け処理を行います。

元々艶消し黒っぽい感じでしたが削ってみたところ塗装では無く、樹脂自体に色が着いているようです(着色樹脂)。非常に柔らかいので素材はPU=ポリウレタンかと考えています。以前塗ったレンジローバーのオーバーフェンダーと同じ素材ですね。

それぞれを段ボール片に両面テープで貼り付けます。今回は3・3・2個ずつ分けて塗る事にしました。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

フォレスター上下グリルベース 本塗り

先日下準備を行っておいたフォレスターSJフロントグリルです。メッキモールは先に本塗りを終えています。

全体的に#800相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン)で処理していて、さらに細部をナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)で足付け作業を行ないます。

素材はABSなので塗料との相性は良く、

むしろ足付け処理すら不要でそのまま塗られている場合も多いようですが、

この先数十年変わらない(剥がれない)塗膜になって欲しいので当店ではABS樹脂でも足付け処理を行っています。ちなみに知り合いの水圧転写屋さんは完全に足付け処理無しでそのまま塗っちゃうとの事でした。ちなみに新車時の内装パーツなどの塗装済みパーツも大ABS樹脂で、理由は先述した通りですね(足付け処理無しでそのまま塗っています)。

また念のためプラスチックプライマーも塗布しておきます。これもABS樹脂だと不要論がありますが、塗って悪い事は無いので(コスト高以外は)こちらも通常の樹脂素材と同じようにしています。

フロントグリルのフィンは表側からだけだと奥まで塗れないので、逆側(裏側)からも塗れるようスペースを広くした固定方法にしています。

まずはベースコート=黒を塗布します。

黒はスタンドックス原色MIX571そのままとなります(シンナーで希釈はしています)。

艶消し・半艶仕上げは塗装後の磨き処理が出来ないので、極力ゴミが付かないよう事前に高圧洗浄機を使ってブース内の壁や床などを清掃しています。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーはスバルエンブレムとフォグカバーを塗った時と同様、艶消しクリアーと半艶クリアー=STANDOX K9140とK9150を1:1で混合、ハードナー 27%、シンナー18%の割合としました。規定ではシンナーは9%となっていますが、肌目を出さないよう希釈率を倍にしています。

塗った時は通常のクリアーと同様艶がありますが、

時間の経過と共にクリアー中に含まれた顔料(恐らくはシリカゲル)が表面に現れ、

数時間すると艶が消えています。

半艶そのままだと艶があり過ぎて、逆に艶消しそのままだと艶が足りないので、それぞれを半分ずつ混ぜて使っています。これは独自の方法と言う訳ではなくSTANDOXのマニュアルにもある方法で、今回の場合だと「グロスレベル60°測定角でML3 16-25 GU」といった感じですね。

以前車体を塗っていた頃は一つ一つの作業で塗装カルテ的な物を作っていたのですが、台辺り単価が10分の1以下程度になった小物塗装でそれをやると採算が合わないどころか会社が傾いてしまうので、それの代わりとしてこちらのブログを利用しています。先に塗ったパーツと後からご依頼頂いた物で色や艶具合が変わると格好悪いですから、その辺をメモ代わりに使う感じですね。

以前塗装したスバルエンブレムは現在もお預かり保管中ですので、完成時にこちらに取り付けます。

エンブレム下の凸部天面は凸凹した梨地を研磨して平滑にしておいたのでツルっと仕上がっています。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。取り外した部品(クッションシール等)が多いので少し時間が掛かるかと思いますが今しばらくお待ちくださいませ!

フォレスターレターマーク&スバルエンブレム色作成

先日メッキを剥がしてクリアーの下塗りを行っておいたフォレスター用スバルエンブレムです。

今回は上段のレターマークと、下段スバルエンブレムの背面をターコイズブルーで承っていますので、まずは色を作製します。

似たような色として、以前知り合いの塗装屋さんからご依頼頂いた色と見比べてみると、今回の方が大分青味が強いです。

ただ使っている原色構成は似ていますので、今回もそれらを使って色を作製してみます。左から白=MIX570、青緑=MIX589、青=MIX859となります。ちなみに緑系原色は4種類くらいで、青系はl10種類くらいあります。

まずは青緑=MIX589を半分の量にして作ってみました。まるで違う色ですね。

その後青緑と青を足していき、

大体似た感じの色が出来ました。

最初の色見本と見比べると結構違うのが判るかと思います。ちなみに塗装屋的には左側を「黄色い」、右側を「赤い」と言います。青を「青い」と言っても意味が通じませんからね(笑)

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

TE27フロントグリルロアモール&ガーニッシュ 調色

先日お預かりしておりましたトヨタカローラTE27レビンのフロントグリルロアモールと左右サイドガーニッシュです。

サイドガーニッシュとフロントグリルモールはトヨタ「グレーメタリック」(カラーコード:1G3)を想定していたので、まずは作業前(サフェーサーで塗装する前)に色を確認しておく事にしました。

配合データから色を作製してみると、全然違います・・・!

似ているどころか全く違う色のようなので、

色見本帳の中から近い色を探しましたが、かなり細かいメタリック原色が使われているようで似たような物がありません。

こちらのパネル部品はトヨタ1C0が近いので、

こちらを採用してみようと思います。

ガーニッシュとグリルモールのグレーメタリックは仕方ないので新たに色を作製します。

元々厳密な色味(調色作業)のご指定は無かったので、そんなに時間を掛けないよう作業しています。

大体良い感じになりました。

使ったのはこちらで、一番左がSTANDOX原色で最も粒子が細かい極細目メタリックMIX595で、隣が中目メタリックのMIX590、赤味の茶MIX582、緑味の茶(赤味の黄)MIX581、白のMIX570、黒のMIX571です。前回のように測色機を使っても良かったのですが、慣れているこっちの方が早いんですよね。

パネルに採用する1C0の色も実際に作成して確認しておきます。

こちらは元々塗られていたシルバーが非常に薄く、素地の樹脂の色(ベージュ)と光が透けてその色が影響されていたので、

それをイメージするべく、配合されている原色の内のこちらのMIX577を少し増やしました。

こちらも大体似たような感じになったのでOKです。

サイドガーニッシュとフロントグリルモールに使うグレーメタリックは、オーナー様の方で別途塗られたい部品があるとの事で、小分けした物をご購入を頂いております。その分多めに作っておきましたので間違って使わないよう容器に入れておきます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!