ステップワゴンメッキエンブレム塗装承ってます

先日到着しておりましたホンダステップワゴンスパーダの純正メッキエンブレムです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

今回ご依頼頂いているのはこちらの「S」の文字のみで、その他のエンブレムはそのままにしておきます。

今回はこの二つの「S」を、ホンダ純正色「ミラノレッド」(カラーコード:R81)へ、またクリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様で承っています。

尚、装飾クロムメッキはそのまま上塗りをしても十分に塗膜が密着しない為、別途メッキ素地用の下地処理も行います。

ミラノレッドは以前塗装した事例がありますのでそちらを紹介しますね。

こちらはアルファロメオのヘッドカバーですが(ホンダではありませんが)、

ご指定頂いたパントン色見本に近い色と言う事でホンダのミラノレッドを採用しました。

両面テープはそのまま残して再利用する事も可能ではありますが、フチなどの仕上がりが汚くなるので一旦剥がして新たに作成した物を貼り付けるようにします。

尚、両面テープを貼る箇所はフラットでは無く一段凹んだ状態になっているので、それをはみ出さないように貼り付けるようにします。以前施工したBMW ALPINAのエンブレムのような感じですね。

台紙からエンブレムを剥がし、透明なフィルムの両面テープを貼り付け、

それをスキャンしてPCに読み込みます。

この時点ではラスター画像で、このままでは使えませんから、

それをトレースしてベクター画像データを作製し、

レーザー加工機を使ってカットします。

まずは紙をカットして現物に合わせながら細部のデータを修正し、

良くなったらエンブレムに貼ってあった両面テープを剥がして新たに作成した物を当てて確認します。しっかりフチの段差の内側に収まっているのが判ると思います(両面テープのカスはまだ残ったままなので汚いですが塗装作業に入ったらこちらも綺麗に除去します)。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

フォレスタースバルエンブレム 下塗り

先日までにメッキ剥離作業&検証を行っていた新型フォレスターのスバルエンブレムです。細部までをチェックし、ようやくクリーンな状態になりました。

ただまだ安心はできず、次に行うクリアー下塗りを経てようやく先が見えるといった状況です。ここまでやって割れるという可能性がまだあるんですよね。

メッキされていた箇所の足付け処理を行います。他の部分は既存の被膜を削り落とす際に研磨しているので足付け処理は済んでいますが、メッキの所は艶々した状態なのでそのまま塗装を行っても密着せず、なので細かい傷をつけて被塗面積を増やし、アンカー効果を期待します。

先の足付け処理時に使うウォッシュコンパウンドには洗浄成分も入っているので脱脂効果もあるのですが、ここでもシリコンオフを使っての脱脂処理を行います。

平面の場合はシリコンオフを使ってウエスで拭き取るだけでOKですが、今回のように凸凹した箇所がある場合はそれだと出来ない箇所=今回の場合だと☆の角の行き止まり部分はそれが難しいので、シリコンオフをスプレーしてブラッシング→エアーブローを2回程繰り返して最後にウェスで拭き取っています。

エアーブローを行って埃を飛ばしたら、

まずはプラスチックプライマーを塗布します。ウェットに塗るとクラックが入ってしまう恐れがあるので、ここでもしっかりフラッシュオフタイム(コート間の乾燥時間)を設けて素材を侵さないよう丁寧に行います。

そしてクリアーを塗って下塗り完了です。

クリアーは常温で硬化するタイプのエクストリームプラスを使用しました。

クリアーコートなら素材を侵し難いですし、万が一ここで細かいクラックが入ってもクリアーで埋めるのでこの後に塗る色(シルバーメタリック)にその模様が出なくなるという算段です。

ちなみに当初はこういったクリアー下塗りも行っていませんでしたが、一度そういったトラブルが生じた事があった為、その後は全てこの仕様で対応しています。物価の上昇もそうですが、こういった付帯作業が増えていくにつれてトータルの金額も上がってしまう感じですね。何卒ご理解頂ければと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

フォレスタースバルエンブレム 検証⑤

先日より裏側のメッキと被膜を剥離している新型フォレスターのスバルエンブレムです。青と黒の被膜が剥がれて来てからようやく大きな変化が現れ始めて来ました。

薬品でほぼほぼ既存のメッキと被膜が剥がれて来たので最終チェックを行います。

尚、以前は残ったメッキと被膜の確認に絵の具を使っていましたが、何かしら白い物を下に敷くと比較的簡単に確認出来る事が判りました。

こちらは大きい方のエンブレムで、表面からは問題無さそうです。

裏側も大丈夫そうですね。

こちらは小さい方のエンブレムですが、一部青い被膜が残っているのが判ると思います。左上のフチの辺にもありますね。

被膜が残ったまま塗装してしまうともう後戻りが出来ないので(それこそここまで来て部品交換という可能性もありますので)、六連星部分の塗装を行う場合はかなり気を遣います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。次こそクリアー下塗り出来そうですね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

フォレスタースバルエンブレム 検証④

先日一部メッキが剥がれた新型フォレスターの前後エンブレムです。

予想していなかった展開となり、仕方がないので既存のメッキをいつもの様に薬品を使って剥がそうとしたのですが、

何故か全然上手くいきません!

本来であれば薬品に浸けて超音波振動を掛ければ一日程で綺麗に剥がれるのですが、三日経ってようやくフチが若干捲れてきた状態です。

よく見ると青い被膜の下にさらに黒い被膜があり、どうやらこの辺も今までのスバルエンブレムのアクリルプレートとは構造が違うようです。

違う薬品を試そうともしましたが(これまで同じような内容としては全部で5種類を使っています)、一応塗膜は柔らかくなっているので、竹串やプラスチックヘラを使って出来るだけ取り除いておきます。黒い被膜が固い感じですね。

恐らく薬品はメッキ層には効果があるのですが、その前にある黒と青い被膜でそれが遮られているような感じなので、プラスチック素地を傷つけないように気をつけつつ出来るだけその被膜を削り落としてから、再び薬品に浸けおく事にしました。

それからさらに3日後、出来るだけ被膜を削っておいたお陰か隙間から薬品がメッキ層に染み込み、今度はかなり良い感じで作業が進みました。

もっと強い薬品を使えば剥離は早く出来るのですが、そうすると今度はアクリル樹脂がそれによって侵されてしまう為、ここはある程度時間を掛けながらやるしかないかと思ってます。

これらの事から、メッキ層自体はもしかしたら既存のタイプより薬品には強く、ただしそれにはムラがある(部分的に密着していない!)という事が起きているのかも知れませんね。

と言う訳で、ここから再び薬品に浸け置きまた様子を見る事にします。

それでは今後の作業内容や進行状況については当ウェブサイト内「プロ・フィット日記」にて紹介をさせて頂きたく存じます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

フォレスタースバルエンブレム 検証③

先日より検証~下準備を行っていた新型フォレスターの前後エンブレムです。通常スバルのエンブレムはメッキの枠とアクリルプレートが別々になっていますが、こちらはアクリル樹脂の中に全てを封入した一体型のタイプとなります。今回は背面を既存の青からターコイズブルーに変更で承っていますので、いつものアクリルプレートと同じく裏側から背面の青い被膜を削り落としています。

ここまでは問題無く出来ていて、まずは一旦裏側にクリアーを塗ろうと脱脂清掃していたところ、

なんと!一部のメッキ層がアクリル樹脂から剥がれてしまいました。

表から見るとこのような状態です。

これまでのスバルエンブレムであれば脱脂用溶剤(シリコンオフ)でジャブジャブ濡らしても全く問題無いですが、どうやらアクリル樹脂とメッキ層でしっかり密着していないようです。新しいタイプのエンブレムなのでこういった問題点はメーカー側も把握していないと思いますから、この新型エンブレムを採用している全車でこのメッキが浮いてしまうなんて事が起きなければ良いのですが・・・。

しかしこうなると予定していた内容も不可能となってしまい、この時点でオーナー様と相談し、既存のメッキは全て剥がし、改めてシルバー(こちらは塗装)で対応する事になりました。採用するシルバーメタリックは多少なり金属っぽい質感に出来るよう、先日GR86の内装にも採用したSPFシルバーを使う予定です。

と言う訳で、剥がれていた箇所にガムテープを貼って剥がしてみると、やはりというかさらにメッキが剥がれます。

こちらは無事だった小さい方のエンブレムで、同じようにガムテープを貼って剥がしてみると同じくメッキ層が剥がれました。このまま気付かず塗装を進行して、無事完成したとしてもお納めした数か月後にメッキが浮いて来た・・・!なんて事にならなくて本当に良かったです。

この後は薬品に浸けて全てのメッキを剥がし、その箇所にシルバーを塗って背面をターコイズに塗るようにします。かなり作業工程が増えるので予定していたよりも時間が掛かってしまいますが、それを想定して早めに検証しておいて良かったです。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!