エフェクターミニアンプ塗装承ってます

先日到着しておりましたエフェクターミニアンプです。こちらのオーナー様は以前メルセデスC63のテールランプ塗装と、OGメガネフレームの塗装をご依頼頂いた方で、この度も当店をご贔屓頂き誠にありがとうございます!

今回の御依頼はスピーカー本体では無く、ゴールド色になった箇所をシルバーへの塗装で承っています。

こちらの中央2個のボタンはカバーをつけると見えなくなるとの事で塗装はせず、その外側の中央が窪んだ左側のボタンと、右端のイヤホンジャックをシルバーにします。左側のボタンはプラスチック素材にゴールドの塗装が、イヤホンジャックは金メッキが施されている物と思います。

また周りがギザギザになったボリュームもシルバーにします。内側の六角形のナットは塗りません。ボリュームもプラスチック素材にゴールドの塗装が施されています。

またこちらのストラップを取り付けるネジもシルバーにします。こちらは真鍮の無垢材なのでサンドブラスト→プライマー塗装→シルバーの塗装とします。

尚、今回はいずれもクリアーを塗らない【激安コース】の仕様となります(なので艶消し仕上げとなります)。

スピーカーグリルの中央にあるアルミ製のエンブレムは、塗装はせず赤い被膜のみを取り除きます。

グリルは磁石でくっ付いているだけなので簡単に取り外しが出来ました。

エンブレムは両面テープや接着剤でくっ付いていて表からのみのアクセスになると本体(グリル)またはエンブレムどちらかを傷つける事になってしまいますが、今回はピンで固定しているだけなので無傷で取り外しが可能です(両面テープや接着剤でも裏からアクセスが出来れば穴を開けてポンチで押し出す方法も可能です)。

またグリルを外して見える5本のネジを外すと分割出来るとオーナー様にご教示頂いていましたので、実際にやってみるとその通りに取り外す事が出来ました。

ボリューム部分はそれ専用の基盤がネジとコネクターで止まっているので分解出来ない事も無さそうですが、今回はクリアーを塗らない仕様(ベースコートに直接ハードナーを添加して塗る方法)ですので、この状態のまま挑む事とします。

イヤホンジャックの差込口は塗装しても簡単に色が剥がれてしまいますから、ペーパーを掛けて金メッキを剥がし、素地を露出させてシルバーにするという作戦を考えています。

ストラップを取り付ける真鍮ネジは回すだけで外れるので、これ単体で塗装を行います。

グリルについてエンブレムは裏側の爪をドライバーで起こし、ペンチで真っすぐにしながら押し込むと、

簡単に外せました。こちらは溶剤に浸け置きして赤い被膜を剥がそうと思います。

参考までに以前ご依頼頂いた案件も紹介しますね。

この時はメルセデスC63の純正テールランプに、比較的薄めのスモーク塗装を行いました。もう10年も前なんですね。

こちらは元々透明だったフレームに、艶消し黒の塗装を施しました。蝶番の飾り金具(リベット)をマスキングした作業は実に大変だったのを覚えています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

BOSEスピーカー塗装承ってます

先日到着しておりましたBOSE Acoustimass 5 Series IIIスピーカーシステムのウーファー(低音用スピーカー)です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ボディはMDF材に白いシートが貼られ、樹脂素材のフロントパネルも元々はこれくらい白かったとのk十ですが、経年劣化で黄ばみが出てしまったとの事で、

ボディの白に合わせて色を作成し(非調色)、改めてフロントパネルをそちらで塗り直すよう承っています。

裏側(リヤ)のパネルも同じように黄ばみは出ているのですが、今回はフロントパネルのみで承っています。裏側は見えないですしね。

改めて室内で撮影しました。こちらの方が黄ばみは判りやすいですね。

今回のご依頼にあたってオーナー様からもご質問を頂いたのですが、当店で施工する塗装は「自動車ボディの塗膜」と同様の物ですので、屋外保管=紫外線に長く当たっても色が褪色(変色)するような事はまずありません。特に当店でも使っている自動車補修用塗料=アクリルポリウレタン系樹脂は耐候性が高いのが特徴です(逆に新車時で一部に採用されているメラミン樹脂系は耐候性が低く褪色するケースが見受けられます。郵便局の赤い車などがそうですね)。

今回と似たようなケースとしては、住宅室内に取り付けられている換気口カバーの変色で、私の自宅に着いているそれも最初は白かったのですが今はすっかり黄ばんでいます。室内でそれですから、屋外だったら褪色どころかボロボロになっていると思います(洗濯ばさみとかがまさにそれですね)。

尚、今回の塗装でこちらの「BOSE」と、

その下にある「ACOUSTIMASS SYSTEM」のロゴは消えてしまいますから、

同じように再現が出来るよう、データを作成しました。

ちなみに「BOSE」のロゴは元々あった物を、「ACOUSTIMASS SYSTEM」は一から作るのは大変ですから、似たようなフォントを選び、多少縦横比や字間を調整してそれらしくしています。

実際にプリントアウトして確認します。画像ではコピー用紙にレーザープリンターで印刷した物を切り取って当てているだけで、本番ではデカールにグレー色で印刷、それをベースコート(白)とクリアーコート(艶消しクリアー)の間に挟みます。

こちらも元と同じような感じに本番では赤色で再現します。

BOSEのスピーカー塗装はお問合せは時々あるのですが(1年に一回くらい)、ご依頼に至るのは今回が初めてです。

ちなみに趣味として私個人の物は何度か塗っていて、参考までにそちらを紹介します。

こちらは元々黒いボディだった物を、CORSAIRのPCケース塗装に採用したPANTONE322(初音ミクのグリーン)に塗装に、「BOSE」のロゴは蛍光ピンクにしました。今回ご依頼頂いている内容と同じく艶消しクリアー仕上げです。

サランネットは蛍光ピンクの布地に張り直しています。ロゴデータはこの時作った物ですね。今回ようやく役に立つ時が来たという感じです(笑)。

その後はアンプも同じ配色で塗装したり、

他にはステーを蛍光ピンクに塗ったオールピンク仕様なども塗っています。

101MMのスピーカーはロングセラーヒット商品で、それ故に中古品が比較的安価で手に入るので改造したりして楽しんでいます。高校生だった頃にこれの車載用モデル(101RD)をアルバイト先のオートバックスで月々¥5,000の12回ローンにして貰い買った事を今でも覚えていて、無骨なデザインやロゴの格好良さが当時から大好きでした。

ちなみに今回ご依頼頂いたウーファーの黒いタイプは私も持っていて、

サテライトスピーカーは自宅のデスクトップパソコンに使っています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

BeoLab3スピーカー塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたBang&OlufsenのBeoLab3スピーカーの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はラバーコートが施されていて、

これの特徴としては経年で劣化すると表面がベタベタになり、爪で引っ掻くと簡単に削れてしまったりします。

なので既存の被膜は全部剥がし、新たに艶消し黒の塗装を施しました。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

今回施している塗装は自動車ボディのそれと同様の物ですので、今後同じように経年でベタベタしたり簡単に剥がれたりはしませんのでご安心くださいませ。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

BeoLab3スピーカー 本塗り

先日溶剤槽に浸け置きをしておいたBang&OlufsenのBeoLab3スピーカーです。

その後さらに数日間浸け置きし、ようやく既存のラバー被膜を剥がす事が出来ました。一個は比較的簡単に剥がれてくれたのですがもう一個の内部が結構しっかり着いていて、ただ内部はワイヤーブラシが入らない歪な形状なのでこれが取れ切れるのに少々時間が掛かりました。

元の形状を崩さないよう注意しながら表面を#240~#320で軽くサンディングします。

その後リン酸処理を行います。腐食の発生を抑えつつ、この後の塗料(プライマー)の密着性を良くする為の化成処理です。

その後よく乾燥させ、各部をマスキングして台にセットします。

塗装する位置としては少し高いのですが、その方がゴミの付着はし難いのでこれで良しとしています。

最終脱脂をして、エアーブローを行ったら本塗り開始です。

プラスチック素材の蓋は溶剤を使っての剥離作業は出来なく、ただこちらは状態が良かったのでそのまま剥がさず、クリアーを下塗りしてその後熱を掛けて完全硬化させ、#800~#1300相当で研磨足付け処理をしています。当店で多く扱っているドイツ車内装パーツの新品塗装はいつもこの方法で行っていますので問題ありませんからご安心くださいませ。

まずはプライマーを塗布します。

肌を荒らさないようにしつつ塗り残しが無いようにします。

スプレーパターンを細くし、内部も塗っておきます。

続けてベースコートの黒を塗布します。

黒の原色そのままだと粒子の大きい顔料(メタリックやパール・シリカゲル等)が入っていないので、このように半艶っぽい仕上がりになります。

その後艶消しクリアーを塗布します。全体が霧っぽいのはクリアーのミストがまだ排出されきっていないからですね。ゴミが着くのが嫌なので塗った後直ぐに撮影して、その後場所を端に移す為です。

艶消しクリアーは艶ありと同様、ウェットで2コート塗っています。

艶消しクリアーは膜厚が薄いと(1コート程だと)全艶消しになりますが、それだとダマやムラが出ますし、塗る毎に艶具合が大きく変わってしまうので、しっかりウェットで2コート塗るのを基本としています。

その後時間が経過すると艶が消えます。

艶消し・半艶仕上げは塗装後の磨き処理が出来ない為(艶が出てしまう為)、とにかくゴミが付かないよう気を付けて作業をしています。

私の艶消し塗装のやり方としては、まずベースコートでしっかり隠蔽させ(2~3コート)、その後よく乾燥させたら表面を軽く中研ぎ&タッククロス当てを行って表面に付着したゴミの除去、その後艶消しクリアーを作ってスプレーガンに入れて塗れる準備を済ませ、再度被塗物と身体中とスプレーガンをしつこいくらいのエアーブローで埃を飛ばし、最後のベースコート塗装(1コート)→乾燥するまでじっと動かず15分程度のフラッシュオフタイム→クリアーコート、といった感じです。15分何もしないのは辛いので、同じくエアーブローしてクリーニングしたiPadやスマホを見て時間を潰していたりします。とにかく体を動かさず、無用に何かに触れないようにですね。

目立つゴミの付着も無く、良い感じに仕上がってくれたと思います。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

元々塗っていたラバーコートとは全く違う物で、質感は多少なり違うかも知れませんが、今後同じ様に被膜が劣化してベタベタするような事はありませんのでご安心くださいませ。

こちらのプラスチックパーツのラバーコートが劣化していなかった理由としては、恐らくはアルミ製の筐体の方は結露によって被膜表面の湿度=水分量が増えた為で、劣化の原因は酸化だけでは無く湿度が大きく関係しているのでは、と思う次第です。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

BeoLab3スピーカー 下準備

先日お預かりしておりましたBang&OlufsenのBeoLab3スピーカーです。

元々塗られているゴム状の被膜は劣化してベタベタになっているので、

アルミ製の筐体はそのまま溶剤槽に浸け置きをして既存の被膜を除去しています。

溶剤槽の中身はスプレーガン等の洗浄に使用し終わったシンナーで、本来はそのまま捨てってしまう物ですが、上澄みをここに貯めて剥離用として使っています。剥離剤の様に強力ではありませんが、その後の廃棄処理に手間が掛からない事、また時間さえ掛けられれば手放しで作業が進行しているので私的にとても気に入っています。

場所によってはまだくっ付いている箇所があるので、引き続き浸け置きしておきます。

蓋となるパーツは素材が樹脂=プラスチックの為、先ほどのように溶剤は使えませんから(溶けたり変形します)、

こちらは違う方法で下地処理を行います。

ラバー被膜が劣化している場合は溶解力の弱い溶剤(IPA等)を使ってネチネチと剥がしたりしますが、今回こちらはそこまで劣化しておらず、なのでいつもの下地処理で大丈夫そうでしたが、知り合いの塗装屋さんに「マジックリン」を使う方法を教えて貰ったのでそちらも試してみました。これを使うと生きている被膜はそのまま残り、劣化した被膜だけ綺麗に取れてくれるとの事です。

その後はいつものようにウォッシュコンパウンドとスコッチ&ナイロンブラシを使って足付け処理を行い、

全体にプラスチックプライマーを塗布し、

クリアーを塗っておきました。

サフェーサーでも良いのですが、特段傷があったり肌が荒れている訳では無かったので、それの代わりにクリアーを使ったという感じです。

この後は60℃40分程の熱を掛け、完全硬化したら再び足付け処理を行って上塗り(艶消し黒)となります。アルミ筐体の方がまだ時間が掛かるのでもう少し先になると思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!