LOOK 585①

LOOKのカーボンフレーム&フォークです。現状のデザインは派手過ぎるようで、以下のようなデザインへの変更でご依頼を承りました。

基本となる塗色は現状と同じ様な白で、ダウンチューブに入れるLOOKのロゴはカーボン地を活かしたスモーク仕様となります。

 またシートポスト後部にあるLOOKのロゴを塗装で再現します。

フレームのベースカラーはこちらのロールスロイスのARCTICA(カラーコード:9561001)となります。ソリッドカラーでは通常あり得ないエフェクトホワイト(MIX810)が入っていて、透明感のある白が表現されています(それ故に隠蔽力が相当悪いです)。

 LOOKのフルカラーロゴについては純正のようなデカールでは無く、塗装で再現します。

 それぞれの色の近似色を色見本帳から選び出します。

ヘッドチューブのロゴは2個の物を一個に変更しますが、形状はそのままとするので、これをデータ化します。

マスキングテープを貼り、塗膜の段差を利用して輪郭を抽出します。石刷りの方法ですね。

転写したロゴをスキャナーでPCに読み込み、Illustratorなるソフトを使って輪郭線をトレースし、ベクトルデータを作製します。

各ロゴデータを実寸化し、

プリントアウトして、

 実際にフレームに貼り付けて位置や具合を確認します。

さらにシートポスト下部にあるロゴもデータ化します。

PCのソフトを使ってデータを作製し、

マスキングシートを作製します。

これでようやく作業前の準備が整い、ここからようやく塗装の実作業となります。

既存の塗膜状態としては、一部の剥がれた塗膜の下に艶のある塗膜が確認出来たので、最低でもその層までの塗膜は削り落とす事が必要となります。

何故か判りませんが、自転車の塗装では足付け処理をしないまま塗装を塗り重ねるケースが多く見られ、最初の数年は良いのですが、経年の劣化で塗装間の密着力が弱待って来て徐々に塗膜が剥がれて来ます(層間剝離)。

カーボン素材には溶剤やサンドブラストを使った剥離作業が出来ない為、ペーパーを使って手作業で塗装を剥がします。

その後、ペーパー掛けでは取り切れない箇所の塗膜をサンドブラストを使って剥がします。

ブラスト処理を行うのはワイヤー受けの部分で、こういった箇所はエアーツールや手研ぎでは綺麗に剥がず、かといっていずれ剥がれてしまう塗膜が残っている以上は剥がさなければなりません。

ブラストボックスに入れ、

カーボン素地に当てないよう、アウター受けのアルミ部分のみブラスト処理を行います。

ここまでで素地調整が完了です。

全体を綺麗に脱製洗浄したら、

アルミ部分を残しマスキングを行います。

金属用のプライマーを塗布します。

続けてカーボン抜きのLOOKロゴを入れるダウンチューブ全体に下塗りのクリアーを塗ります。

この時点ではまだスモークでは無く、ただのクリアーとなります。

巣穴が残ったままスモーク塗装を行うとそこで濃淡が変わって跡が残ってしまう為、まずは平滑な下地を作る事から始めます。今回はこのダウンチューブだけで4工程(4回分)の塗装を行いました。

一旦熱を入れてクリアーを硬化させ、改めてペーパーを掛けて下地を整えます。

今度はダウンチューブ部をマスキングし、その他の部分にプライマー&サフェーサーを塗布します。

フォークのホイールが着く部分は元々カーボン素地が露出していた為、ここは最後までカーボン素地を残すように作業を行います。

まずはアルミ素材部に金属用のプライマーを塗布し、

続けて全体に2液ウレタンサフェーサーを塗布します。

この後熱を掛けてサフェーサーを硬化させ、

完全硬化したサフェーサーを#320→#400の空研ぎでライン出しを行います。

ライン出しでは必ず当て板を使い、狭い箇所はヘラなどを使います。ペーパーを直接手で持って研いでも歪は取れず、また指の跡などが残ってしまうからです。

今回のフレームはラグのチューブに段差がある為、砥ぎ作業はかなり手間が掛かりました。

空研ぎの後は#600→#800の水研ぎで細かいラインの修正&深いペーパー傷の目消しを行います。

サフェ研ぎが完了です。通常はこのまま本塗りとなりますが、今回はさらにクリアーを使った下塗りを行います。

研ぎ作業の際にアルミ素地が露出した箇所には再び金属用のプライマーを塗布します。

続けてフレーム全体にクリアーを塗ります。

ダウンチューブはこれが二度目の下塗りクリアーで、ここでようやく平滑なラインが形成されました。

クリアーをフレーム全体に塗ったのはペーパー傷を埋める事と、細かいラインの確認を兼ねています。

この後、再び熱を入れて塗膜を完全硬化させます。3度目の熱入れですね。

フレーム全体に足付け処理を行い、ダウンチューブを残してマスキングを行います。

透過性のある黒の塗装=スモーク塗装を行い、3回目のクリアーを塗りました。

オーナー様のご要望に沿ってスモーク塗装を行いカーボン目を目立たなくさせました。

この後再び熱を入れて塗装を硬化させます。4度目の熱入れです。

LOOK 585②に続きます

S-WORKSカーボンフレーム&フォーク塗装 完成

DSC_6945 大変長らくお待たせしておりましたSPECIALIZED S-WORKS VENGEのカーボンフレームとフォークは先日本塗りを完了しておりまして、発送(梱包)までにはもう少し寝かしておきたいのですが、取り敢えず先に撮影を行いましたので紹介させて頂きますね。

最初の状態も紹介します。

sworks3 元々は艶消しの黒で、今回の塗色は頂いた参考画像を基にして、本体をキャンディーグリーン、ロゴを白の塗装でご依頼頂きました。

DSC_6973 尚、今回塗装したキャンディーグリーンの色味に関しては、実際の色と撮影した色とではかなり違って見えています。恐らくは使用している塗料の性質だと思いますが、ただ撮影後の画像を加工修正するのは控えたいと思いましたので、ここで紹介している画像は全てJPEGの「撮ったそのまま」で掲載しています(サイズは縮小しています)。今回はその辺も紹介したかったので先に撮影だけ終わらせておきました。


DSC_6981 DSC_0115 DSC_0127 DSC_0161 DSC_0177 DSC_0157 DSC_0197 かなり青味が強く感じられますが実際はもっと緑寄りですのでご安心下さいませ。

DSC_0203 フレーム下部に貼ってある黄色い物は傷防止の為のマスキングテープですので気にされなくて大丈夫です。

DSC_0184 こちらのロゴは後方に行くにつれて幅が狭くなるため、左右非対称となっています。

DSC_0226今回はこちらのVENGEのロゴのみ一からデータで作成し、その他は前回使用したデータを使っています。

DSC_0210 ここまではいつものカメラ(NIKONのD40とD200)で撮影した物で、ここからはちょっといつもとは様子が変わります。

SDIM0525かなり極端に色が違いますが、こちらも同じ物を同じ環境(時間と場所)で撮った物で、ただ撮影しているカメラをSIGMAのDP2Merrillに変えています。ただしどのカメラも設定はニュートラルな状態にしています(余計な効果を付けないようにしています)。尚、ホワイトバランスはオートにしてあります。

SDIM0543シグマのカメラで撮った画像はかなり黄緑色が強いのですが、やはり実物はここまで緑色ではありません。先ほど紹介した青味の強い色と丁度真ん中くらいとお考え頂ければと思います。

SDIM0541SDIM0546SDIM0623こちらの画像が比較的本物の色に近い感じに撮れていると思います。ただし色自体の発色はもっと綺麗です。

SDIM0633SDIM0637SDIM0570SDIM0586SDIM0617実は今回の撮影ではRAW形式でも保存していて、それらは後日画像加工用のソフトを使って修正を行い、実物の色味に近いようにして改めて社外記の方で紹介したいと思います。

尚塗装の質感(艶など)自体はこちらで紹介している画像通りで、ただ実物はもっと美しく感じられると思います。

sworks33 こちらは追加でご依頼頂いたペダリングセンサーカバーのカバーで、今回はこちらもフレームと同色でご依頼承りました。最初の画像も紹介しますね。

sworks20ロゴは既存にあった物を使用し、サイズだけ合わせました。

sworks34 こちらも実物はもっと緑寄りの色なのでご安心下さいませ。

sworks35 また今回はオーナー様が所有されている御車がこちらの色見本の形に似ているという事で、キーホルダー化したそれを同色での仕様でご依頼頂きました。

sworks36こちらのキーホルダータイプは通常見本として使う物とは別に裏側もフラットに仕上げた仕様となっております。

尚こちらの色見本キーホルダーは塗装のご依頼を頂いた方のみの販売となっております。何卒ご了承下さいませ。詳しくは当ウェブショップのページをご確認頂ければと思います。

梱包についてはもう数日寝かしてからで、またRAW形式で撮影した画像を後日編集加工して社外記の方で紹介しますので、完成のお知らせはその後改めて差し上げたく存じます。どうぞもう少々お待ちくださいませ。

まずはこの度のご依頼、誠に有難う御座いました!

S-WORKS カーボンフレーム&フォーク 本塗り

sworks15 大変お待たせしました!S-WORKSのカーボンフレーム&フォークとペダリングセンサーカバーは昨日に引き続き下準備&無事本塗りも完了しておりますのでご安心下さいませ。

sworks16 ちょっと判り難いのですが、プリントアウトした用紙にはそれぞれのロゴ位置が詳細に記されています。既存のロゴは一旦削り落としてしまっていますので元の位置は判らず、これが無ければ塗装は出来ません。

sworks18 撮影した画像だけではどうしても曖昧になる為、各ロゴは起点となる位置を決めてそこからの距離を測ってあります。

sworks17 実は本体を塗る事よりもこういったロゴ入れ作業の方が面倒で、しかも間違えたらただでは済みませんからこの日が来るのを去年から戦々恐々としていました。

が、各部の計測をしっかりやっていたお陰か実際にやってみると思っていた以上にスムースに出来て(笑)、予定していたよりも心の負担は軽くて済みました。

sworks20 チェーンステーに入るロゴは、後ろに行くに連れて細くなる左右非対称となっています。

sworks21 マスキングシートの貼り付けが終わったら全体を養生します。ちなみにトップチューブ上に入るVENGEは下から塗るのが嫌だったので別工程にしました。

sworks22そしてロゴ入れ完了です。

sworks23白は隠蔽が弱い為に厚塗りになり易く、そのせいで輪郭がガタガタとなりがちなのですが、下色に隠ぺい力の高い白(オーカーやオキサイドレッドなどの鉱物系無機顔料を多く含んだ白)を塗っておいたお陰でこちらも予想以上に綺麗に仕上がりました。

sworks24 いつもはこのロゴの輪郭の修正で半日を費やしたりするのですが、今回は数カ所のみで済み、お陰でクリアーまで塗れました(当初クリアーは翌日=今日を予定していました)。

sworks25ロゴの白はいつもの定番のキャンディーホワイト(VWニュービートルなどに採用されているボディカラーです)を採用しています。比較的原色の白に近く、スッキリとした白となります。

sworks28 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。

sworks33今回はキャンディーカラーの特性としてか撮影をするとかなり青味寄りに写ってしまうのですが、肉眼で見ればちゃんと参考にした画像のフレームカラーに近く出来ています。どうぞご安心下さいませ。

sworks27sworks26sworks29 sworks30 sworks31 前回施工した時のS-WORKSのフレームではフォークにはこのロゴは入れていなく、果たしてこのリアス式海岸みたいなガタガタをこのサイズで綺麗にカット出来るのか・・・と懸念していましたが、こちらも想像以上に綺麗にカットしてくれました。マシーン様様です。

sworks32 ペダリングセンサーカバーも元々あったPioneerのロゴを同じく白で入れ直してあります。

この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させたら全体の磨き処理を行い、フロントディレイラーステー部分を元のようにつや消し黒に塗り直し、さらに数日寝かしたら完成となります。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますのでどうぞもう少々お待ちくださいませ!

S-WORKS カーボンフレーム&フォーク 下準備

sworks1 先日キャンディーグリーンの下塗りを終えていたSPECIALIZED S-WORKSのカーボンフレームです。全体を塗装後に一部修正を行い、さらに熱を掛けてその後じっくり寝かしておきました。

sworks 下準備をする前に4回目の計量を行ってみました。

剥離作業前の重さが1138.3gで、旧塗膜を剥離後は1057.2gで81.1g減、サフェーサーを塗って研いだ後は1112.9gとなり、その後キャンディーグリーンの下塗りを行ってこちらの数値となります。

ただしこの状態だとイモネジが3個入ったままで、こちらが4g×3=12gで、実際は1148.1gになります。キャンディーグリーン(ベースコート+クリアー)の塗装分が35.2gといった感じです。予想では40gだったので若干少なくて済んでいる感じですかね(ちなみにオーナー様からは重量増については全くの不問で、単に私が興味がある事と、今後の参考の為で御座います)。

sworks4そしていよいよ次の作業がロゴ入れとなりますので、一旦ここで塗装面全体に足付け処理を行います。

まずはゴミのブツや肌を平滑にする為、#1200の耐水ペーパーを使って表面を研磨します。

sworks5 ただしペーパーだけで全体を研磨しようとすると突起した箇所の下地を露出させてしまう為、ペーパーは平面だけに留め、その後はスコッチブライト(研磨粒子が付着した不織布)とウォッシュコンパウンドを使い、さらにポップナット周辺などの細かい個所はナイロンブラシも使ってしっかり足付け処理を行います。

sworks6 この足付け処理作業が結構手間が掛かり、さらには下地を出してしまう等結構ハイリスクな作業となるのですが、ここまでしっかり下地を行っておけば密着剤等の使用は必要ありませんので、数年経ってから下地に塗った密着剤が劣化して、表面のクリアーが浮いてくる(層間剥離)と言ったトラブルもありません。

車(四輪車)の塗装で今時足付け処理をしないで塗ると言う事は稀だと思うのですが、一昔前に全損車両の起こし(主に外車)やオールペン全盛期など、とにかく店頭に並べれば売れる!と言った時代に「洗車だけして密着剤を使ってそのまま塗る(!)」みたいな事が多発していて、そんな事も知らずに購入した方が数年経ってから塗装がベロベロと剥がれて来て、一体どうしたら良いかといった相談を本当に多く頂きました。

自動車の全剥離・全塗装なんて採算が合う筈も無いのですが、オーナー様と車が可哀そうなのでそういった仕事も何度かやりまして、ただやはりと言うか作業している時にはかなり激しい憤りを感じたりする事もあり、「こんな事をした塗装屋は地獄に落ちろ!」なんて本気で思っていたりもしました(笑)。まあ悪いのは経営者だと思いますけど(ただ請負の外注さんも多かった時代ですので)。

sworks7 フレーム下のワイヤーを通している所の点検口(?)の蓋は取り付けた状態でキャンディーグリーンを塗っていて、内側はそのままにする予定だったのですがフチが綺麗じゃ無かったので一応ベースコートの黒だけ塗っておく事にしました。

sworks8 画像だと塗ったばかりなので艶がありますが、この後艶消しとなりますので落ち着いた感じになります。

sworks9 各部をマスキングし直し、台にセットして本塗り準備完了です。

sworks10 同じくフォークも全体を足付け処理してあります。

sworks11 さらにペダリングモニターセンサーのカバーも足付け処理を行います。ネジ穴の部分はペーパーもスコッチも入らないのでナイロンブラシを併用しています。

sworks12 全体を良く脱脂&エアーブローした後、ベースクリアーを塗布します。これは色の着いていないベースコートとお考え頂ければと思います。通常のベースコート同様硬化剤は入れていません(6コート以上厚塗りする場合は数パーセント入れたりします)。

sworks13 ベースクリアーが乾くと全体が均一にしっとりとした仕上りとなります。

sworks14これを行っておく事で、この上に塗るロゴとの馴染みを良くして輪郭をシャープに仕上げられる効果があります。

本日はここまでで、ロゴ入れは後日、クリアー塗装はさらにその翌日になるかも知れません(今までの例だと3日掛かりで行っています)。DUPONTの時は「ベースコートを塗ってからクリアーまでは24時間以内に」といった縛りがありましたが(デモマンからそう言われていました)、STANDOXはそれが無いので時間に余裕を持って作業出来るのがありがたい所です。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

と、ここまでが昨日の記事で、本日無事本塗り完了致しました!

まだ画像がまとまっていませんので、紹介は後日とさせていただきます。

色味は相変わらず画像だと青味が強いのですが、実物はかなり良い感じですのでどうぞご安心下さいませ。

S-WORKS 本塗り(下塗り)

sworks69 大変長らくお待たせ致しました。SPECIALIZED S-WORKS VENGEのカーボンフレーム&フォーク、いよいよ本塗り(実際はまだ下塗り)となります。

sworks71 既存の塗膜はほぼ剥離し、サフェーサーで下地を整えました。

sworks70元々つや消しだったので判り難いのですが、各部凸凹だった個所は平滑に、自然な曲線に見えるようサフェーサーでラインを形成しています。

sworks72 追加でご依頼頂いたPIONEERの左右独立式ペダリングモニターセンサーのカバーは、元々入っていたロゴがクリアーの下だったのでその面は塗膜毎削り落としました。こういった既製品は通常はクリアーの上にロゴをプリントされているケースが多いのですが、非常に好感が持てます(塗装屋としては厄介なのですが・・・)。

sworks74また今回はフレームと同色でのミニカー型色見本もご用命頂いていますので、そちらも一緒に塗装します(他の大量にあるのは別件ですので気にされなくて大丈夫です)。

sworks73 こちらは当店用の色見本で、今回新たに自転車のフレーム形に模した物を作成しました。まだ片面だけなので残念ながらキーホルダーにはなりません。

sworks75 良く脱脂清掃をし、ブースのファンを回してエアーブローをしたら、まずアルミ素地が露出した箇所にプライマーを塗っておきます。

ここはサフェーサーを塗る前にもプライマーを塗っていますが、当然サフェ研ぎの段階でまたアルミ素地が露出してしまう個所があるのでベースコートを塗る前にもう一度プライマーを塗っておきます。意味が無いようでちゃんとありますのでご安心下さいませ。

sworks76 まずは下塗りに隠ぺい力の高いシルバーを塗ります。通常はSTANDOX原色のMIX594(DUPONTだとAM11が該当します)を使ったりもしますが、当店場合はここでVWのリフレックスシルバー(カラーコード:LA7W)を使うのが定番となっています。

理由としてはよく業者さんからご依頼頂く色がこの色なので大量に作り置きをしておき、余っても元に戻して再利用意が可能だからです。隠ぺい力も悪く無く、下塗りとしてはウェットコートで2回塗れば十分です。

sworks77しっとりとして比較的綺麗なシルバーですが、キャンディーカラーにするとちょっと派手さが足りないので、この上に粗目のメタリック(MIX598)を重ねていきます。

sworks78 スタンドックスを初めて使う塗装屋さんは驚くと思うのですが、他の塗料(私の場合は関ペとPPGとDUPONT)に比べてシルバーの隠ぺい力が最低です(笑)。

ただスタンドックスと言う塗料は基本的な塗り方さえ守れば非常に綺麗なシルバーメタリックの塗装が可能で、多くの塗装屋さんから好評を得ている塗料でもあります。

sworks79 そして下色となるシルバーメタリックの塗装が完了です。

ちなみにここでシルバーでは無くグリーンメタリックにしておくとこの後の塗装が楽なのですが(通常はそうします)、今回は以前施工したS-WORKSのフレームと同じようにといったご希望ですので、それに沿って施工しています。

sworks80 色味については本塗り前にもう一度確認しています。配合はキャンディーグリーンが2に対してキャンディーブルーを1の割合にしています。

sworks81 キャンディーカラー(透過性の塗装)を1コート塗った状態です。かなり青くて不安になりますが、事前に同じように色板で確認しているので問題ありません。

sworks82さらにキャンディーカラーを塗り重ねていきます。

ちなみに参考にしている色味は「ペーター・サガン(ティンコフ)のマイヨヴェールカラーのバイク」となりまして、これともう一枚の画像をオーナー様から参考として紹介して頂いています。

sworks83 そしてキャンディーカラーを塗り終わり、クリアーを塗って下塗り完了です。

sworks84 画像での見た目は青味寄りですが、実際はもっと黄緑ですのでご安心下さいませ。当初の確認している色見本とほぼ同じ色味となります。

sworks85 下色としてのシルバーを3コート、キャンディーカラーを4コートと、ベースコートは合計7コートとかなり厚膜となりますので(通常は5コート以内に収めます)、通常ベースコートには入れない硬化剤をしっかり入れて対応しています。

sworks86 ペダリングモニターセンサーのカバーも同色のお揃い仕様となります。こちらもpioneerのロゴは後日改めて塗装し直します。

sworks87 今回一緒にご用命頂いているミニカー型の色見本は、後日ヒートンとワイヤーを付けてキーホルダーとして使えるようにします。現在は「塗装依頼の序に」と言う事が限定で¥4,000(税別)で作成しています。

sworks88ブースの中だと余り色の深みを感じられないのですが、実際はキャンディーカラー特有の奥行きのある色味と発色が感じられますのでご安心下さいませ。かなり派手だと思います。

car209キャンディーカラーの塗装はテールランプの塗装と同様に一日掛かりの塗装となり、コート毎のフラッシュオフタイム(乾燥時間)も長くなりますから、それを利用して他のキャンディーカラーの色見本も作成していました。

画像の物は今回は使わなかったコバルトブルーで、この他にグリーン100%の物も作っていまして、これらは販売用に仕上げていこうと思っています。

この後熱を入れて塗膜を完全硬化させ、さらに数週間寝かした後に再度全体を足付け処理、次はロゴを塗装で入れてもう一度クリアーを塗って完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!