トヨタ86ブレンボキャリパー塗装&OH承ってます

先日到着しておりましたトヨタ86用ブレンボキャリパー一式です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容はシルバーへの色替え塗装で、以前施工した時の画像がありますのでそちらを紹介します。

キャリパー本体はこの時と同じようにシルバーへ、ただしロゴは「赤」で承っています。

状態としては比較的綺麗で、ただしいつものようにクリアーが層間剥離を起こしています。

これはベースカラー(今回の場合だと赤・白)を塗ってからクリアーをコートするまでに時間が空き過ぎたか、もしくは熱を入れ過ぎてしまった為に起こる現象で、多分どちらもだと思います。以前も紹介しましたが、某大手自動車メーカーの内製工場に勤める塗装屋さん(元同級生)から、「タカハタさん、僕が塗ったパネルのクリアーだけペリペリと剥がれるんですけどどうしてですかね?」という質問があって、色々聞いたらベースコートに硬化剤を入れるタイプで、クリアーを塗る前に60℃40分程の熱を掛けてしまっていたそうです。ベースコートが単体で塗膜として完成してしまったので、その上にクリアーを塗る場合は足付け処理が必要なのですが、メタリックでそれをやる訳には行かないので(ペーパー傷が残って見えてしまうので)、途中で熱を掛けたり時間を空けすぎたりしてはいけないんですよね。

現状残っているクリアーは全て密着していない(今後剥がれる可能性が高い)ので、再塗装の際には全て剥がしてから塗り直す必要があります。

また今回は塗装とは別にオーバーホールも承っていまして、

各パーツはオーナー様ご自身で用意して頂きました(今回のような部品持ち込みは全然OKです)。

尚、OHと旧塗膜の剥離=サンドブラストについてはいつものブレーキ屋さんへの外部委託となります。

ロゴのサイズは現状そのままでご指定頂いていますので、フロントは横幅105mm、

リヤは53mmで行なおうと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

ドゥカティブレンボキャリパー塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたドゥカティ純正のリヤブレンボキャリパー塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はこの様な未塗装アルマイト仕上げだった物に、

見本として一緒にお預かりしたこちらのフロントキャリパーと同じような配色でと承りました。

素地はザラザラとした梨地だったので、

エポキシプライマーサーフェサーと下塗りを行って平滑な仕上がりにしています。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

凸部はフロントキャリパーのロゴを参考にして似たような赤色(近似色)を作りました。

分かり易いよう並べてみました。

一般的な赤に比べると朱色寄り(黄色寄り)の色味となっています。

裏表のパーツを仮合わせしてみました。

今回は分解した状態で塗っていて、それぞれを組み付けるとこのような感じになります。

それぞれの合わせ面には塗装・サンドブラストは行わず、既存のアルマイト被膜を残してあります。

その他塗膜を厚くしたくない箇所=ボルト取り付け部やパッド固定ピンを差し込む穴の内側などはプライマーとベースコートの黒のみで薄膜に仕上げています(特にこの穴の内側にクリアーが入るとシャフトが入らなくなるので)。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度の御依頼、誠にありがとうございました!

ドゥカティブレンボキャリパー 本塗り

先日下塗りを行っておいたドゥカティ純正のリヤブレンボキャリパーです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

塗装を行いたくない箇所は元にアルマイトを残すようにしています。

表面を研磨し、ペーパーが入らない箇所はナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)を使って足付け処理を行います。完全硬化した塗膜に塗装を行う場合はこれを行わないと密着せず剥がれてしまう為ですね。

よく脱脂清掃し、再度マスキングを行います。

下塗りを行った時はボルト取り付け部を塗らないようにしましたが、今回はこの部分はプライマーとベースコートの黒を薄膜で塗るようにします(クリアーは塗りません)。

最終脱脂処理を行い、

エアーブローで埃を飛ばしたら、

アルミ素地が露出している箇所にプライマーを塗布します。

パッドを固定するシャフトピンを差し込む内側にも塗ります。

ブレンボロゴ部分を大まかな感じでマスキングし、全体にベースコートの黒を塗布します。

ベースコートが乾いたらクリアーを塗りたくない箇所(塗膜を厚くしたくない部分)をマスキングします。ボルト取り付け部とシャフトを通す穴の内側ですね。

最後にブレンボロゴ凸部にもベースコートの黒を塗布します。途中大まかにマスキングをしたのはここで無用に塗膜の厚みをつけたくなかったからですね(別にマスキングしなくても大丈夫なのですが多少の手間で仕上がりが良くなるならやらない手は無いです)。

凸部周りをマスキングし、

シンナーとペーパー掛けで凸部の黒を取り除き、下地の赤を露出させます。

ちなみにプラモデルなどではそれぞれ違うタイプの塗料を使ってこれを行ったりしますが(ラッカー+エナメル(フタル酸)など)、常に屋外で雨・風・熱・紫外線を数年~数十年浴び続ける環境での使用=自動車部品でそういった塗装では持ちませんから、今回行っている物も含め自動車ボディの塗装と同様の内容となっています。

その後細かい箇所を修正したら、

マスキングを剥がし、タッククロス(粘着剤が塗布された不織布)で拭きあげ、エアーブローで埃を飛ばします。

こちらの裏面のロゴはそのまま黒で塗ります。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

2コート目のクリアーを塗ったらマスキングを剥がしておきます。フチに溜まったクリアーがそのまま固まって段差にならないようにですね。

ちなみにブレンボのキャリパーの場合、今回のような2輪車用よりも、サイズの大きい4輪車用の方が費用は低かったりします。普段はメンチカツしか作らないお店でコロッケを作るとすると、同じ揚げ物なので出来ない事は無いですがいつもとやり方が全然違うのと同じような感じですね。しかも4新車用のキャリパーは今回のように分割して塗るような事はまず無いですし。

裏側のブレンボロゴは出っ張りが浅いのでこちらを塗り分けるのは物理的に難しいかと思います。どうしてもという場合は削り落としてしまい、新たにマスキングで塗装する方法になるかと思います。

アルマイトは塗装とは比べ物にならないくらい強い被膜ですが、逆にそのままでは塗装は密着しないので、それを部分的に残しつつ塗装をするのは手間は掛かりますね。この時などは地獄のような作業でした…。

この後は一晩自然乾燥させ、後日再び60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ドゥカティブレンボキャリパー 下塗り

先日お預かりしておりましたドゥカティ純正のリヤブレンボキャリパーです。タイミング的にはまだ早いのですが、別件でリヤキャリパーのみ塗装する案件があって、それ単体での作業だと採算が合わない所がありますから、今回一緒にこちを合わせて合計4点として並行して作業をしています。ブレンボキャリパーは個人の方からと同じくらいの頻度で業者さんからも御依頼があるので年中塗っている感じです。

尚、現状はアルマイト被膜があるのでこのままでは塗装は十分に密着しませんから、まずはサンドブラストを行う必要があり、ただしそれを当てたくない箇所もあるので、その為のマスキングシートを作製します。

各部サイズを測ってデータを作製→カッティングプロッターでマスキングシートをカットしますします。

この様な感じで、最後まで塗装をしない箇所(アルマイトを残したい部分)にマスキングを行います。

ブラストボックスに入れ、

サンドブラストを行いました。

ここでは特段アルマイト被膜を完全に削り取る必要は無く、要は素地を荒らして被塗面積を広げ、アンカー効果を期待してこの後に塗装するプライマーの密着性を高めます。

マスキングを剥がし、よく脱脂清掃を行います。

ボルト取り付け面(当たり面)は薄膜のプライマーとベースコートの黒のみにするので、

今回行う下塗りではその箇所をマスキングします。

まずはプライマーを塗布します。

今回はブレンボの凸状ロゴマーク(表側のみ)を赤で、キャリパー本体は黒で承っています。

赤色については、見本としてお預かりしたフロントキャリパーのbremboのロゴを参考にして似たような感じの赤を作製しました。比較的オレンジ寄りの赤ですね。

使用したのはこの3原色で、左から薄い黒(微調整用として顔料含有量が1/10)、鮮やかな赤、オレンジとなります。

キャリパー表側のブレンボロゴ周りに、先ほどの赤を塗布します。

凸部の塗り分けはマスキングによる方法か、または2回に分けて行うかの2通りがありますが、今回はザラザラとした梨地を平滑にする作業も承っていますので、それにも対応出来る後者を選択する事にしました。

続けて全体にクリアーをコートします。所謂ウェットオンウェットですね。

今回とはちがう、一回の塗装で終わらせる方法=凸部(凹み部)をマスキングで塗り分ける方法もありますが(その方が効率的でコストを落とせます)、今回は梨地のザラザラを平滑にする為の作業と凸部の塗り分けを一度に行うこの方法で仕上がりとコストを両立しています。

尚、今回はキャリパー一個分なのでこの方法が適用出来ていますが、これが4輪車一台分となると作業時間も費用も相当なものになるので、その都度トータルで良い方法を選ぶようにしています。

この塗は通常通り60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、再度全体を足付け処理、同じようにプライマー→ベースコート(黒)→クリアーコートの本塗りを行います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

Z33ブレンボキャリパー塗装&OH承ってます

先日到着しておりました日産フェアレディZ33純正ブレンボキャリパー一式です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容はキャリパー本体を日産純正色のKADに、

bremboのロゴは「黒」 で、

またクリアーは「艶消し仕上げ」で承っています。

同じ様な内容で以前施工した時の画像がありますのでそちらを紹介します。

こちらはいつもの業者さんからご依頼頂いたランエボ用のブレーキキャリパーです。

ちなみに以前も紹介していますが、こちらのショップさんからはこれまで数十セットのブレンボキャリパーの塗装をご依頼頂いていて、途中「うちで塗装した物で何かしらトラブルが出た事はありませんか?」と聞いたところ、サーキットでのタイムアタックで使っても全く問題無いとお墨付きを頂いています。

また今回はオーバーホールも承っています。必要な部品はオーナー様自らご用意頂きました(部品持ち込みはOKです)。

尚、オーバーホールと下地処理(サンドブラスト)についてはいつものブレーキ屋さんへお願いします。以前当店が間借りしていた知人の自動車修理工場に、同じような感じでブレーキキャリパーを専門に扱っていた方ですね。

ロゴの形状については現状のままで、サイズも同じにと承っています。フロントは横幅80ミリ、

リヤは40mmですね。ランエボのブレンボは54mmなのでこちらはかなり小さいです。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!