スバルエンブレム&シフトノブパネル塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたスバル純正エンブレムのアクリルプレート前後とシフトノブカバーパネルの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はこの様な状態で、先ほどの画像からするとエンブレムは余り大きな変化は感じられませんが、

今回ご指定頂いた塗色=クロマフレアカラーは光の当たり方で色相が大きく変化する為、ちょっと角度を変えるだけで全く違う色に見えたりします。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

アクリルプレートは紫外線によるクラック防止の為に表面にもクリアー塗装を行っています。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

今回の塗色は日本ペイントのマジョーラ 「アンドロメダⅡ」に使用されているクロマフレア顔料の原色を使用しています。

正面が青で斜めが紫に、

さらに角度を変えるとマゼンタ味の赤からオレンジ→ゴールドに変化します。

動画も撮影したので紹介します。

現在使用しているクロマフレア系のカラーは、今回の本物のクロマフレア顔料と、それと同程度の性能を持つ他メーカーの顔料(コスト的には本物と同じなので材料費が必要)、さらにはクロマフレア風でも比較的安価な顔料(材料費が不要)の3種類程度を使い別けています。例えば「深みのあるグリーン系のクロマフレアカラー」となると正規の米JDSU社「ChromaFlair」にはありませんから、別メーカーの顔料を使わざるを得ない、といった感じです。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

スバルエンブレム&シルトノブカバー本塗り

先日クリアーの下塗りを行っておいたスバル純正エンブレム前後です。通常であれば60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させていますが、今回は常温で硬化するタイプのスタンドックスK9600エクストリームプラスクリアーを使っているので、そのまま作業を行ないます。ちなみに通常は熱を入れないまま塗装を行うと「チヂレ」が発生して最初からやり直しになってしまうので、慣れるまでは結構怖いです。

平面は#1300相当の布状研磨副資材(アシレックスオレンジ)で研磨し、凹んだ六連星部分はナイロンブラシとウォッシュコンパウンドを使って足付け処理を行います。

手で持って塗れるよう芯棒に固定し、台にセットします。

よく脱脂清掃を行います。

既にクリアーが塗られているのでここでプラスチックプライマーを塗る必要はありません。

シルトノブパネルも同じくクリアーで下塗りしてあるのでプラスチックプライマーの塗装は必要ありません。凹んだ箇所は研いで平滑にしておきました。

シフトノブカバーには、最初にアンダーカラーとしてベースコートの黒を塗布します。

スバルのエンブレムは反対側から見るので、黒では無く先にクロマフレアカラー=マジョーラアンドロメダⅡに該当する色を塗布します。分類としてはパールに入るのでこれ単体では隠蔽は出来ませんから、この時点では反対側に貼ったマスキングテープの色味が影響されてしまいます。

なのでクロマフレアカラーがしっかり塗られているかの目安として、黒に塗ったアクリル板に同じ膜厚(コート数)だけ同じように塗って色味の確認をします。ただ今回はシフトノブカバーも一緒に塗っているので実は不要だったんですよね。

クロマフレアカラーは合計4コート塗りました。特注で作って貰っているスタンドックス仕様(MIX599)のこれは、マジョーラに比べると含有量が多いように見受けられ(マジョーラの樹脂に対して顔料がどれくらいの割合なのかは不明なので言い切れません)、なのでそれに比べるとコート数は少なくて済みます。

下色=アンダーカラーの黒を塗った上に当店規定のクロマフレア顔料=CF-ANDⅡを4コート程塗った状態です。

1色(一種類)の顔料でここまで色相の変化を得られるのは本当に面白いですよね。

エンブレムの方は逆の順番で、クロマフレア顔料の後にベースコートの黒を塗布します。

裏側なのでこれで終了でも構わないのですが、2K型の塗料(2Komponente) はクリアー中のハードナーがベースコートに浸透する事によって起こる化学反応(イソシアネート基(−N=C=O)と水酸基(−OH)が反応して生成する−NH−CO−O−の構造)によって塗膜が形成される為、この後クリアーも塗るようにします。

ちょっと専門的な内容=スタンドックスユーザーにしか判らない話になりますが、最初に下塗りとして使った常温硬化型K9600クリアーの場合、溶剤型ベースコートでMSハードナーを20%添加する事が必須となっていますが(HSハードナーの場合は15%、VOCハードナーの場合は10%)、この理由としては、クリアー中のハードナー(この場合エクストリーム専用ハードナー4570~4590)が溶剤型ベースコートの芯までしっかり浸透しない事による物ですね。尚、水性ベースコートの場合はそもそもビスコシティアジャスターを20%添加する事が必須なのでわざわざこの説明は不要という訳です。なので溶剤型ベースコートを使っている当店としては、一見便利なK9600を使う場面は限られているという訳です。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

スバルエンブレムの裏側にも塗ります。

このクリアー中のハードナーがベースコート=クロマフレアカラー層→黒色まで浸透して一つの塗膜を形成する訳です。

それにしても玉虫色とはよく言った物で、ちょっと角度が変わるだけで色相が大きく変化します。

ちなみにクロマフレア顔料は材料自体が高いので(0.9キロで15万円くらい)、3コート塗装割増とは別に材料費も必要となります。

尚、クロマフレアに似ていても実際にはそうでは無い顔料=クロマフレア風カラーであればそこまで材料費は高くないので追加費用は必要ありません。

模型界隈の塗装ではこれらを総称して「マジョーラ」と呼んでいたりしますが、それは日本ペイントが販売している商品名であって、他にはCROMAX(旧DUPONT)であれば「クロマリュージョンカラー」といった製品があります。これらに使われている原料(顔料)が米JDSU社のクロマフレア顔料「ChromaFlair」という訳です。この辺についてはこちらの記事で紹介していますので宜しければご参照くださいませ。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スバルエンブレム&シルトノブカバー下準備

先日お預かりしておりましたスバル純正エンブレム前後と、シフトの部カバーパネルの合計3点です。

シフトカバーは塗装では無く樹脂素地の状態で、ただよく見ると一部にハジキのような小さな凹みがあるのを見つけました。

裏側を見てみると射出成型時の注口がそこにあたるようで、恐らくは冷却時に樹脂が収縮するヒケが発生していた物と思われます。

この位の凹みであればスポットパテで対応したりしますが、今回はエンブレムでクリアーの下塗りを行うのでそちらと一緒にクリアーを塗る事にしました。。

エンブレムは裏側からの塗装で承っていますので、既存の青い被膜を削り落とします。

最初は#120→#180→#240のダブルアクションミニサンダーで粗研ぎをし、その後スポンジパッドを使って#320→#400の手研ぎで、

さらにその後水研ぎ#600→#800でペーパー目を均します。

凹んだ六連星の部分はペーパーでは足付けがし難いので、ナイロンブラシとウォッシュコンパウンドを使って処理します。

下地処理が終わりました。

その後表面をマスキングし、芯棒に固定して台にセットします。

よく脱脂清掃し、プラスチックプライマーを塗布します。

シフトカバーも#800相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン)で足付け処理をしています。こちらも樹脂素地なのでプラスチックプライマーを塗布しておきます。

続けてクリアーを塗りました。

アクリル樹脂で特にスバルのエンブレムは溶剤による割れ=ソルベントクラックが起きやすいので、一旦クリアーを塗って下地を作っておくようにしています。手間は掛かりますがかなりの確率でリスクを減らせます。

またクリアーは少し前に導入した常温1時間程で硬化するタイプ=スタンドックスK9600エクストリームプラスクリアーを使う事でランニングコストを下げています(ただ材料費の方が高くついているような気もしますが…)。

若干凹みは残りましたが筆挿しする程では無いので、完全硬化後に研いで平滑にしておくようにします。

次はいよいよ本塗りですね。マジョーラアンドロメダⅡに使われているクロマフレアカラーです。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スバルエンブレム&シルトノブカバー塗装承ってます

先日到着しておりましたスバル純正エンブレム前後と、シフトの部カバーパネルの合計3点です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容としては既存の青い背面を削り落とし、

これを新たにアンドロメダⅡに該当するクロマフレア顔料=当店規定のCF=AND2への塗装で承っています。メッキの六連星何もせずそのままで、表面にはクリアーのみを塗装します。

作業内容としては、裏側からこの青い被膜を削り落とし、クロマフレアのパール層を塗装→カラーベースの黒を塗装→クリアーコートとなります。

CF=ANDⅡの塗色についても紹介しますね。

こちらが今回ご依頼頂いている塗色=CF=ANDⅡで、「CF」はChromaFlairの略で、「ANDⅡ」はアンドロメダⅡの意味となります。「アンドロメダⅡ」はニッペ(日本ペイント)の商標となっていて、呼び名としてはこれが最も世間一般的に広まっているので分かり易くこうしています。

このアンドロメダⅡにも採用されているのが米JDSU社のクロマフレア顔料=「ChromaFlair」で、通常これを単体で入手する事は出来ないのですが(メーカーとの販売契約が必要です)、代理店の方に交渉してSTANDOXのベースコート用樹脂(MIX599)塗料を用意し、それに本物のクロマフレア顔料を添加して貰う事で既存のスタンドックス塗装システムとしてマジョーラカラーを再現できるようになりました。

以下のページで詳しく紹介していますので宜しければご参照くださいませ。

STANDOX+クロマフレア

また他のマイクの画像はこちらのページからご覧いただけます。

ちなみにこのクロマフレア顔料に似せた塗料も多く存在していて、それを「マジョーラ」と言い切ってしまうのは厳密には(というか完全に)間違いでありますので、当店でそれらを使う場合は「クロマフレア風」や、本物を含めて紹介する際は「クロマフレア系」と記載するようにしています。

以前個人的な趣味で塗装したスバルエンブレムがありますのでそちらを紹介しますね。

この時はメッキの枠と六連星にもクロマフロア系の塗料を採用しています。

先ほどの画像と同じ物ですが、見る角度によって色が大きく変わるのが判るかと思います。

 

 

動画も撮影していました。この時は枠は黒かったようです。

こちらのシフトカバーも同じくCF=ANDⅡへの塗装で承っています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!