スバルエンブレム(裏赤)塗装 完成

先日本塗りを終えていたスバルレガシイBL前期型純正エンブレムです。今回は常温硬化タイプのスタンドックスVOCエクストリームプラスクリアーを使ったので熱入れは行わず、そのまま完成となります。塗装後は必ず熱を入れるという工程で慣れてきた身としてはどうしても不安ですが、普通のクリアーより締まりきりが速く塗膜も固くなるので(とても磨き難くなります)ご安心くださいませ。

メッキ枠を塗らない場合にはアクリルプレートのみお預かりが基本ですが、今回は有料で両面テープの作成も承りましたので、それを貼りつけて元の通りにしておきます。

そして完成です。お待たせしました!

最初の状態も紹介します。

元々はこの様な状態で、

背面にあったキャンディーブルーの被膜を削り落とし

透過性の赤+シルバーメタリックの3コートキャンディーレッドに塗装を施しました。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとVOCエクストリームプラスクリアーの仕様となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

表側からの塗膜構成としては、


・VOCエクストリームプラスクリアー
・プラスチックプライマー
・アクリル樹脂(プレート)
・プラスチックプライマー
・レッドキャンディー
・クリスタルクリアー
・粗目シルバーメタリック(MIX598)
・リフレックスシルバー(LA7W)
・クリスタルクリアー


といった感じになっています。もっと工程を省こうと思えば出来ない事は無いのですが、仕上がりが運次第みたいな所になってしまうので、任意保険を何重にも掛けたような方法としています。趣味でやるなら(自分の物なら)それでも良いのですが、100個塗って100個を理想に近い仕上がりにしようと思うとどうしてもやれる事はやっておかないとという考え方になってしまうんですよね。

同じ塗装屋さんなら「そこまでやったら凄い金額になってしまうのでは・・・」と思うかも知れませんが(実際まともに考えると凄い金額になってしまいます)、極力お預かりする期間(納期)を長めにし、他のご依頼品と一緒に作業をする事でコストを下げています。マックポテトを毎回オーダーが入る毎に一人分を作っていたら大変な事になりますが、予め一度に大量に揚げておくのと同じような感じですね。

シンプルですが非常にスマートで格好良いと思います。

少し日陰の方において光源を狭めるとキャンディーカラー特有の深みをさらに強く感じられます。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ちなみにこちらが今回並行して塗装~制作していた色見本キーホルダーです。

枠の部分には今回エンブレムに塗装した物と同じメタリックキャンディーレッドを施し、色相環の部分はミラーアクリルにキャンディーカラーだけを塗装した物となります。

ちなみに色見本キーホルダーに使用している赤は、厳密には今回スバルエンブレムに塗った赤とは違います。一緒に塗ってますがわざわざ変えていて、前者の方は発色がより良い赤を、後者の方は耐候性を重視した赤を採用しています。マイクを塗る場合も使用(と保管)は室内が前提なので、同じ理由から前者の赤(具体的にはハウスオブカラーのKK-11をSTANDOX MIX599に添加)を採用しています。

背板にはヘッドカバー等に塗装する結晶塗装を採用していています。

こちらは趣味として作成しているので数が作れませんが、ある程度の数が出来たらウェブショップに出品したり、来月出展するデザインフェスタなどで販売を行ったりしています。それこそ本業から考えると採算性度外視な所がありますが、今のプレッシャーの高い塗装が出来なくなった時でも仕事として塗装を続けていけるよう、今のうちに色々と挑戦するようにしています。これなら今のような設備ではなくても出来そうですしね。

スバルエンブレム(裏赤)本塗り

先日裏側のシルバーを塗装しておいたスバルレガシイBL前期型純正エンブレムです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

このまま完成でも良いのですが、今回は紫外線による劣化(細かいひび割れ)防止の為、アクリルプレート表側へのクリアー塗装も承りました。

表面を#800→#1300の布状研磨副資材(アシレックスレモン) で足付け処理を行いました。

よく脱脂清掃後、プラスチックプライマーを塗ったら本塗り開始です。

今回はこちらのエンブレム単体での本塗りだったので、クリアーは常温で硬化するタイプのスタンドックスVOCエクストリームプラス(K9600)を使用しました。一年前くらいから本格的に導入しているクリアーですね。

グレードとしてはクリスタルクリアーよりも上位ですのでご安心くださいませ(材料費もこちらの方が高いです)。

エクストリームプラスはとにかく硬化が速いので使い勝手が良いのですが、ベースコートにハードナーを添加しなければならない為、使える場面は限られるんですよね。

この後は熱を入れなくても常温(20℃)で完全硬化するので、少し寝かした後に組付けをしたら完成となります。午前中に塗ってそのまま午後には磨き作業→出庫とか出来るのは凄いですよね。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スバルエンブレム(裏赤)本塗り

先日下準備を行っていたスバルレガシイBL前期型純正エンブレムです。既存の青い被膜を剥がし、クリアーを下塗り、その後足付け処理をしてあります。

アクリル樹脂(PMMA)にはプラスチックプライマーの塗装が必須ですが、それは既に下塗りクリアーの前に塗ってあるのでここでは必要ありません。

よく脱脂清掃し、エアーブローで埃を飛ばしたら、

透過性の赤=レッドキャンディーを塗布します。

テールランプの場合と同様、一度に塗らないで4コート程に分けて塗装を行います。

マスキングを剥がして色具合を確認します。

この状態だとどれくらいの濃さになっているのか判らないので、

シルバーメタリック塗装の代わりに反射フィルムを当てて確認します。

問題無ければこのままシルバーを塗装するのですが、

今回はここでクリアーを塗って一旦完了とします。というのも、少し前に塗った趣味で作っている色見本キーホルダーのマゼンタキャンディーが、同じやり方でブリード(滲み)が発生してしまったので、このスバルのエンブレムでも同じことが起こる可能性があると思ったからです。

ただスバルのエンブレムでは今回のレッド以外でも色々なキャンディーカラーを試していて、その際連続してシルバーメタリックを塗ってもブリードが起こる事が無かったのですが、同じような事が起きてしまった以上、今後は防止策の為にここでも一旦クリアーを塗って対策をするようにします。任意保険を何重にも掛ける無用なオーバーコストでもあるのですが、知ってしまった以上はもう仕方ないですね。

ちなみにこちらがその趣味で作っている色見本キーホルダーの塗装で、塗装内容はスバルエンブレムと同じようにやっていても、何故かこちらはブリードが発生してしまいます。その後画像のようにキャンディーコート(ベースコート)を終わった後に一旦クリアーを塗って完全硬化させ、後日改めてシルバ塗装→クリアーを塗るようにして対策は出来ています。仕事では無い場面で対応が出来たのは幸いでした。

出来上がった色見本キーホルダはこのような感じとなります↓

元々は色の見本として作っていた物ですが、その後意匠性を高くしてアクセサリーとして楽しめるようにしました。各パーツは今回と同じくSTANDOXを使った塗装で、色相環の背板には黒の結晶塗装を採用しています。7月のデザフェスと、その後ある程度の数が出来たらウェブショップでも販売する予定です。

それではまた作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

レンズ等透過性塗装 下準備

先日お預かりしておりましたダイハツコンテの純正テールランプです。

今回は透過性の赤=レッドキャンディー系を纏めて本塗りする事にします。

こちらは先日裏側の被膜を削り落とし、クリアーの下塗りをしておいたスバルレガシィの純正エンブレムです。その後60℃40分の熱を5回以上掛けておきました(恒温器に入れておいたのでその都度一緒に熱を入れておきました。品質的に問題ありませんのでご安心くださいませ)。

そしてこちらは先日お預かりしておりましたトヨタ86の純正バックフォグです。

他にお待ちのスモーク関係は後日纏めて一緒に本塗りを行いますのでもう少々お待ちくださいませ。

コンテのテールランプは裏側が汚れているので先に洗浄しておきます。

養生をする前にしっかり水分を飛ばしておきます。

スバルのエンブレムは裏側に塗ったクリアーを研磨して足付け処理を行っておきます。

トヨタ86のバックフォグの塗装は久しぶりで、マスキング位置がどうなっていたのか過去の画像を探したら10年以上前の記事にありました!なるほどこちらに倣って位置決めを行おうと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スバルエンブレム(裏赤)下準備

先日お預かりしておりましたスバルレガシイBL前期型純正エンブレムです。作業のタイミングとしてはまだ早いのですが、今まで施工事例が無い物と言う事で検証を兼ねて先に裏側の被膜を剥がしておく事にしました。

参考までにこれまで行ってきた一般的なスバルエンブレムを紹介しますね。

通常であれば六連星の背景にはドット柄の模様になっていて、

裏側はこの様な青い被膜になっているのですが、

今回のこちらのエンブレムは裏側が黒いのです。この様な仕様は見た事が無かったのでどうなっているのか確認しておきたかったんですよね。

作業はいつものように#120→#180のダブルアクションサンダーで粗研ぎを行い、その後#180→#240→#320→#400の手研ぎでペーパー傷を均します。

今回は背景をキャンディーレッドで承っておりまして、元の青が残っていると非常に目立ってしまいますから、虱潰しにしっかり削り落としておきます。

このままだと傷が粗い(深い)ので、その後#600→#800の水研ぎでペーパー目を細かくし、

ペーパーが当たらない六連星の凹んだ部分はナイロンブラシとウォッシュコンパウンドで足付け処理を行います。

フチについた被膜もしっかり除去しておきます。

最後に光に当てて青い被膜が残っていないかしっかり確認しておきます。

その後よく清掃し、表面をマスキングして芯棒に固定します。

よく脱脂したらエアーブローをして埃を飛ばし、プラスチックプライマーを塗布します。

続けてクリアーを塗ります。こちらは本塗りの前の下塗りですね。いきなり赤(ベースコート)を塗るとアクリルに割れが生じる場合があるので一旦下地を作っておくような感じです。

この後は一晩自然乾燥させ、恒温器で保管しつつ他のご依頼品と一緒に熱を入れて硬化させておきます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!