セドリックグリルメッシュ塗装 完成

 大変お待たせしました!日産セドリック用グリルメッシュの塗装、本日完成となります。

パッと見の変化が判り難いので、大まかな作業内容の流れで紹介をさせて頂きますね。

 元々の塗装が割れて、金属素地から浮いてしまったような状態になっていたので、

溶剤槽に浸けて旧塗膜を剥離し、さらにサンドブラストで全体を一皮剥くようにして足付け処理を行いました。

その後「プライマー→サフェーサー→下塗りグレー」といった工程を行いましたが、それだけでは元のような状態まで膜厚が足りないと感じた為、

足付け処理を行い、もう一度クリアーを塗って膜厚を着けました。

 また今回は変則的な3コート塗装で、配合データも存在していなかった為、目調色により一から色を作製もしておきました。

 そして3コートグレーパール半艶クリアー仕上げで完成となります。

 3度の塗装で、純正と同様の肉厚感に出来たと思います。

 画像だと判り難いのですが、グレーの下地の上にホワイトパールが重なったような色味になっています。実物の方が色の見え方、元の色とも同じように見えますのでご安心下さいませ。

ちなみにこちらが表側になります。

 サンドブラストによる足付け処理と、軟化仕様にした塗膜で、今後経年で塗膜が割れたり剥がれたりするような事は無いと思います。

 こちらが裏側になります。

塗装面積自体は少ないのですが、多方向からスプレーしないと網目(の芯に)しっかり 塗膜が乗らない為、単に吊るしただけでは上手く塗れず、枠を作って固定出来るようにしました。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度も当店をご贔屓頂き誠に有難う御座いました!

セドリックグリルメッシュ 本塗り

先日二回目の下塗りを行っていた日産純正セドリック用グリルメッシュです。

ここまでの塗装には軟化剤を入れていて、その場合は通常よりも硬化(締まり切り)に時間が掛かり「チヂレ」のリスクが高まる為、強制乾燥には二度焼きを行っています(前回の下塗りも同様です)。

再びスコッチとナイロンブラシ&ウォッシュコンパウンドを使って足付け処理を行います。

前回と同様、汎用アングルと全ネジで作成した枠に番線で固定します。

こういった歪な形状の場合、隅々までウェスで拭くような脱脂作業は物理的に難しいので、脱脂作業は上から洗い流すようにシリコンオフ(脱脂用溶剤)を掛けて洗い流すようにして行います。

 まずは下色となるグレーを塗布します。

 調色を行ったのは旧塗膜を剥がす前で、どのような色だったかを覚えておく事は難しい為(と言うか不可能です)、予め色板を作製しています。塗料自体その時作った物なので間違いは無い筈なのですが、「本当にこんな色だったか・・・」と言う不安を無くす為ですね。

 そしてパールコートです。こちらも調色時に確認用の色板を用意してあるので、それに沿って塗装を重ねていきます。

 パール層は下地を透かして色を表現する為、見本を見ながら塗り過ぎに注意しながら塗装を行います。

 パールコートを終えたら最後に半艶クリアーを塗って本塗り完了です。

 半艶クリアーの場合もウェットに塗り込みます。

 こういった網を通常のスプレー塗装で行うのは結構面倒で、最初の1コート目は縦横×裏表、2コート目は斜め斜め×裏表と、スプレーガンに角度をつけて多方向から塗るようにしています。

 色見本にも半分ほどクリアー(半艶)を塗っておきました。

 その後徐々にクリアーの艶が消え、さらに数時間立つと艶具合が安定してきます。

ちなみに純正(新車時)の塗装はクリアーは塗っていない仕上げですが(パール層が剥き出しの2コート仕上げです)、今回は「カラーベース→パールベース→クリアー」といった3コート塗装になっています。

この後60℃40分程の熱を掛け、さらに数日寝かしたら完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

セドリックグリルメッシュ 下塗り(二度目)

 先日一度目の下塗りを行っておいたセドリックのフロントグリルメッシュです。

 現在までの工程としては、「旧塗膜剥離→サンドブラスト処理→プライマー塗装→サフェーサー塗装→クリアー塗装」となっていて、ただ最初の状態に比べるともう少し肉厚が欲しいと考え、もう一度下塗りを行う事にしました。

 ペーパーだと角だけが当たって下地が露出してしまう為、スコッチとナイロンブラシ&ウォッシュコンパウンドを使って足付け処理を行います。

 また前回下塗りを行った時に非常に不安定と感じた為、今回は固定をしっかりする事にしました。

 アングルと全ネジを使って枠を作り、そこに番線で固定します。

 これなら持って塗れますし、スプレーガンのエアーでクルクル回る事もありません。

 本来であればボルトで固定した方が安定はするのですが、やはり塗装(固定)の痕を極力残したく無いので細い針金を使うようにしています。

 こちらのメッシュグリルは固定穴が二カ所しかなく、また穴のあるステーの角度がメッシュグリルに対して垂直になっている為に番線での固定は難しく、代わりに真鍮棒を通して固定しています。

 よく脱脂して、下塗り開始です。

 ベースコートは塗らず、クリアーのみの塗装としています。

 通常だと塗り過ぎのような感じになっていますが、元々あった純正の塗装がドブ漬けされたような肉厚感のある仕上りだった為、それと同じような仕上りになるようにと二度塗りにしています。

塗料が入り難い個所も今回の二度塗りでしっかり塗る込めたと思います。

この後再び熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、もう一度足付け処理、そして次はいよいよ変則3コート塗装の本塗りとなります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

セドリックグリルメッシュ 下塗り

 先日旧塗膜の剥離を行っていたセドリックのグリルメッシュです。

現状は金属が光っているような状態で、これにプライマーを塗っても十分には密着しませんから、細部までの足付け処理としてサンドブラストを行います。

 縦横裏表8方向からブラストを当てました。

 素地の表面が凸凹になり、この後塗装するプライマーの投錨効果(アンカー効果)が期待できます。

 その後シンナーで洗い流すように洗浄し、直ぐにプライマーを塗ります。

 まずは置いた状態で、片面ずつ隅々までプライマーを塗布します。

 その後は針金を通して吊るし、

 サフェ―サーを塗布します。

 サフェーサーは当初ウェットオンウェット用のノンサンディングプライマー(サフェーサー)を使う予定だったのですが、今回軟化剤を入れたかったので、いつも通りのシステムフィラー(どちらもSTANDOX製品)を使う事にしました。

ノンサンディングプライマー(サフェーサー)では軟化仕様にした記憶が無く、またマニュアルを見てもそれらしい記述が無かったので念の為止めておいたという次第です。

ちなみに色が濃いのは2Kエナメルの黒(ワンコートソリッド用塗料)も若干混ぜているからで、ちょっと専門的な事になりますが、この塗装の内容は「システムフィラー+VOC2Kエナメル黒+ソフトナーニュー+ハードナー」となっています。

 さらにその後、同じく軟化仕様にしたクリアーを塗りました。

 サフェーサーに色を着けたのは見た目を判り易くする為だけで、素地が白だと細かい個所が判り難いのでグレーにしているだけです。クリアーの前に色(ベースコート)を入れるか、もしくはクリアーでは無く1コートソリッド(色の着いたクリアーのような物)を塗るという方法もありますが、今回は工程も省けて機能性も高められるこの方法にしたという訳です。

なぜこんな面倒な事をしているかと言うと、元々あった塗膜は恐らくドブ漬けで塗られていて、普通にスプレーで塗っただけではあの厚みを表現が出来なく(かといって当方がドブ漬けをするのはあり得なく)、それの再現の為に十分な膜厚を充填出来るようこのような工程にしています。

クリアーはレベリングが良く、且耐タレ性能も高い「クリスタルクリアー」を使い、さらにシンナーは規定の15%希釈を5%に減らしてわざとボッテリした仕上りになるようにしました。

が、やはりスプレーコートだけではまだちょっと足りなく(それでもウェットで8コート塗ってます)、この後一旦熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、再び全体を足付け処理してもう一度下塗りクリアーを塗ろうと思います。

本塗りでは少し特殊な3コート塗装で、またそれは半艶クリアー仕上げなのでそこで膜厚を着けるような塗装をするつもりは無く、なので下塗りでしっかり下地を作っておきたいと思った次第です。

ちなみに一度の塗装で塗膜を厚くし過ぎるとトラブルが生じる恐れがある為(ブリスターやクラック等)、どちらにしろこの辺で一旦熱を掛けて一塗膜として完成させる必要がある訳で、またこういった塗膜が厚くなってもワイヤーメッシュの動き(歪)に追随するよう軟化性を持たせたと言う訳です。ちょっとややこしくてすいません。

それではまた作業進行しましたら紹介をさせて頂きますね。少し予定よりも長くなりますが、どうぞもう少々お待ち下さいませ!

旧塗膜剥離作業

 先日調色作業を行っていたセドリックのグリルメッシュです。

その後溶剤槽に浸け込み、強い力を掛けないようワイヤーブラシで擦って既存の塗膜を剥がしました。この後はサンドブラスト処理を行います。

こちらは先日お預りしておりましたR31スカイラインのヘッドカバーで、やはり同じように溶剤槽に浸け込んでおき、ワイヤーブラシで擦って既存の塗膜を剥がしてあります。この後多少ペーパーでサンディングし、リン酸処理を行う予定です。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!