R31スカイラインヘッドカバー塗装 完成

 大変お待たせしました!日産スカイラインR31のエンジンヘッドカバー塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

既存の塗膜は比較的しっかりと残っていたのですが、小豆色に色褪せてしまったような感じでした。

腐食は出ていなかったので素地調整はリン酸処理のみで、またアルミ素地もツルンとした仕上りだったので今回はサフェや二度塗り無しで、プライマーを塗ってそのまま直接上塗りを行う内容で承りました。

 色はカラーベース(下色)をマツダのソウルレッドプレミアムメタリック(カラーコード:41V)で、

 その上にキャンディーレッドとキャンディーピンクを5:1の割合で混ぜて塗っています。

 いつものキャンディーレッドより少し青味を増した感じにしています。

 クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーで承りました(艶あり仕上げの場合はオプションで変更可能です)。

 反対側に向けて室内で撮影してみました。

 ホースパイプはメッキ亜鉛メッキが剥がれて余り綺麗では無かったのでプライマー塗布後に艶消し黒(ベースコートの黒のみ)を塗装しています。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度もご贔屓頂き有難う御座いました!

R31スカイラインヘッドカバー 本塗り

 先日旧塗膜の剥離を終えていた、日産R31スカイラインのヘッドカバーです。

打痕や深い傷は取りきれませんが、浅い傷や出っ張った個所などはサンダーや手研ぎである程度削っておきます。

 その後リン酸処理を行い、よく洗浄して感想させたらネジ穴をマスキングし、台にセットして本塗り開始です。

通常は「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」、もしくは「二度塗り」といった方法で行いますが、今回は比較的ツルツルとした素地なのでこのまま上塗りまで一気に行います。

 まずは全体にプライマーを塗布し、

 ホースパイプ部をベースコートの黒で塗装しました。

ホースパイプ部については状態が良ければそのままで、腐食や亜鉛メッキが剥がれている場合には今回のようにプライマーを塗ってしまうようにしています。

ただしプライマーのままだと格好悪いですし、かといって本体と一緒に塗ると何か野暮ったい気がするので艶消しの黒にしています。

 ホースパイプ部の黒が乾燥したらマスキングをし、全体を軽くサンディングします。プライマー塗装時についたゴミの頭を撥ねる程度ですね。

 そしてカラーベースの塗装です。

こちらはマツダの「ソウルレッドプレミアムメタリック」(カラーコード:41V)の配合データそのままで、ただし今回からよりメタリック(MIX891)が多く含まれるデータに移行しました。配合データを見る上で、こちらの方が明るさ(輝き感)が強くなるのではと思ったからです。

 また今回はその上に塗るキャンディーカラー(ベースコート)もいつもと少し変えています。

通常はテールランプをレッドテール化する時に使うキャンディーカラーそのままですが、今回はそれに青味のあるピンク系のキャンディーカラーを20%足しました。「レッド:ピンク」=「10:2」としています。

 キャンディーカラーはベースクリアー(樹脂のみ)に混ぜて使い、3コートに分けて塗装します。

尚、ベースコートは「カラーベース+キャンディーカラー」で合計6コートとなり、ここまでのコート数(膜厚)になるとクリアー中の硬化剤が下まで浸透(そして反応)しない恐れがある為、今回のような場合にはベースコートにも直接硬化剤を入れて対応します。

 そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。

 クリアーは高品位なタイプのSTANDOXクリスタルクリアーとなります。

 この後一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させます。

また今回はデータに無い色なので色見本も残しておきました。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

旧塗膜剥離作業

 先日調色作業を行っていたセドリックのグリルメッシュです。

その後溶剤槽に浸け込み、強い力を掛けないようワイヤーブラシで擦って既存の塗膜を剥がしました。この後はサンドブラスト処理を行います。

こちらは先日お預りしておりましたR31スカイラインのヘッドカバーで、やはり同じように溶剤槽に浸け込んでおき、ワイヤーブラシで擦って既存の塗膜を剥がしてあります。この後多少ペーパーでサンディングし、リン酸処理を行う予定です。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

溶剤槽浸け置き剥離

 先日調色作業を終えて、旧塗膜を剥離する為に溶剤槽に浸けておいたセドリックのグリルメッシュです。あれから二週間程浸け置きしておきました。

 やはりと言うか膜厚が非常に厚い為、既存の塗膜は殆ど剥がれていません。よく見ると塗膜の途中に雫状の垂れた跡があるので、相当粘度の高い塗料にドブ漬けで膜厚を着けているようです。

こういう場合は一ヶ月置いても余り変化は見られない筈なので、塗装が剥がれ易いようきっかけを作ってあげる必要があります。

 ただしサンダーなどを使うと網の形が変形してしまう事、またワイヤーブラシ程度では刃が立ちませんので、今回は少し特殊なスクレーパーを使います。

 先端は一般的なカミソリでは無く、少し厚みのある超硬刃がついています。

 以前自転車フレームの劣化して固まったステッカーを剥がす為に買いましたが、刃が強過ぎる為にアルミ素材には向かなく、その後は殆ど使っていませんでした。スウェーデンのバーコ社の物です。

 塗装を剥がすというよりかは「切れ目を作る」と言うような感じで、全体に軽く刃を当てるようにして削ります。

 素地が見えればそこには塗膜の断面が出来る為、ここからシンナーが浸透して塗膜を剥がれ易くしてくれます。

完全に剥がれるまでにはもう少し時間が掛かりそうですが、とにかく形を崩さないよう注意して作業しておりますので、どうかもう暫くお待ち頂ければと思います。

そしてR31スカイラインのヘッドカバーです。こちらはアルカリ洗浄槽の浸け置きで油汚れを洗浄した後、先ほどのセドリックメッシュグリルと共に溶剤槽に浸けておきました。

画像だとしっかりと塗装が残っているように見えますが、大分ふやけて来ているのでもう少し浸けておけば綺麗に取れてくれると思います。この後ワイヤーブラシである程度塗装を剥がし、再び廃溶剤を貯めたタンクに沈めておきました。

それではまた作業進行しましたら紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

R31スカイラインヘッドカバー塗装承ってます

 先日到着しておりました日産R31スカイラインのエンジンヘッドカバーです。この度もご贔屓頂き有難う御座います!

ご依頼内容としては既存の旧塗膜を剥離し、少し青味掛かったキャンディーレッド(ワインレッド)への塗装で承っています。

以前RB26エンジンを塗装した施工画像がありますので参考にそちらを紹介させて頂きますね。

RB26エンジンパーツ一式塗装 完成

この時の塗色は、マツダのソウルレッドプレミアムメタリック(41V)の下色を使用し、その上にキャンディーカラーのレッドを塗り重ねていますが、今回はこれよりも少し青味のある赤にしまうので、上に重ねるキャンディーレッドを少し調整して挑もうと思っております。

素地のアルミは比較的平滑になっていますので(梨地では無いので)、今回は旧塗膜を剥離した後にサフェーサーの塗装&研磨などは行わず、プライマーのみ塗ってそのまま上塗りを行う予定です。腐食も出ていないので素地調整はリン酸処理のみで想定しております。

尚こちらのオーナー様からは以前プラグカバーを黒の結晶塗装で御依頼を頂いておりまして、今回の部品はそれの両側に装着される部品となります。参考画像を頂いておりますのでそちらも紹介をさせて頂きますね。

真ん中にあるNISSANのプレートを以前結晶塗装の黒でご依頼を頂いておりました。

R31スカイラインテールランプ スモーク塗装 完成

またその後、こちらの純正テールランプのスモーク塗装もご依頼頂いております。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!