ゼンハイザーe935マイク Wパール&ピンクロゴ塗装 完成

 大変お待たせしました!ゼンハイザーe935のボーカルマイク塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々はいつもの黒系艶消し状態で(クリアーは塗ってありません)、

事前にお貸出した色見本帳からご希望の塗色(ホンダプレミアムホワイトパール:NH-624P)をご指定頂き、

またロゴの色に関しては同梱して頂いた印刷のピンクに合わせて色を選びました。

ピンクに関しては丁度当店規定の色見本を作成していた所だったので、まずそれを作ってから近似色を選ぶと言う方法にしました。詳しくは以下の記事で紹介しておりますので宜しければご参照下さい。

ゼンハイザーマイク ロゴ入れピンク色確認

 ベースカラーは単なる白では無くパールになっているのが判ると思います。

ロゴを入れた個所は多少塗膜の段差が付くため、今回はペーパーを当てて軽く研いでから磨き処理を行って平滑に仕上げています(ただしお任せコースでは基本そのままとなります)。

 裏側には同色のピンクでネームロゴを入れてあります。

 塗装(マスキング)で対応出来るのはこのくらいのサイズまでで、これ以下になるとデカールでの対応となります。ただしデカールではピンクを再現出来ませんので(関係者にはご協力感謝いたします)、今回はその辺も含めてデザインを決めて頂きました。

 クリアーは耐擦り傷性も高いクリスタルクリアーの仕様で、マイクのように直接塗膜に触れる物にはお勧めです。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ゼンハイザーe935マイク Wパール&ピンクロゴ 本塗り

先日お預かりしておりましたゼンハイザーe935のボーカルマイクです。

 本体は布状の研磨副資材(アシレックススカイ#320→レモン#800)で空研ぎの足付け処理を行い、こちらのグリルボールはメッシュの隙間にペーパーが入らないので繊維状の研磨材(スコッチ)とナイロンブラシにリキッドタイプの研磨剤(ウォッシュコンパウンド)を使って足付け処理を行います。

 マスキングを行い、台にセットして本塗り開始です。

 まずはカラーベースの白を塗ります。今回のベース色は3コートホワイトパールで、「カラーベース」「パールベース」それぞれ配合データから色を作成しています。

 パールベースを塗ってテープフリーになるまで自然乾燥を行ったら、予め用意しておいたマスキングシートを貼り付けます。

 ロゴのピンクは事前に色見本を作成していて、今度はその配合データを元に新たに色を作成します。

計量調色は目視による調色と違い「全く同じ色」が再現できる為、わざわざ塗料を残しておいたりする必要はありません。

今回の塗色の作成については以下の記事で紹介しておりますので宜しければご参照下さいませ。

ゼンハイザーマイク ロゴ入れピンク色確認

ロゴ入れが終わったら全体を綺麗なタッククロス(塗装専用の粘着質の着いた不織布)で拭きあげ、エアーブローをして埃を飛ばします。乾燥して静電気が発生する冬場はホコリが付き易い為、除電ガンを併用したりもします。

 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 ゼンハイザーのロゴはいつもの仕様として元々あったサイズよりも若干大きい70ミリに、

 その裏側に入れたネームは35ミリ幅となっています。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となっています。

この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、数日寝かしたら完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ゼンハイザーマイク ロゴ入れピンク色確認

 こちらはSTANDOXの塗料を使って艶有りと艶消し二種類の色見本を作成しているPRO_Fit色見本(仮)ですが、

先日お預かりしたマイクのロゴが丁度ピンク色でご指定を頂いていたので早速色を確認してみる事にしました。

 使用している原色は「ブリリアントレッド」(MIX576)で、それぞれ白の原色(MIX570)の含有量を変えた7種類を作成しています。

 見本とするのは紙に印刷されたピンクで、まずは艶消しの色板で確認します。ちなみに色板は割りピンで固定しているので着脱が可能です。

こちらは艶ありの色板で、マイクも同じく艶ありの仕上げになるのでこの方がイメージは沸き易いですね。

さらにベースカラーとなるホワイトパールとも並べて見くらべてみます。

こちらは先ほどの2種類の内の濃い方(7%含有)で、

こちらは薄い方(3%含有)です。

ピンクの色味が変わるだけ結構イメージが変わるのが判ると思います。

実物を見た感じとしては、見本の印刷されたピンクと最初に作ったイメージイラストにはこちらの薄い方(3%含有)が近い感じなのでこちらを採用しようと思います。

一応ご確認頂ければと思います。どうぞよろしくお願い致します。

ゼンハイザーe935 Wパール&ピンクロゴ塗装承ってます

 先日到着しておりましたゼンハイザーe935ボーカルマイクです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

同時期に同型のマイクが入っていますので判り易いようタイトル名に色と仕様を入れておきました。

 マイク本体の色はホンダ プレミアムホワイト(カラーコード:NH-624P)で、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーへの変更で承っています。

 予め入れるロゴや色などもご指定頂いておりましたのでイメージイラストも作成しておきました。

実は当初はもう少しロゴを小さくされたいといったご要望だったのですが、デカールへの印刷でピンクを表現するのは難しい為、今回は塗装で行う事を優先し、それにロゴのサイズを合わせて頂いた形となります。色々とお手数を頂き、またご理解も有難う御座います。

 ピンクに関してはマイクと一緒にプリントされた用紙を同梱して頂きましたので、早速それに近い色をPANTONEの色見本から探しておきました。上(画面左)から二番目の、GoeGuide32-2-1となります。

ただしこれらは印刷(染料)の為、ここから塗装(顔料)への変換を行います。もし間に合えばこの色相系でPRO_Fit色見本(仮)を作ってしまおうとも考えています。

PRO_Fit色見本(仮)についてはMIX859(青)が完成していて、現在はバイオレット系(MIX569)を作成中です。詳しくは以下の記事をご参考頂ければと思います。

http://pro-fit.ne.jp/wordpress2013/wordpress/2017/07/29/standox-mix859%E8%89%B2%E8%A6%8B%E6%9C%AC-%E5%AE%8C%E6%88%90/

 ちなみに塗装(顔料)関連でもピンク色の色見本はありますが、やはりと言うか今回のような淡いパステル系のピンクはありません。他にも色見本は多数ありますが、さすがに車体色や内装色でピンクはありませんでして…。

実は以前にもピンクの色見本は作ろうと思っていたのですが、PANTONEの色に合わせて一色ずつ配合データを作るという事は信じられないくらい大変な作業なのでその後止まっていました。まあ石膏に色を塗っている時点で色の正確性は疑問だったと言う事もありますが…。

なので今回はまず近い色相の物を見つけ、それをベースに前回作成したMIX859と同じく白を加えた色見本を7種類作成し、そこからPANTONE GoeGuide32-2-1に近い色を採用しようと思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!