HONDA H22A Engine cover

 ホンダのH22Aエンジンヘッドカバーです。純正の新品状態で、黒の結晶塗装が施されています。

 ホンダ系エンジンヘッドカバーの結晶塗装は比較的剥がれ易く(逆にシルバーに塗られている物は剥がれ難いです)、廃シンナーを再利用して貯めた溶剤槽に浸けておくと上記のように綺麗に塗膜が剥がれてくれます。剥離剤やサンドブラストは必要ありません。

 ただしそのまま塗装すると新車時と同じように塗膜が密着しませんので、化成処理の方法としてリン酸を使って素地調整を行いました。全体的に黒くムラっぽいのはリン酸によって不導体被膜が形成され、この後に塗装するプライマーの密着性を高めます。

 全体にプライマーを塗り、

 結晶塗装の青を塗り、140℃程の熱を掛けると結晶目が現れます。

 塗り方が悪いと結晶目にムラが出来てしまう為、凸文字部分などは全方向からスプレーするような感じで塗っています。

 その後凸文字部分を研磨して光らせて完成となります。

 凸部を研磨した個所へのクリアー筆塗りはサービスで承っております。お気軽にご用命くださいませ。

 プラグホールやボルト固定部は、腐食が出ていたりサンドブラスト処理を行った場合にはプライマーの塗装と艶消しの黒を薄膜で塗るようにしていますが、新品で綺麗な状態の物は今回のようにアルミ素地を残すようにしています。

 結晶目を近くで見るとこのような模様になっています。

そう言えば装着される車両はてっきりアコードかと思っていたのですが、どうやらその後の情報で4型プレリュードに装着されているらしいです。

HONDA H22Aヘッドカバー 結晶塗装 完成

honda18 こちらもお待たせしました!ホンダのH22Aなるヘッドカバーはブルーの結晶塗装で完成となります。明日以降で発送可能となります。

honda19 撮影したのは先ほど紹介したCB1300のヘッドカバーの後で、ただ段々と日が陰って来たので角度を変えて撮影しています。むしろこの方が彩度が綺麗に見えるのでCBの方もこうやって撮れば良かったんですよね。ただ面研した凸文字部分が反射し過ぎて写らないと言う・・・。

最初の状態も紹介させて頂きますね。

honda13純正の塗装は結晶塗装の黒で、ただホンダ系の結晶塗装は大抵の場合数年経ってペリペリと塗装が剥がれてしまうので、今回も全部剥がして一からやり直しています。ちなみにシルバーに塗られた塗装の方が剥がれ難い傾向にあるようです(私的見解です)。

honda21 既存の塗膜は溶剤浸け置きで綺麗に剥がれてくれたので今回サンドブラスト作業は行っておらず、そのお陰でプラグホールやボルト穴周りは元の綺麗なアルミ地をマスキングでそのまま残せています。ボルト部分は塗ってしまっても問題は無いのですが(元々塗ってある物の方が多いのでそれでオイルが漏れるとは考えられません)、残した方が見た目的に格好良いので単にそうしているだけです。

honda22一応こちらも室内で撮影した画像があるので、そちらはフェイスブックページの方でアップしたいと思います。出来ればそれぞれ内容を変えたいところですが、今のところそこまで手は回りませんでして・・・。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

HONDA H22Aヘッドカバー 結晶塗装 本塗り

honda_1 元々結晶塗装の黒が施されていたホンダのVTEC新品エンジンカバーですが、溶剤槽に浸け置きしておくとこんな感じで綺麗に塗膜が剥がれてくれます。ホンダの結晶塗装は比較的簡単に剥がれ易いので塗装屋としては助かります(ユーザーとしては困ると思いますが・・・)。

honda14 その後リン酸処理を行い、各部をマスキングします。サンドブラストを使わないで剥離が出来た場合はボルト穴やプラグホール周りの切削された綺麗なアルミ地がそのまま活かせるので、それらを残すようマスキングしています。

しかし何故か、凸文字のところだけがリン酸でやられて黒ずんでしまうと言う不思議な現象が・・・(表面処理と言うか切削する方法が違うのでしょうか)。

honda15 そしてプライマーを塗布します。ちなみに旧塗膜を剥離してから足付け処理はしていませんが、その代わりとしてリン酸処理を行っているので新品時の塗膜の様にペリペリと剥がれたりはしません(と言うかあれはプライマー塗ってないせいだと思いますが)。

ペーパーを掛ける足付け作業が物理的な方法だとすると、リン酸の場合は化学的に行う素地調整と言う訳ですね(所謂化成処理で、自動車ボディの製造時に行うのと同じです)。

honda17 そして結晶塗装の青を塗布し、熱を加えるとこんな感じに結晶目が出来上がります。マスキングで残したアルミ素地も格好良いですよね(着くと全く見えませんが・・・)。

honda16こちらは最後に凸文字を研磨して光らせ、最後にクリアーを筆で塗ったら完成予定となります。

ちなみにこのエンジンですが、車に詳しくない私からしたら単なるホンダのエンジンだと思ったのですが(すいません・・・)、フェイスブックページで表示されるリーチ数が異様に高く不思議に思ったのでちょっと調べてみたら、どうやらF3やスーパーツーリングカー用のベースエンジンとして採用されているようなエンジンで、「細部にまでホンダの技術が凝縮された」なんて事もウィキペディアで紹介されていました。全くの無知ですいません・・・。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ホンダヘッドカバー 結晶塗装承ってます

honda13先日到着しておりましたホンダH22Aなるエンジンのヘッドカバーです。アコードに搭載されているエンジンでしょうか?。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容はこちらを「結晶塗装の青」で部品は新品なのですが、ホンダヘッドカバーの結晶塗装は経年で剥がれるケースが殆どなので既存の塗膜は全部剥がしてからの塗装となります。いくら上に綺麗に塗っても一緒に剥がれたら嫌過ぎますからね。

ちなみにこれと似たような案件として、以前ホンダシティ用に搭載のシビックのヘッドカバーを塗装した時も今回と同じ様に新品部品の塗膜は全部剥がして塗りなおしています。宜しければ参考にどうぞ。

色味については以前施工したW124のヘッドカバーに塗った青をご希望で、参考までにそちらの画像も紹介しますね。

w12418 こんな感じのしっかりした青色でご指定承っております。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!