W124メルセデスベンツヘッドカバー 旧塗膜剥

先日お預かりしておりましたW124メルセデスベンツのヘッドカバーとインジェクションカバー(プラグカバー)です。その後アルカリ洗浄槽に浸け置きをしておきました。

プラグカバーの裏にはクッションモールが貼ってあるので、マイナスドライバーで糊面を切るようにして取り外します。

圧入されたオイルシールを取りはずし、裏側に着いていたバッフルプレートも取り外しました。

その後一か月程、溶剤槽に浸け置きをしておきました。

気温が低かったので中々剥がれてくれなかったのですが、先日の温かい日(20℃くらい)のお陰で分子運動が活発化され、いっきに剥離が進んでくれました。

ある程度の塗膜を剥がしておき、溶剤槽から取り出しました。

この型のヘッドカバーは裏側にも塗装が施されているので、そちらも完全に除去する必要があり少々厄介です。

その後ある程度の塗膜を除去しておきました。

この後はブラスト専門店にて作業をお願いする予定ですが、旧塗膜が残ったままだと弊害があるとの事なので、ある程度を除去しておくようにしています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

W124メルセデスベンツヘッドカバー等塗装承ってます

先日到着しておりましたW124メルセデスベンツのヘッドカバーとインジェクションカバー(プラグカバー)です。こちらのオーナー様は以前同車のテールランプ塗装や、ミラーカバー等の塗装でも当店をご利用頂いた方でして、この度もご贔屓頂き誠に有難うございます!

ぱっと見は状態の良い製品ですが、よく見ると下地の腐食で塗膜が膨らんでいるのが判ると思います(ブリスター)。

 固定されていたガムテープを剥がすと塗膜も一緒に剥がれ、下地からは粉を噴いたマグネシウム合金が見えます。

膨らんでいる所だけではなく金属素地全体がこうなっていますので、単に塗装を剥がして塗り直せば良いという訳では無く、ですのでサンドブラストと重防錆仕様の下地処理も併せて行います。

上塗り(色)については、ヘッドカバーをメルセデスベンツ純正色のマーブルグレー近似色の結晶塗装に、プラグカバーは通常の塗装(艶あり塗装)で同じくメルセデスベンツ純正色の「アズライトブルー」(カラーコード:366)で承っています。

またこちらのワイパーアームカバーも同色の「アズライトブルー」で、またどちらもクリスタルクリアーへの変更で承っています。

ヘッドカバーは以前もマーブルグレー近似色で塗った事例がありますのでそちらも紹介をさせて頂きます。

こちらのページで他の画像もご覧いただけますので宜しければご参照くださいませ。

尚、プラグカバーにある配線図のような凸文字ですが、こちらは削り落して平滑にしてしまいます。またプラグカバーは艶あり仕上げなので下地の段階でラインの調整(修正)を行う予定です(ぱっと見は綺麗でもかなり凸凹しています)。

色の作成はこちらの記事をご覧頂くと判り易いかと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

メルセデスベンツM103ヘッドカバー結晶塗装 完成

 先日本塗りを終えていたメルセデスベンツW124のヘッドカバーです。

今回凸部のフィンは研磨しませんが、オイルキャップ当たり面はいつものように塗膜を削って素地を露出させておきます。

 #120から始めて、最終#800で光らせておきます。

 そして裏側のバッフルプレートを取り付けます。ネジの落下防止に液体ガスケットをネジ穴に注入しておきます。

カバーを取り付け、ネジを締めて完成です。この後一日寝かします。

 そして完成です。大変お待たせしました!

最初の状態も紹介しますね。

当初はBRABUS仕様のヘッドカバーでのご依頼だったのですが、途中色々とありまして、オーナー様には改めてこちらのヘッドカバーをご用意頂いての塗装となりました。色々とお手配、お手数を頂きまして誠に有難うございました。

 色は鮮やかな赤の結晶塗装となります。

最初の画像に比べると赤が薄く見えますが、これは撮影環境によるもので、実際はもっと鮮やかな赤に見えますのでご安心くださいませ。

 順光にして撮ると赤が鮮やかなのが判るかと思います。カメラの設定は変更しておらず、撮っている方向が違うという事だけです。

 こちらはコンパクトカメラでのマクロ撮影となります。

遠目だと艶消しに見えますが、近くで見ると艶があるのが判るかと思います。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

メルセデスベンツM103ヘッドカバー結晶塗装 本塗り

去年の夏頃にお預かりしておりましたメルセデスベンツW124のBRABUSヘッドカバーですが、途中色々とありまして、その後新たにこちらのノーマルのヘッドカバーへと変更になりました。

 いつもはそのままの状態でブラスト屋さんにお願いしていたのですが、現在は旧塗膜は剥離した状態でという事になりましたので、いつものように溶剤槽に浸けてある程度の塗膜を剥がしておきました。

この型のヘッドカバーは裏側にも塗装が施されているので、そちらもある程度剥がしておきます。

 その後ブラスト屋さんに発送し、戻ってきた状態です。

 丁寧に仕上げて頂きました。

尚、洗浄をするとより酸化(腐食)し易くなってしまいので、ブラスト後はエアーブローのみに留めておいて頂いています。イメージとしてはうどんの麺に打ち粉がまぶしてあるような感じでしょうか。

 その後作業のタイミングが来たら全体をシンナーで洗い流すようにして脱脂洗浄を行います。

 裏側も同様に行い、エアーブローをしてしっかり乾燥させます。

 まずはホースパイプ部にプライマーを塗り、続けてベースコートの黒を塗っておきます。

 今回は腐食し易いマグネシウム合金の為、表裏共に耐食性の高い浸透型エポキシプライマーを塗布します。

またスプレーガンでの塗装では奥まった箇所までプライマーが届かないので、そういった部分は筆でしっかり塗りこんでおきます。

一旦熱を掛けて硬化させます。

 続けて表面も同様にエポキシプライマーを塗布します。

 そして結晶塗装の赤を塗布します。

 マグネシウム合金鋳物は特に巣穴が多く、熱を入れている最中にそこがプクッと膨れる為、傍で監視し、膨れた箇所は針を使って虱潰しにしていきます。

画像だとまだチジミきっていない状態で、ここからさらに結晶目が現れて艶が消えていきます。

 120℃~170℃くらいの熱を30分程掛け、塗膜を硬化させたら本塗り完了です。大変お待たせしました!

 今回は凸部のフィン部分は研磨しないよう承っております。

 この後は恒温機でもう一度140℃20分程の熱を掛けます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ! 

メルセデスベンツW124ヘッドカバー結晶塗装 完成

先日本塗りを終えていたメルセデスベンツW124のヘッドカバーとプラグカバーです。

プラグカバーの裏には元々スポンジモールが着いていた為、両面テープで元の位置に貼り付けておきます。

そして完成です。お待たせしました!

最初の状態も紹介しますね。

ヘッドカバーは恐らく未使用品で、プラグカバーは多少腐食が出ていましたが、比較的状態が良い物でした(酷くなると反ってしまっている物もあります)。

下地処理はサンドブラスト専門店にサンドブラスト処理をお願いし、

プライマーは耐食性の高い浸透型エポキシプライマーを使用しています。

 ヘッドカバー本体は鮮やかな赤の結晶塗装で、

 プラグカバーは黒に近い「濃いグレー」となっています。

 オイルキャップの当たり面は塗装後に研磨しておきました。

 腐食してささくれていた箇所は、プライマーを筆で流し込む事で埋めてあります。

 結晶塗装は遠目で見ると艶消しに見えますが、近くで見ると実際には艶があるのが判るかと思います。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げます。この度も当店をご利用頂きまして誠に有難う御座いました!