フォレスターメッキグリル&ドアミラーカバー 本塗り

 昨年中にサフェーサーの塗布までを行っておいたフォレスターのメッキパーツとドアミラーカバーです。

 サフェーサーの表面にはガイドコートとして黒をパラパラとドライコートし、それを目安に研ぎ付けます。今回は特にラインのズレは無いので#800の水研ぎと、その後布状の研磨副資材(アシレックスレモン)でペーパー目を均します。

 サフェーサーの時は台に置いた状態で塗りましたが、本塗りの時はゴミの付着を避けたいので高い位置にセットしたく、また塗り易いように片手で持てて回せるようにしました。

 これなら台に挿したまま回して塗れますし、塗り難い個所は左手で持って右手でスプレーも出来ます。

 その他の部品に関してもどれも台から着脱出来るようにしています。

今回ミラーカバーのみメッキでは無く塗装済み品だったので、こちらは空研ぎ#800(アシレックスレモン)の足付け処理のみとなります。

 ベースコートの黒を塗布し、艶消し仕様のクリアーを塗って本塗り完了です。画像は既にクリアーの艶が消え切った状態となります。

 艶有り仕上げの場合はゴミが付いても後でペーパーを掛けてコンパウンドで磨けば判らなくなりますが、半艶と艶消し仕上げはその磨き処理が出来ない為(艶が出てしまう為)、塗膜表面が完全に指触乾燥するまでは近づかないのが望ましくなります。

 特に今の時期は静電気が発生し易く、今回のようなプラスチックパーツの場合はそこに近づくと体に着いていた細かい毛埃などが吸い寄せられるようにそっちに寄っていってしまうのです。

 ちなみにそれは塗装時も同じで、対処方法の一つとしては「自分の体より高い位置で塗る事」である程度軽減は出来ます。

 ブース内のクリーンなエアーは天井から降ってくるので、被塗物を高い位置に置いて風上にすれば自分から出るホコリの付着は低減できます。

この後60℃40分程の熱を掛け、さらに数日寝かしたら完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

尚、今回は「半艶黒」でご依頼頂いているリヤサスペンションエンドキャップも本塗り完了しておりますので後程紹介致します。

またCH-R、スカイライン内装パーツ、BMW MINIのメッキグリル等「艶あり黒」の塗装は次回紹介出来ると思います。こちらもどうぞもう少々お待ちください。

GIANTフレーム&フォーク 本塗り

giant9 本日は第三土曜日なので本来であれば定休日な筈なのですが、今年に入ってからそんな事はすっかり忘れていました・・・。まあ自営業だと仕方ないですね。仕事が無いよりは全然マシですので。

と言う事でGIANTのフレームとフォークも無事本塗り完了しておりますので御安心下さい。画像は本塗り前の状態で先日塗ったサフェーサーを研いだ状態です。部分的に素地のアルミが露出している箇所があるのでスポット的にプライマーを塗っておきます。

giant10 ベースコートを塗ったら艶消しクリアーを塗って本塗り完了です。艶消しクリアーも通常のクリアー同様「ウェット」に塗る事でムラの無いツルっとした艶消しになるのです。

ドライコートで塗れば確かに艶は消え易いのですが、表面が平滑では無い仕上がりだと傷や汚れ付き易い塗膜になってしまいます。飾り物のような物であればそういった方法で艶を調整するのも良いかも知れませんが、自転車のように日常的に触れたり使用したりする物にその方法は向かないですかね。

giant11 フォークはサスペンションタイプなのでいつもとはちょっと勝手が違います。いつものフォークの方が塗り易いですかね・・・(苦笑)。

giant12 こちらもフレーム同様にウェットに塗ります。一昔前の艶消しクリアーだとウェットに塗り過ぎると艶が消えてくれなかったりしましたが、自動車メーカーのラインナップに艶消し仕様の車種が出た事によって本気で取り組んでくれたようで、最近の材料であれば安心して艶消しも塗れます。

giant13そして時間が経つとこのように綺麗に艶が消えてくれます。ただし艶は消えていても表面が粉っぽい感じはしませんよね。艶消しの仕様でも表面が平滑に仕上がっていれば傷は付き難く、また長期に渡って変化がし難くなる筈ですので。

あとこのフレームに付いていたエンブレムも塗装しますので、そちらも作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。もう少々お待ち下さいませ!