CB1300キャップシリンダーヘッドサイド塗装 完成

cb13007大変お待たせしまいた!ホンダCB1300のヘッドカバーの横に着いているスチール製のキャップ、ゴールドキャンディーで完成となります。元々はメッキが施されていました部品で、下地処理を行った後にゴールドキャンディーカラーに塗装しました。

最初の状態も紹介しますね。

cb29本当はこのメッキの上に密着剤を塗ってそのまま透過性のイエロー(キャンディーカラー)を塗れば綺麗な金メッキとなるのですが、色を抜けた紫外線が密着剤に当たると劣化していずれペリペリと剥がれてしまうので、一旦プライマー&サフェーサーを塗って下地からやり直しています。内容を知るとまあなんて面倒な事を・・・と思うかも知れません。

cb13008 上塗りは「シルバー→キャンディーイエロー→クリアー」といった感じの3コート仕様になっています。これくらいならクリアーに直接イエローを入れて2コートで終わらす事も出来ますが、色褪せの事を考えるとやはり最後はクリアーでコートした方が宜しいかと思います。ただしその辺は作業する立場やコストの事もあるのでケースバイケースだとも思います(雇われている立場で良い仕事をしようとすると単なる自己満足と言う事で会社の不利益になる可能性がありますので・・・)。

cb13009キャンディーカラーは下に塗る色によっても色味が変わり、今回は粗目のシルバーを単体で使いましたが、例えばシルバーに少し黒を混ぜて塗るともっと深みのある色になったりします(逆に発色は落ちるので今回はそうはしていません)。

cb130010今回は面積が小さいのでメタリックは粗目でも目立ちませんが、これが大きい面積になるとまさにアメリカンなカスタムカラーになったりしますので、今度塗る予定のW124系のパーツはもう少し目の細かいメタリックを使う予定です。その辺もちょっと検証してみたいですね。

一緒にご依頼頂いている結晶塗装のヘッドカバーも近日中に完成する予定ですので、そちらも出来上がりましたら併せて完成のご案内致します。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

CB1300キャップシリンダーヘッドサイド 本塗り

cb30 先にお預かりしたヘッドカバーの結晶塗装はまだなのですが、某案件でゴールド(キャンディーイエロー)に塗る作業があったので、それに併せてこちらも一緒に本塗り完了しております。

上の画像はサフェーサーを水研ぎしている所で、先日紹介したBMW MINIメッキエンブレムと一緒に作業していました。

cb31 こんな感じでセット完了です。今回これと一緒に自転車のフレーム&フォークを塗っていまして、それの詳細については年が明けたら紹介したいと思います。

cb32先ずは下色となるシルバーを塗ります。今回は自転車フレームのカラーで各々ご指定がありまして、「とにかく派手に」と言う事ですので、使用したシルバーはSTANDOX原色でも一番粒子が粗いMIX598を採用しています。

cb33 その上に透過性のイエローを塗布し、クリアーを塗って本塗り完了です。この辺はいつものテールランプの塗装と同じで色が赤や黒が黄色になっただけで、特段特殊な事をやっていると言う訳ではありません。ただ今回の為に新しく色を取り寄せましたけどね。

cb34 構造としては折り紙に入っている金色のアレと同じで、下にあるのがシルバーメタリックでは無く「メッキ」であればさらに金メッキっぽくなります。ただ当店ではメッキの上に直接上塗り塗装はお受付していませんので、わざわざ手間を掛けて元々メッキだった物を無くして(剥がした訳ではありません)新たに塗り直していると言う訳です。

cb35今回用意したのはイエローとオレンジ系のキャンディーカラーで(そして紫も!)、ただどちらもそのまま使うにはくど過ぎるので、それぞれを混ぜて金色っぽく見えるように調整しています。塗れば塗る程色が変わっていくのでこの辺の調整が結構手間が掛かりましたかね。ただこれも今やっている立体色見本(何故か笑)の作製に採用されますので、また次回同じ色を作りたい時もデータが残っているので安心、と言う訳です。

ちなみに以前はご依頼毎にこういう事をやっていたのですが、流石に病気になりそうだったので今はやっていません(笑)。以前は塗装対象が「車体」だったので台辺り単価が高かったですからそういう事も出来ましたが、今はとにかく案件数が多いのでこれ以上やる事を増やせないのです。本当は全部データとして残しておきたいんですが、ただその代わりにこの日記が凄く役に立っていたりもするのです。

色見本についても撮影しておきましたので後日社外記の方でも紹介しますね。

ヘッドカバーの方はもう少ししたら剥離作業が終わると思いますのでどうぞもう少々お待ちくださいませ!

CB1300キャップシリンダーヘッドサイド 下準備

cbこちらはちょっと早いですが、こちらも先ほど紹介したMINIのパーツと同様メッキが施された物なので、あちらと一緒に並行して作業しています。

また先に御預かりしてあるヘッドカバーの結晶塗装の方を少し遅らせ(予想以上に旧塗膜のクリアーがしつこいんです)、その分これの塗装を早めて完成日を近づけようと画策中です。先にヘッドカバーだけ出来上がってもこれが無いと付けられませんしね。

作業内容はMINIのメッキパーツと同じで、メッキ素地用の下地処理を施した後に最後は普通の2液ウレタンサフェーサーをコートしています。

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きますね。ヘッドカバーの方もどうぞもう少々お待ち下さいませ!

キャップシリンダーヘッドサイド塗装承ってます

cb29こちらは先日紹介したCB1300のヘッドカバーのサイドについている金属製のキャップで、ヘッドカバーの結晶塗装に追加で新たにご依頼頂きました。この度もご贔屓頂き有難う御座います!

ご依頼内容としてはこちらをゴールドのキャンディー塗装で、ただ現状はスチールにメッキが施された物ですからそのまま塗っても塗料は密着せず剥がれてしまうので、いつもの様にメッキ素地用の下地処理を施してからの塗装となります。本当はこのまま透明なイエローを塗れば簡単に綺麗なゴールドになるんですけどね(でもそうすると長くは持ちませんので)。

それではこちらも作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。ヘッドカバーも引き続きもう少々お待ち下さいませ!