cervelo自転車フレーム塗装 完成

cervelo12 大変お待たせしました!サーヴェロのアルミフレームは本日完成となります。お預かりしてから一ヶ月とちょっとといった感じで、長かったようで意外と早かった気がします(私的には二ヶ月くらい掛かるかと思っていましたので)。

cervelo13 右側のロゴは赤系のパール&メタリックで、画像だと逆光なのでパールが効いて色味が薄く見えますが実際はもっと赤がはっきりしていて鮮やかですので御安心下さい。お洒落な感じになっていると思います。

cervelo14 そしてこちら側のロゴはシルバーになっています。今回は左右でロゴの色を変えています。ロゴのサイズも位置も同じですが受けるイメージが全然違いますよね。機械的と言うか非常にシックです。一応届いた時の画像と見比べてみましょうか。

cervelo元々のベースカラーはシルバーで、赤と白でロゴとラインが表現されていました。軽くて爽やか&スポーティーな感じでしょうか。

cervelo15あれがこれですから全然違いますよね(笑)。

cervelo16ヘッドチューブのロゴはオーナー様のオリジナルで、ダウンチューブにあったロゴから「e’」だけを切り取って配置しました。同じcerveloオーナーだったら二度見されそうですね(笑)。

しかし正直なところ、再塗装をするなら新しいフレームを買った方が安くなるケースは多いです(まあ今回のように高い車体なら別ですが)。ただ自分で考えたデザインが実際に形になって、しかも日常的に使える(乗れる)となると満足度は高いと思います。自転車に限らず今まで御依頼頂いた方からは「ついニヤニヤしてしまいます」といったご感想も頂いていますので(判ります判ります。笑)。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

cervelo自転車フレーム 本塗り

cervelo5 大変お待たせしました!cerveloのアルミフレームも本塗り完了しておりますので御安心下さい。

上の画像は本塗り前の状態で、先日塗っておいたプライマーは軽くサンディングしてあります。よく脱脂をしたら勢いよくエアーブローをしてホコリを飛ばし本塗り開始です。

cervelo6 ベースカラーの「黒」は午前中に塗装を終わらせておき、昼食の間によく乾燥させたら午後からロゴ入れとなります。画像はロゴデータから作成したマスキングシートです。

ヘッドチューブに入れる「e’」のサイズについては、元々あったダウンチューブのロゴと同じくらいかそれよりも大きくなるかと思っていたのですが(勝手な見解です)、実際にプリントアウトしたロゴを当ててみるとかなりサイズオーバーなのでそこから小さくしていきました。ダウンチューブのロゴから10%程度小さくした感じです。

cervelo7 そして午後からはロゴ入れの作業になります。位置については予め計測しておいたのでそれの通りに元に戻していきます。今回はボトムブラケットの穴からの距離を測っておいたのでそこからの距離に印をつけますが、今回はメジャーの代わりとしてちょっと便利な「目盛り付きマスキングテープ」を使用してみました。凄くないですかこれ(笑)。

いや、このマスキングテープを買ったのは結構前だったのですが、実際どういったケースで使えば良いのか判らなくて殆ど使う事が無く、ただ今回の使い方で凄く便利な事が判明しました。今まではわざわざメジャーを掃除してから使っていたりしましたがもうそんな手間は必要なくなりそうです。

cervelo11そしてロゴを入れてクリアーを塗ったら本塗り完了です。途中の作業画像は結構省いてしまっていますが、ロゴを塗装する時はフレーム全体を養生していたりと結構手間は掛かっています。エアーブラシでチョコチョコっと、なんて事では出来ませんので・・・(ベースの黒がメタリックになってしまいますよ)。

cervelo8文字自体の中心点が結構微妙なロゴでしたがバランスよく良い感じに収まったと思います。これは渋いですね。

cervelo10今の時期は気温が日によってバラバラなので、クリアーに使う「硬化剤」と「シンナー」の選択が中々難しいです。肌が荒れても駄目ですし垂れてもマズイので丁度良いところを見つけなければいけませんので。

硬化剤とシンナーはそれぞれ4種類ずつあって、主剤となるクリアーは一種類だとしても「16通りのクリアー」が出来上がる訳です(実際はそんな使い方はしません。せいぜいその半分以下です)。テレビ的に格好良く言うと「その日の気温と湿度によってその中から一つを選び出す」みたいな感じですが、実際は毎日やっていれば感覚的にどれを使えば良いのかは判るのでそんなに難しい事ではありません。そもそも被塗物や仕事内容によっても関係してきますから、例えば業者様からの御依頼で「美観はそこそこで金額もそこそこ」といった内容であれば塗り直しのリスクを負う訳にはいかないので(一発で赤字です)多少肌が荒れても垂れ難い仕様でクリアーを作ります。

逆にもっとも気を遣うのは、オーナーが大層大事にしているような依頼品を、しかも途中作業を撮影してサイトで(比較的)リアルタイムにアップしているような事案ですから垂らしても駄目ですし肌も綺麗に仕上げなければいけません。と言うか当店の場合それが殆どになっている気がしないでも無いのですが・・・(苦笑)。

cervelo9ホームページに使う素材としての画像であればプロの方に御願いするなどをして幾らでも綺麗な画像を用意する事は可能だと思いますが、日常的な事を結構オープンにして紹介するとなるとこれは結構難しいと思います(大変です。笑)。

が、それだけに真似する事は中々難いと思いますので、今は大変だと思う時もありますが、長い目で見ればいつか報われる日(爆)が来ると思っています。

ちなみにいつも現場で使っているカメラ(NIKON D40)を落としてしまいましてレンズが壊れてしまいました。まあノーメンテナンスで数年使っていますからもう十分元は取れていますけどね。で、カメラ自体の買い替えも検討しましたが、本体はまだ使えそうなので、どうせならという事で手振れ防止機能が付いた物を買いました。カメラ自体そんなに高性能では無いので現場の撮影ではシャッタースピードを遅めにして対応するしかなかったのですが、手振れ防止付きのレンズのお陰でこんな感じで気軽にズームで寄る事が出来るようになったのです。凄く楽になりましたよ(笑)。

今回使ったクリアーはクリスタルクリアーで、硬化剤もシンナーもいつもより(揮発・乾燥・硬化が)遅めの物なのでワキが怖いですから(=ピンホールのようなものです)、熱を入れるのは明日以降で、完成&発送出来るのは来週半ばくらいを予定しております。

どうぞもう少々お待ち下さいませ!

cerveloアルミフレーム プライマー塗布

cervelo4GW期間中は業者さんからの大物依頼品を集中して行っておりまして、こちらで紹介している案件はちょっと進行が遅れておりますが何卒ご理解の程よろしく御願い致します。

という事ですがその業者さんからの案件でプライマーを塗る作業があったのでそれに合わせてサーベロのアルミフレームも作業を進行しています。まずは細かい箇所に残った旧塗膜をサンドブラストで除去します。

cervelo1 そして綺麗に洗浄したら台にセットしてプライマー塗装の準備をします。

cervelo2 チューブ同士を繋いでいる箇所は溶接のビードが形成されているので、サンダーでこういった箇所の塗装を剥がそうとすると折角の形が崩れてしまいますから(そこだけ平らになったら変ですよ)、サンドブラストでの剥離はこういった事に有効です。ただし当店にあるブラストは専門の業者さんが使うような直圧式では無いので、ある程度の塗膜は溶剤に浸け置きして剥がしてからこれを行っています。ちなみに場合によってはそのままブラスト専門店に御願いしてしまう事もあります。主に腐食が酷い場合ですね。

cervelo3そしてプライマーの塗布が完了です。この後フレームは移動し、業者さんから御依頼頂いている医療機器の外装部品一式を本塗りしました。部品数はかなり多く、それらは塗装ブースを埋め尽くす程の量ですが、今回は工場に出入りしている友人に下地作業を手伝って貰ったのでいつもよりは楽に作業が出来ましたかね。ただ代わりにその友人はその後廃人になってしまいましたが・・・(今回は腰では無く背中を痛めたようです。これは私も経験があって、ひどいと普通に歩けなくなる程になるんですよね。復活してくれれば良いのですが・・・)。

フレームは連休明けには本塗りが出来る予定です。テールランプ関係も連休明けにもう1セット届く筈なのでそれが揃い次第現在お預かりしている品々は本塗りを行う予定です。もう少々お待ち下さいませ!

cerveloアルミフレーム 旧塗膜剥離

cervelo-2本日は祭日でしたが普通どおりに朝から出勤していました。と言っても仕事がメインでは無く工場の整備をしに来ていたんですけどね。ただ仕事の方も大分詰まってしまっているのでどちらも半々くらいで作業していました。自営業にワークライフバランスなんてまるで無縁の話です。まあそれでの日本のアニメーターに比べれば全然マシですが(月600時間の労働時間って・・・恐)。

と言うことで溶剤槽に浸け置きしておいたサーベロのアルミフレームを引き揚げ旧塗膜をある程度剥離しておきました。画像で見ると殆どアルミ素地の状態ですが細部にはまだ残っているところがあるので後日サンドブラストで最後の仕上げを行います。

最初に引き揚げた時にはクリアー層とステッカー、赤い塗膜は簡単に剥がれたのですがシルバー色の塗膜が結構強固でこれの剥離に時間が掛かりました。中々耐久性のある塗膜だったようです。ちなみに私的見解ではありますが、cannondaleだともっと簡単に剥がれた記憶がありまして、逆に一番強固だったのはブリジストンのANCHORでした。まあこれは強いと言うよりは凄い膜厚だったという感じがしないでも無いですが・・・。

サンドブラスト作業は少し先になりそうですがまた作業進行しましたら紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

 

CERVELOフレーム 旧塗膜剥離

cerveloこちらもお待たせしております。CERVELOのアルミ製フレームですね。

画像ではちょっとひどい感じがしますがまだこれは剥離作業の途中でして、常時浸けてある溶剤槽から時々出してはスクレーパーとワイヤーブラシを使って旧塗膜を剥がしています。剥離には強力な剥離剤を使っていると言う訳では無く、廃シンナーなどを貯めた水槽に浸けているだけなのでちょっと時間が掛かるのです。代わりにあの強烈なゴミは出ませんから私的にこのサイクルが気に入っているのです。何卒ご理解下さいませ。

画像で見る限りではある程度剥がれていますが、細部にはまだまだ残っているのでもう一週間くらい浸けておくつもりです。一見放置しているような感じはしますが徐々に進行していますのでどうぞ御安心下さいませ!