TE27フロントグリルロアモール&ガーニッシ塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたサイドガーニッシュカバーと、さらにその前に塗っていたフロントグリルロアモール&ガーニッシュ(土台部)の塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はこの様な状態だった物に、

各色で調色作業を行ない、

下地処理を行った上で、

塗装を施しました。

ロアモールは艶あり仕上げで、

裏側と表側をそれぞれ別けて塗っています。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

艶あり仕上げは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

ロアモールは成型時の歪が酷かったので、

「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理でラインを整えています。

単品で見ても判り難いかと思いますが、

元々着いている同部品や、

他のTE27レビンオーナー様の車両と見比べて頂くと変化が判り易いかと思います。

こちらを作った当時50年前くらいは近年のように精密な金型プレス加工では無かったと思われますので、

全体の雰囲気が良くなっているのが判るかと思います。

サイドガーニッシュは土台の部分は艶あり仕上げですが、

カバー部分は半艶仕上げとなっています。

土台のグレーメタリックは配合データ(カラーコード)が存在しなかったので一からの作成で、

シルバーメタリックの方はトヨタ1C0をベースに多少調整しています。

土台部分は歪が強かったのでこちらも「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理でラインを整えています。

  ここでうっかり、サイドガーニッシュの内側を艶消し黒で塗っていない事に気が付きました。

マスキングを行い、足付け処理を行いました。

ここは恐らくフロントグリルを着けると見えなくなる場所で、

ただシルバーでは無く艶消し黒にする事でグリルの奥を目立たなくする為の物だと思います。

こちらは【激安コース】仕様なので、ベースコートの黒に直接ハードナーを添加して塗装します。

塗装後に塗り分け部のマスキングテープを剥がし、60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

そして改めて完成です。お待たせしました!

元々の塗装は適当に暈すような感じで塗ってありましたが、今回は谷のラインで塗り分けています。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

TE27サイドガーニッシュカバー 本塗り

先日マスキング用のデータを作製しておいたトヨタTE27フロントサイドガーニッシュのカバーパネルです。フロントグリルロアモールとサイドガーニッシュは数日前に本塗りを終えていますがあちらは艶あり仕上げ、こちらは半艶仕上げなのでそれぞれ別に作業を行なっています。と言うよりこちらは塗り分けが複雑過ぎるのでそれぞれ別けて行わないと一日で終わらなくなってしまう為でもありますね。

表面は布状研磨副資材(アシレックスレモン)で軽く研磨し、その後ナイロンブラシとウォッシュコンパウンドで足付け処理を行います。

台にセットし、

脱脂清掃を行ったらエアーブローで埃を飛ばして本塗り開始です。

フチや裏側はプラスチック素地が露出した箇所があるのでプラスチックプライマーを塗布しておきます。

まずは全体にベースコートの黒を塗布します。

元々の塗装はマスク型を使っているので先にシルバーを塗っていましたが、今回は手作業でのマスキングの為、先に黒を塗ります。

ベースコートの黒が乾いたらマスキングを行います。今回は各箇所ピッタリにデータを調整はせず、ある程度の形に作った物をサイズを変えたりした物を用意し、さらにそのフチを1ミリくらいの幅にカットして「現物合わせ」として貼っています。

「だったら細いマスキングテープを使って貼れば良いんじゃ?」と思うかも知れませんが、今回のようにカーブの半径が小さく、且つ厳密な塗り分け(ちょっとでもズレルととても目立つ)では例え幅が0.4mmの細いテープを使っても上手く貼れません。カクカクとした曲線になってしまうのです。

と言う訳で、それぞれのカーブに沿ってカットしたマスキングテープをさらに細切れにして谷のラインにピッタリ貼り合わせていきます。

一個マスキングするのに大体2時間くらいでしょうか。

  地獄のような作業が終わったかと思いきや、本当の苦労はまだまだこれからです。

エアーブローでしっかり埃を飛ばし、

パネル用に作成した少し黄色味のあるシルバーを塗布します。

塗り分けのラインに無用に膜厚が付かないよう、スプレーガンは小さめの口径0.5mmのエアーブラシを使いました。

シルバーのベースコートが乾いたらマスキングを剥がします。

パットも良さそうですが、ここから全ての辺と角を修正していきます。

今回のように明度差が大きく、輝度感の高いメタリック(STANDOX MIX811)が使われていると塗り分けの境界部分がとても目立つので厄介です。

手前のSATAエラーブラシが口径0.5mmでシルバーを、奥のIWATAエアーブラシが口径0.3mmで黒を使っています。

黒が食み出ている箇所(シルバーが塗り足りなかった箇所)はシルバーを、その逆は黒を塗ってと細かい修正を行ったら、

再び芯棒に固定し、エアーブローとタッククロス(不織布に粘着剤が着いた塗装用のアイテム)を使って埃をしっかり除去します。

変な模様になっているのはエアーブラシで修正した箇所ですね。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは半艶仕様で、先日のスバルエンブレムとフォグカバーを塗った時と同様、艶消しクリアーと半艶クリアー=STANDOX K9140とK9150を1:1で混合、ハードナー 27%、シンナー18%の割合としました。規定ではシンナーは9%となっていますが、肌目を出さないよう希釈率を倍にしています。

この後時間の経過と共に艶が消えていきこの様になるのですが、空気が乾燥して静電気が発生し易くゴミが付いたら嫌なので直ぐに恒温器の中に仕舞っておきました(気力も体力も全て使い切った感じなので一秒でも早く確実に終わらせたいという感じもあったと思います)。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

TE27サイドガーニッシュカバー 下準備

先日調色作業を終えているトヨタTE27フロントサイドガーニッシュのカバーパネルです。別色のフロントグリルロアモールとサイドガーニッシュは数日前に本塗りを終えていますので、続けてこちらの塗装の準備を行います。

塗り分けも元の通りで承っていますので、マスキング用のシートを作製します。

大量生産であればマスク型を作って簡単に塗り分け塗装が出来ますが、一個(実際には12か所)の為に数十万~数百万円のコストを掛けるのは現実的では無いので、この辺は手作業で行うしかないですね。

それぞれ6か所の輪郭を写し、

サイズを測って、

ベクターデータ化します。

実はここまでの作業はそんなに大変では無く、これから各部を修正するのに膨大な手間と時間が掛かります。型合わせは実際にカットしてそれを貼り、細部を修正→再びカットして貼るを一か所で2時間~3時間、しかも途中で発覚したのですが左右で微妙に形が違う!現代のようにデータから金型を作って製造している訳では無いようで、となるとこれ専用のマスキングシートを合計12か所、一か所3時間としてデータを作るだけで36時間掛かってしまうという計算です。

一般労働で考えるとこれだけで5日間、ブラック労働が可能な個人事業者でも丸々2日は掛かってしまうので、こうなると現実的ではありません。

と言う訳で今回はマスキングシートでは無く「マスキングテープ」をカットして使う事にしました。

マスキングシートはPP=ポリプロピレン製で見切りがシャープに仕上がるのが特徴ですが、厚みがあるので重ね張りに適していません。テープとテープを重ねた際に微妙に隙間が出来たり浮いたりするので「一枚物」で作るのが理想となります。

分かり易いよう、以前施工した時の内容を紹介しますね。

この時のインプレッサボンネットダクトカバーは、メッシュ部分を塗装しない(樹脂素地のまま)にする必要があった為、

この谷のラインに合わせたマスキングシートを作製しました。これも中々の地獄だったのですが、現代のパーツは左右で形が対象になっている場合が殆どなので(金型をデータから作成している為)、マスキング用のデータも片側のみ作ってそれを判定すれば済むので2箇所のみでOKなのが特徴です。

ただこのマスキングシートはコシが強く厚みもあるので上記のように一枚物で作る必要があり、重ね張りには適していません。

と言う訳で、今回は基となるデータは一つだけで、それをマスキングシートでは無く「マスキングテープ」をカットして、被塗物の形状に合わせて貼っていく方式にしようと思います。予めカーブの形にあった幅1ミリのマスキングテープを貼っていくような感じですね。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

TE27フロントグリルロアモール&ガーニッシュ 本塗り

先日サフェ研ぎを行っていたトヨタカローラTE27レビンのフロントグリルロアモールと左右サイドガーニッシュです。裏側はウェットオンでクリアーまで塗ってあるのでここを塗らないようマスキングを行います。

フチから0.5mmくらい内側をマスキングし、2回目のクリアーを塗り終わったら直ぐに剥がせるようにしておきます。

芯棒に固定し、回して塗れるようにしています。

最終脱脂処理を行います。

裏側のマスキングは面倒なのでぶっちゃけ足付け処理して一緒に塗ってしまった方が楽なのですが、表面のみの方が集中して塗れるのでこうしました。

ブースのファンを回したらエアーブローをして埃を飛ばします。

樹脂素地が露出している箇所にはプラスチックプライマーを塗布します。

裏側はフチまでしっかり塗れるようにしています。

ロアモールの方も金属素地が露出している箇所があるので、

スポット的にプライマーを塗っておきます。

 そしてベースコートを塗布します。

最初は似たような色を塗って下地を隠蔽させます。2コート程を塗りました。

その後調色した塗料を2.5コート塗りました。1コート目はしっかりウェットで塗って乾燥させ、2コート目もウェットで塗ってそのまま続けてセミウェットで追いかけてムラ取りをするような感じですね。

ドライコートで塗ると肌が荒れてそのまま残ってしまいますから、各コートはしっかりウェットに塗り込んでツルンとした肌に仕上げます。

ベースコートをウェットで塗るとゴミが付いた時にそれが塗料に埋まって凸が大きくなるので、

それは各コート毎にチェックして見つけたら#1300程度の布状研磨副資材(アシレックスオレンジ)で研磨して取り除いておきます。表面についた毛埃ならタッククロス(不織布に粘着剤が塗布された塗装専用の物)で拭き取ります。

最終確認を行ってOKならクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

サイドガーニッシュのカバーパネルは調色のみ行っている以外はまだ未着手で、そちらの方がかなり複雑な作業になるので完成までにはまだ時間が掛かると思います。

凸凹していたラインも自然な感じに仕上がっているかと思います。

一部垂れさがっているのは裏のフチに貼っていたマスキングテープです。そのままだとクリアーの段差が出来てしまうので、2コート目のクリアーを塗ったら直ぐに剥がして馴染むようにしています。

裏吹きの時は片手で持って塗りましたが、今回は台に挿したままクルクル回してスプレーしています。

古い車  成型時のプレスで波々だった箇所も、サフェの塗装~研ぎで自然なラインになっていると思います。

50年前の車の部品としては綺麗にし過ぎてしまっている感もありますが、前回ご依頼頂いたフェンダーミラーの仕上がりを喜んで頂けているので、今回も細部まで艶々の仕上がりを目指しています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。サイドガーニッシュのカバーパネルですね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

TE27フロントグリルロアモール&ガーニッシュ サフェ研ぎ

先日サーフェサーを塗っておいたトヨタカローラTE27レビンのフロントグリルロアモールと左右サイドガーニッシュです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、ガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラと塗っておきました。ガイドコートは研いだ所が目視出来るようにする為ですね。

成型時に出来たラインの歪やヒケで凸凹しているので、砥石に#320のペーパーを貼ってまずは空研ぎ(粗研ぎ)をします。

続けて空研ぎ#400、水研ぎで#600→ #800→#1500、曲面部分は当たりの柔らかい布状研磨副資材(アシレックスレモン)でペーパー目を均します。

カバーパネルで隠れる箇所はリブなどで凸凹しているのでペーパーを当て難いですから、ナイロンブラシとウォッシュコンパウンドを使って足付け処理を行います。洗浄剤も入っているので油分や泥汚れなども一緒に取れます。

こちらのロアモールは素材が鉄なのとサイズが大きいので浄化装置の排気口近くで作業を行ないます。

こちらも同じく最初は#320の粗研ぎでライン出しを行い、#400でペーパー目を均します。

鉄素材の場合は水研ぎが出来ませんから(錆びますから)、この後は#500→#800相当の布状研磨副資材(アシレックススカイ→レモン)の空研ぎでペーパー目を均します。一度に研ぐと素地が露出した箇所で酸化(錆)してしまうので、それは本塗りのタイミングを見計らって後日行うようにします。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!