こちらもお待たせしておりました。ジャガーのエンジンカバーも本塗り完了しておりますので御安心下さいませ。
本来は結晶塗装を施したい所でしたが(オーナー様も私も)、素材に耐熱性があるのか不明だったので一か八かの賭けは控えまして(変形してもお金は頂かなくてはなりませんのでそもそもお勧めしません)、通常の塗装(鮮やかな赤)を艶消しクリアー仕上げに、凸文字は黒で仕上げる事となりました。カバーは全体的にペーパーを掛けて足付け処理してあります。
プライマーを塗ったらベースコートの赤を塗ります。お車はジャガーですが塗った赤はフェラーリの赤です。まあ色に国境はありませんし、フェラーリの色といっても原色の配合率でこう決められただけの事ですのでここは気にしなくて大丈夫です。ちなみに凸文字は部分も一旦塗り潰してしまいます。
そして問題の凸文字です。予め表面を研磨して平滑にしておくかどうかで悩みましたが、凸文字の表面はかなり丸みを帯びていますから研磨で平滑にするのはちょっと無理がありそうなので(穴が開く可能性もあるかと)この丸味は活かす事としました。
と言う事で凸文字の上面についた塗料のみ除去しますので、他に箇所を傷つけないようにマスキングします。塗装用では無く塗装を剝がす為のマスキングですのでこんな感じでOKです。これを綺麗にマスキングしよとしたらそれだけで一日掛かってしまいますので。
ウェスに少量のシンナーを含ませて凸文字天面のみ塗装を落とします。シンナーを多く含み過ぎて周りに付いてしまったら・・・最初からやり直しですので慎重に作業します。実際は楽しすぎてよだれが垂れてしまいそうなんですけどね(実はこういう作業が大好きです)。
シンナーだけでは綺麗に除去しきれないので(単に伸ばすだけです)最後は#800で研磨しています。これで凸文字部は塗らずに「黒」に出来ました。作業方法は頭の中で何度もイメージしていたので比較的スムーズ且つ短時間に出来たと思います。
素地が露出した文字部には再度プラスチックプライマーを塗布し、最後に艶消しクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!
画像ではまだ艶が消えきっていないので現物はもう少し落ち着いた感じになっています。
それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!